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とある学院の人々  作者: 水無月 重荷
序章 『ロア』たち
7/13

6話 雑談

すこしずつ小説の書き方がわかってきた・・・気がします(笑


段々文体やキャラがブレていくと思いますが、初めてなので温かい目で見守ってもらえるとたすかります・・・。


もしかしたら将来序盤は全て書き直すかも・・・(笑

トーマが部屋から立ち去ってからしばらく、沈黙が流れていた。


沈黙を破ったのは、アークだった。

「なあ・・・

お前らなんで隠してたんだよ。

俺も言えたことじゃないだろうけどよ。」

そして、周りが誰も答えないのを見て、

「俺は、お前らが使わないのを見て隠してた。

トーマ先生の生徒って時点で、そして同じパーティだという時点で、皆も俺みたいに『何か』できるんじゃないかとは予想していた。

でも、周りが隠すなら、俺も隠さないといけないものかと思っていた。

お前らは先生から何か言われてたのか?」

と付け足した。


「私は、恥ずかしかっただけよ。

だって『唄』よ?

みんなの前で使うようなものじゃないじゃない。」

と軽い調子でミーナが答えた。

すると続いて、キースが

「僕は補助はミーナに任せておけばいいと思ってたし~。

火力もティアがいるし、まあ、メンドくさかったからかな~?」

と呑気に答えた。

アークは溜息をつき、呆れた表情をしてから、

「ティア、ロア、お前らは?」


「俺は、アークが言っていたことと、もう一つ。

ポジションがぶれないように、近接専門のように振舞っていただけだ。

・・・万能なのは一応言っておいたがな。」

とロアは答えた。


対して、ティアは

「あれ、アーク、アンタがそれを訊くの?」

と、わざとらしい、意味ありげな質問を返した。

それにロアが反応した。

「おい、それはどういう意味だ?

まだ何か隠してるのか?」


ティアは、

「あれ、アンタは無いの?

・・・私も、確実なのはアークも。

それに多分他の人たちも、今先生が言った以外の隠し玉があるはず。

うーん、驚いてるのはアンタだけっぽいし、それ以上のがないのはロアだけなのかな?」

と、少しバカにしたような口調で言った。


「どういう・・・ことだよ。

お前ら、さっき俺が全部できるっつったとき驚いてたじゃねえかよ。

あれは芝居だったのかよ?」

と、ロアが怒ったように訊き返し、周りを見る。


アークは目をそらしている。

キースはいつもどおり、ふざけたように笑っているが、表情の感じが少し違う。

ミーナも笑ってはいるが、口が笑っているだけで目が笑っていない。

そして、ティアはいかにもメンドくさいといった調子で、溜息をついている。


「なあ、なんでだよ?!

なんで俺だけが知らねえんだよ?!」

とロアは怒鳴り散らした。

「答えろよ!」


「はぁ、メンドくさいわね。

あなただけ、才能が無い、または開花してないってことでしょう?

私たちは私たちそれぞれ、この学院に来る前から何かがあるのよ。

アンタはそれが無いだけじゃないかしら?」

とミーナが答えた。

ティアも、わざとらしく肩をすくめながら、

「まあ、いいんじゃないの?

先生もアンタの魔力の『白』に興味あるみたいだし、これから教えてくれると思うけどね。」

といった。


ロアは収まらないようで、

「アーク!お前とティアはお互いに知ってるんだよな?!

お前らは何なんだよ!

言え!」

と叫んだ。


「なあ、ロア。

俺たちは、お前とは違うんだ、多分、だけどな。

お前は才能のある、人間だけど、少なくとも俺は化物でしかない。

詳しいことはいえないけれど、お前はまともな人間のはずだ。

先生が、時が来れば教えてくれる。

だから、今はガマンしてくれないか?」

と、急に穏やかに、アークが言った。


「ふざけんな!

何で俺だけなんだよ?!

お前らは・・・」

「やっぱり、いいかんじにケンカしてくれてるね。」

と、ロアが再び叫んでる途中に、トーマが帰ってきた。


「さて、ロア君が人間不信に陥りかけてるところで、説教の続きでもしようか。」

と、さらっとトーマが続けた。

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