懐かしいその声は
ボクだけに聴こえる
愛おしい その声
結婚前まで ずっと
一緒に寝ていた
愛猫
あなたがこの世を
去ってから
どのくらい月日が
流れたかな
ウチの暮らしは
満足だったかい?
あとちょっと
して欲しいことは
無かったかい?
もっともっと
可愛がってあげたかった
もっともっと
ワガママを聞いて
あげたかった
――叶わぬ夢だけれど
いつの日にか
ボクが 逝ったら
あなたのことを
うんとかまってあげたい
一緒に昼寝も
してあげたい
それまで
鬼籍に入った
親父とおふくろ
2人に可愛がって
もらっていて
懐かしいその声は
今でもボクを
振り向かせるんだよ
同じ時を過ごしてくれて
本当にありがとう