プロローグ
綺麗な星空だね・・・。
そうだな・・・。
この空を見てると、嫌なことなんかみんな忘れちゃいそう・・・。
そうだな・・・。
私達、いま戦争してるっていうのにね。
・・・・・・そうだな。
Little brave
〜少しだけの勇気〜
なんてこと無い夏の朝、俺はカーテンの隙間からさしこむ明るい日の光によって眠りから覚めた。
ベットの上で上半身を起こしたまま寝惚けていたが。
しばらくして、ふと時計をみる。
六時十五分
おいおい・・・、今日は土曜日だってのに。
何で学校が休みの日に限って早起きしちまうんだ…。平日なんて全然起きれないっていうのによ。
俺は深い溜め息をはいた。まあ、早く起きてしまったのだから、それは仕方ないとしてだな。
あれだ、何か自分でも不思議な位、凄く散歩に行きたい。
何故かは知らないぜ。
どうせ考えても、わからないだろうからな。
俺は無意味な思考はしない派なのさ。
だからだ、買い忘れていた週間雑誌も買うついでに、久し振りに散歩でも楽しむことにしたわけだ。
思い立ったら即行動が俺のポリシーなのさ。
軽率だなんて思わないでくれよ。
「善は急げ」
とも言うだろ。
ジーパンにTシャツという適当な服装に着替えて、俺は近くのコンビニへと歩き出した。
昨夜見た夢のことを考えながら・・・な。