帰宅と質問
家に着いたのは夜になった、軽く走りながら帰ったので日が昇ってるうちに森を抜ける事が出来た、その為 魔物には遭遇することは無かった。
「ただいま〜」
「カイト‼︎ おかえり、遅かったから心配したのよ。」
カイトが家に入るとパタパタと小走りでリサが駆け寄ってきた。
「ごめんなさい母さん、ちょっと色々あって遅くなっちゃいました。」
「怪我は…なさそうね。 それで?何があったの?」
カイトはリサに今日あった事を話した。
「そっか、ハイエルフの女の子2人を助けてその娘達と友達になって一緒に冒険者登録したんだ。」
「はい、勝手に冒険者になっちゃったのまずかったですか?」
「別に大丈夫よ。カイトの自由にしていいわ。」
リサは怒っていない様なので気になっている事を聞いてみる。
「冒険者ギルドで聞いたんですけど、母さんも昔は冒険者って本当ですか?…しかも伝説級の冒険者だったって。」
「ええ、本当よ。というよりも今も冒険者よ。」
リサはそう言ってライセンスカードを見せてくれた。
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名前 リサ ドラキュリア
性別 女
種族 吸血鬼族
年齢 126歳
クラン 無所属
ランク SS
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「どお?お母さん凄いでしょ?」
リサは自慢気に言ってきた。
カイトは思った。
確かに凄い。凄いんだが若干リサのドヤ顔がうざいと。
「そうですね。でも母さんなら意外では無いですね。」
「…もうちょっと驚いても良いじゃないんかしら? まぁカイトならすぐに追いついちゃうと思うからそんなもんかしらね? でも、こっちはビックリするわよ〜。」
そう言ってもう1枚ライセンスカードを出した。………もう1枚?
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名前 リサ
性別 女
種族 人族
年齢 26歳
クラン 無所属
ランク C
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「なんで2枚持ってるんですか⁉︎ しかも中身違うし⁉︎」
カイトは叫んだ、あり得ない‼︎ 再発行や拾得さたなどで 2枚持っている事は出来ないわけでは無いが冒険者登録は魔力で判別している為 同一人物が内容の違うカードを持てるはずが無いのだ。
「やっぱり驚くわよね。カイトの言うとおり普通は無理よ、でも母さんの固有技能はそれが可能なのよね。」
どうよ‼︎と言わんばかりに腰に手を当て胸を張るリサ。
「母さんの固有技能ですか?」
「そうよ。まずはステータスを見てもらった方が早いわね。」
リサは戸棚からステータスオーブを取り出してカイトに見せた。
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名前 リサ ドラキュリア
性別 女
種族 吸血鬼族
年齢 126歳
称号 魔法戦姫
生命力 S+
魔力 SSS
身体能力 S-
知力 A
種族特性
『 不老、 吸収(魔力、生命力)、 超回復、 怪力、 変身、 闇属性、 魔眼(魅力) 』
固有技能
『 魔力変換 』
戦闘技能
『 神級魔力操作、 王級槍術、 上級刀術、 上級無属性魔法、 神級火属性魔法、 神級水属性魔法、 上級雷属性魔法、 神級風属性魔法、 王級土属性魔法、 中級光属性魔法、 王級闇属性魔法、 威圧、 』
生活技能
『 家事(炊事、洗濯、掃除、育児、) 計算、 発掘、 調教、 』
適性
『 無、火、風、 』
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「ええと、能力値は良いとして適性と魔法が合って無い?…………どういうこと?」