4話 トーマのお説教2
ハンパに投稿してましたorz
途中からだけになってました
もう読んじゃった方ごめんなさい修正します。
「この学院には3人教師がいるよね。
魔術、魔法担当のシェリー、近接担当のザン、そして僕だ。
で、君たちは僕が何の担当なのかを忘れたのかい?」
少し間を空けて、
「・・・複数のスタイルを混合した戦闘だよ。
なのに君たちは何をやってるんだ。
普通のパーティーみたいに近接、遠隔、法士、術士と分担を決めて戦闘をするのが、僕の教えてきたことか?
ロアはさっき『基本くらいしか教えてくれなかった』といったけど、その教えた基本すら実戦で使ってないようじゃないか。」
と続けた。
「特に、アークとミーナ。
君らが他に何ができるのか他のヤツらは知らないようだけど?
まともに混合らしいことやってるのはティアだけ。
それでも、実戦に出す前に教えたことをやってるヤツなんて、誰一人いない。」
トーマは、ティアの方を向いて、
「ティア、僕が君に教えたのは爆発矢なんてモノじゃないね。
何を教えた?」
と訊いた。
「・・・放った魔法で陣を作り、魔法と魔術の並行発動、です。」
とティアが答えた。
「そう、でも使ってないよね。」
次に、アークを見て訊いた。
「アーク、君が二刀流な理由はなんだ?
そして、君は近接以外になにができるんだ?」
「魔術での剣の生成と、魔法で剣に魔力を乗せることです。」
と、アークが答えると、
「それだけか?」
と、トーマが問いただす。
「・・・左右の剣に乗せる魔法を変えることで、攻撃の幅を広げることです。」
と、アークが答えた。
すると、ティアは
「そんなことできたの?」
と驚いた。
トーマはミーナに向き直り、
「ミーナ、君もだ。
他のヤツらは君が治療専門だと思っているようだけど、僕は君に『唄』を教えたはずだ。
どんな技だっけ?」
と訊いた。
「詠唱の言葉以外に、音程やリズムを詠唱に含めることで、並行して魔術を発動させる技ね。」
「ま、分かってても使わなきゃ意味ないよね。」
とトーマが皮肉を言った。
「キース、君の本領はなんだい?」
少し間を空けて、
「治療の応用で、敵の弱体化、味方の強化。
それに、魔術によるあらゆる種類の武装の生成だったっけ~?」
「・・・訊きかえすな。
それに、もう一つあるだろう?」
「ああ、そういえば。
銃弾に魔法をのせて、速度の速い魔法を打つだっけ~?」
トーマは少しあきれた顔をしながら、
「訊きかえすなと言っただろう。
それに、魔弾は僕のメインの戦い方だと教えるときに言わなかったか。
それを忘れるのは少し許しがたいね。」
二人の会話を聞きながら、ミーナが笑いを堪えていた。
トーマは溜息をつきながら、
「ロア、君は本当ならこの中で最強のはずなんだけど・・・?」
ロアは、少し戸惑いながら、
「ええ、そうですね・・・。」
と答えた。
「最強?
何ができるんだ?」
とアークが訊いた。
すると、
「・・・何って?」
とロアが訊きかえした。
「何か最強の技を教えてもらってるんじゃないのか?」
と、再びアークが訊くと、
「いや、別に。
ただ単純に、皆ができるって言った技は全部、俺もできるってだけだ。」
ロアとトーマ以外の全員が驚いた。
続きますごめんなさい。