訓練と村クエ
カイトが魔法の訓練を始めてから1年が過ぎた、
ーーー魔力を武器に集中…する‼︎ーーー
ドカン‼︎‼︎
カイトが木刀を一閃すると丸太が粉々になった、
場所は家の近くの林だ、今は無属性魔法の訓練中である、
結局、魔法を習い始めてから魔力操作が出来る様になるまで半年程かかった。
カイトは結構かかったと思っているがリサから見れば優秀すぎる位優秀なスピードだった(リサは魔力操作が出来る様になるまでに2年かかった)
「ふぅう〜 どうでしたか? 母さん、」
「…まさか半年で魔力操作を無属性魔法まで昇華させるなんて、優秀すぎてビックリね。」
リサの返答にカイトは笑顔になり、
「本当ですか⁉︎ これで属性魔法の訓練に移れますか⁉︎」
「まだまだ魔力操作は遅いし、ぎこちない、本当に使える様になったってレベルだけどね。……まぁ良いわ来週から属性魔法の訓練に移りましょう、」
「やったーー‼︎遂に属性魔法の訓練が出来「ただし、魔力操作の訓練は続ける事‼︎」る…」
浮かれるカイトが基本を疎かにしない様に釘を刺すリサ、
カイトは真剣な顔のリサを見て気を引き締め、
「もちろん、魔力操作は基本中の基本なのでこれからも毎日訓練します‼︎」
リサは表情を緩めると、
「ええ、励みなさいね、 それで属性魔法の訓練をする際に『ステータスオーブ』って水晶が必要なんだけど、家には無くてカイトに取りに行って欲しいの。」
「分かりました、ステータスオーブ?ですか、それは何処にあるんですか?」
「村に行けば売ってくれるわ、ただカイトがいつも行く南の村じゃ無く東の村にあるのよ、」
「東の村ですか、行った事無いですね。」
「村はそこまで遠く無いけど途中の道では魔物が出るわ、それでも行く?」
魔物と聞いて一瞬驚くカイトだが、この世界で生きるには魔物にビビる様ではやってられないと腹を決めた、
「…行きます。」
「わかったわ、じゃあ明日の朝 東の村に行ってステータスオーブを買ってきてもらうわね」
リサはそう言ってカイトの頭を撫でた、
「はい‼︎」
頭を撫でられ照れ臭そうにしながらカイトは返事をした、
「なら今日はカイトの初めてのクエストに向けてご馳走を作らなきゃね♪♪」
「母さん‼︎僕も手伝います‼︎」
何を作ろうか?デザートはどうするか等と会話をしながら料理好きな親子は仲良く帰り道を歩くのだった。