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単発シリーズ  作者: 柴田優生


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3/25

僕の彼女は、とんでもないヤンデレです!?

病んだ。

ゆとり世代になってから、このような言葉をよく耳にしてきただろう。皆さんは、『ヤンデレ』という言葉を知っているだろうか。その名の通り、愛が重すぎて、普通では思い付かないような思考にまで至る者を、俗にヤンデレと言う。今回は、ヤンデレに憧れる諸君に、ヤンデレ彼女と付き合うとどうなるのか。それをお見せしよう。


僕には、ヤンデレ過ぎる彼女がいる。その彼女の名前を、星村ほしむら あいといい、巷では、

「学園一の美女」

とまで言われているらしい。そんな彼女と、僕はなんで付き合えたのか。答えは簡単だ。僕と彼女は、所謂幼馴染み。というやつだ。小さい頃から関わってきたこともあって、お互いに良いところも悪いところも知り尽くしている。だから、そんな俺たちは、段々と恋仲になっていき・・・そして、付き合った。ここまではあるあるの展開だろう。しかし、付き合ってから、僕はとんでもない後悔に襲われるのだった。というのも、こいつの色気話を聞いたことがなかったから、僕は愛がヤンデレ少女だったということは、知らなかった。だから、後悔している。だって、

「おい。正座」

「はい」

これは、ヤンデレというよりお嬢様なんじゃないか?

「なんで呼ばれたかわかってるよね?」

「わからん」

「ちょっとは考えろや。はぁ、今日、他の肉属と話してたでしょ」

「別にいいだろ。だって、男だぞ?」

ちなみに、肉属というのは、人間の事である。

「許せない。だって、仮に相手が男だったとしても、恋仲に発展する可能性あるんだよ?」

「あるわけないだろ。あれはただの友達だ」

「そうやって言うってことは、もう既に浮気してるんだね?」

「だから、なんでそうなるんだよ」

本当に、ヤンデレはこんなぶっ飛んだ思考しかしない。

「だったら、だったら・・・。殺す。しかないよね?」

「落ち着け。話せばわかる」

「じゃあなに。あれを肉属って思ってないの?」

「あのな。まず、その肉属っていう言い方をやめないか?」

「なんでよ。私が人間だって思ってるのは、貴方だけだよ」

「もっと他の人間に目を向けて欲しい」

「貴方以外の有象無象には興味ない」

「親父、お前の事溺愛してるのにな・・・」

「親父って。まさか、あの肉属と浮気でもしてるの!?・・・てか、いま愛って。名前呼んでくれた!?」

「浮気してねぇよ。馬鹿が」

「あ、馬鹿って言ったー!!いけないんだ」

ほんと、ヤンデレって、発想がぶっ飛んでること以外を見たら、全てが完璧なのにな。こいつのヤンデレは、もちろん俺にしか見せない。だから、周りの人間からは、

「お前、あんな美女と幼馴染みな上、恋人ってのはどれだけ幸福なことなんだよ。前世でどんな得を積んだら・・・」

なんて言われる。それは、僕もそう思うのだが、やはり邪念なのは、ヤンデレだという面だ。

「ということで!!大和ちゃん。甘やかしてーー」

「はぁ。これも慣れたもんだな」

ヤンデレを発動する前から、こいつは平気で僕のふところに潜り込んできたりする。そして、こいつの大好物は、

「はやく!!よしよしして!!」

頭を撫でることだ。世の女子は、頭を撫でられたら、

「髪が乱れる。やめて」

という女子も一定数いるらしいが、こいつはそれ以外の女子だ。何よりも、撫でられることを好み、毎日、いや、四六時中僕に甘えてくるのが日課だ。

「今日も泊まっていっていいんだよ?」

「とまらない」

「え、なんで?浮気?」

「だから違うって」

ほんと、ヤンデレじゃなかったら、とんでもない美人なのに。いつから、どうしてこうなってしまったんだ。

「ねぇねぇ。大和ちゃん。好きって言って!!」

「仕方ないな。好きだよ」

でも、なんだかんだ言って、僕は星村愛という少女の事は、大好きだ。ヤンデレではあるが、それ以上にいいところを知っているからな。僕は、そのいいところに惚れたんだから。

「えー。じゃあ、お風呂入る?」

「だからはいんねぇっての」

「そのまま、お風呂で○○とか、○○とか・・・」

「おい黙れ黙れ」

はぁ、危うくとんでもないことになるとこだった。誰にも見られなくてよかった。

「えーなんで。大和ちゃんは子供ほしくないの?」

「黙れ」

「つめたーい!!でも、そんな大和ちゃんも大好き!!」

と言って、また僕に抱きついてくる。本当に、こいつは妹っぽいやつだ。

「そんじゃ、そろそろ始めますか」

「そうだね。だって今日は・・・」

「付き合って1年。だろ?」

「うん!!これまでずっと付き合ってくれてありがとね!!」

「こちらこそ。お前は最高の彼女だよ」

「いつか、いや、今からでも!!嫁って呼んでくれていいからね!!」

「まだ早いな。まぁ、それじゃあ、プレゼント」

「わぁ!!ありがとう!!私ね、ヤンデレ気質なところあるから、大和ちゃんに嫌われてるかも。って思ったら、不安なの」

自覚あったのかよ。だったら、ここは彼氏である俺が。そんな彼女を安心させてやらないとな。

「大丈夫だ。ヤンデレなところはたしかにウザいが、それでもそれ以上にお前のいいところを知っている。だから、余程なことが無い限り、お前の事は大好きだ」

「大和ちゃん!!私も大好き!!」

付き合って1年。いつも通りの部屋に、甘く、そして酸っぱい空気が流れるのであった。


ヤンデレというものは、すぐに

「浮気?」

と疑ったりする。思う人は、しつこいと思ったりもするだろう。それでも、その中身は、とても可愛いものだったりする。しかし、僕はヤンデレと付き合うことをおすすめしない。なぜなら・・・。

”ヤンデレの言動は、全て心の底で思っていることだから”

皆さんは、ヤンデレ系をどう思いますか?僕は、正直きついですね。まずしつこい人間を嫌うので。

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