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転生⁇冒険‼︎吸血鬼⁉︎  作者: きょ〜様
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冒険者ギルド2

カイト達が登録すると言うと受付嬢は驚いた様で、


「ニャ⁉︎ 登録するんですか⁉︎」


驚く受付嬢にカイトは頷き、


「はい、登録したいと思います。それとも年齢制限とかありますか?(またニャって言ったな…)」


「いえ、一定以上の力があれば冒険者登録に年齢制限は無いですけど、冒険者は常に命の危険がある職業です。 …それでも登録しますか?」


カイトは子供だからと馬鹿にせず本気で心配して聞いてくる受付嬢に好感を得た。そしてアイリスとハクアも同じだったのか2人と目が合ってお互い頷き合う。


「…はい、僕たちは冒険者登録をしたいと思います。」


受付嬢もカイト達の目を見て本気なのが分かったのか猫耳をペタンと下げて軽くため息をついた。


「…… 君たちの覚悟は分かりました。では依頼は取り消しで3名共冒険者登録ということで宜しいですね?」


「「「はい‼︎」」」


3人の返事を聞いた受付嬢は紙を取り出して3人に渡し言った。


「では、改めまして皆様の冒険者登録を担当させていただく冒険者ギルド受付のポーラです。どうぞよろしくお願いします。

それではこちらの用紙に名前、年齢、魔法の有無、種族を記入して下さい。代筆が必要な場合は言って下されば行います。」


「僕は代筆は大丈夫です。」


「私達も書けるから平気よ。」


そう言って3人は用紙に記入し始めた。


そして記入が終わると受付嬢に渡した。受付嬢…もといポーラはカイト達の用紙に目を通して読み上げた。


「えー まず1人目は…アイリス リーフさんですね。年齢は9歳で魔法は使える、種族はハイエルフ、……ハイエルフ⁉︎ ハイエルフってエルフ族の頂点でめちゃくちゃ希少じゃニャいですか⁉︎」


アイリスの種族に驚きまた猫っぽい言葉がでるポーラ、猫人族の特徴の猫耳と猫シッポもピーンと伸びて固まっている。


「確かに私はハイエルフよ‼︎でも、まだまだ未熟なのが分かったから普通のエルフと同じ様に扱ってちょうだい‼︎」


腕を組み言い放つアイリスは森で会った時とは変わり謙虚であった。…まぁ言葉遣いが謙虚がどうかは疑問だが。


「失礼…少々取り乱しました。アイリス さんについては分かりましたので次は…ハクアさんですね。年齢は10歳、魔法は使えると、種族は…またハイエルフですか⁉︎…ですが、もう2度目ですから驚きませんよ‼︎ 」


驚いてるじゃん‼︎とカイトはツッコミそうになったがどうにかポーカーフェースを維持した。


「では最後は君ですね。フフフ‼︎2度ある事は3度あると言いますから、君が何者でも私の受付嬢スマイルが崩れる事はもうありません‼︎」


カイトは思った。 ……この人だんだんキャラ崩壊してね?


そして残念だがカイトの記入した用紙を見てポーラの受付嬢スマイルとやらは呆気なく崩れた。


「何々、名前はカイト ドラキュリア君で年齢は8歳、魔法は使える、種族は吸血鬼?………………はい?吸血鬼?……………えぇ⁉︎⁉︎⁉︎カイト君、吸血鬼ニャんですか⁉︎吸血鬼って魔界から出るんですか⁉︎ニャんでハイエルフのアイリスさん達と一緒ニャんですか⁉︎やっぱり吸血鬼って血を吸うのかニャ⁉︎ーー」


猫語全開でポーラは叫んだ。


さすがに絶叫したポーラをギョッとした様子で見る周りの冒険者や受付嬢達。


3人は猫語全開のポーラを残念な子を見る目で見た、ポーラの見た目の印象が美人秘書っぽいできる女といった感じなのでよりいっそう残念度が高かった。


「ポ、ポーラさん落ち着いて下さい‼︎ ちゃんと説明しますから…」


とりあえずカイトは混乱しているポーラを落ち着かせる事にした。ポーラは「だって吸血鬼ですよ‼︎最強種の一角ニャんですよ‼︎」と暴走していたが1分程で落ち着いた。


落ち着いたポーラは顔を真っ赤にして謝ってきた、チャームポイントの猫耳と猫シッポもしゅんとしている。


「大変申し訳ありませんでした‼︎‼︎登録に来た方の情報を叫ぶなど受付嬢にあるまじき大失態、本当にお詫びの言葉もありません‼︎」


なんだか周囲の冒険者(男)が睨んでいる様な気がする…


「別に大丈夫ですよそれ位なら。それより冒険者ギルド顔である受付嬢に謝らせ続ける方がよっぽど後が怖いですよ。」


主にポーラに惚れているであろう冒険者の報復的な意味で。


「分かりました。ですが最後にもう1度だけ謝ります、…申し訳ありませんでした。こんな失態は冒険者ギルドに就職して1年間のキャリアで初めてです。」


「1年間のキャリアって、まだ新人じゃねーかよ⁉︎……失礼、思わず突っ込んでしまいました。まぁ吸血鬼について誤解されても嫌なのでちゃんと説明しますよ。」


「な、なかなか厳しいツッコミですね。確かに私はまだ新人ですが他の職員もほとんどが吸血鬼に会った事は無いと思いますよ? なので吸血鬼について聞かせて頂けると幸いです。」


「分かりました。ですがその前に1つ質問ですが吸血鬼の冒険者はそんなに珍しいのですか?」


吸血鬼の説明をする前にカイトは気になった事を聞いてみた。


「はい、吸血鬼族の冒険者は今までで2人しかいません。1人目は300年程前ですかね?名前はライルといって冒険者として活躍すると同時に敵対する相手の血を飲み干して殺す事で恐れられていたと記録に残っています。2人目は30年程前に僅か6年でSS級まで上り詰めた人が吸血鬼で『魔法戦姫』として名高い冒険者です、名前はリサと聞いています。」




ーーー


……どうしよう、母の名前が出てきました。



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