メイドの彼女はお姉さんです!?
俺は、大富豪の家庭に生まれた。
「大和様。起床の時間です」
このように、家政婦やメイドがぞろぞろいるくらいには、実家が太かった。僕の名前は、夢叶大和。大富豪の家庭に生まれた、ごく普通の高校1年生だ。少しだけ、説明をすると、僕の父親が起業で大成功を修め、気づけば世界を代表する企業へとなっていたのだ。故に、お金があり余ってしまい、両親ともに忙しいということで家政婦を雇ったわけだ。
「ん。・・・おはよう」
「さっさと起きてください」
「いっつも思うけど・・・ご主人に対してのリスペクトが欠けているんじゃないか?」
このメイドの名前は白石 桜。僕の一つ上の高校2年生。彼女が通っている高校は、僕とは違って女子高らしい。というのも、男子と関わるのは嫌なんだとか。
「リスペクト精神がなかったら、敬語なんか使っていません」
関係性は、ただのメイド。漫画でありふれた展開じゃない。昔から関わりがあったりや、恋心があったり・・・。など。そんな邪な非現実的なことはひとつもない。ただ、2年前にメイドとして雇われた女の子だ。
「とりあえず起きてください。朝御飯はもう出来ています」
「あぁ。ありがとう」
今、我が家で雇われているメイドの中で最年少なのが彼女。桜だった。年が近いメイドはそこそこいるが、それでも片手に収まるほど。そして、彼女は僕の専属メイドなだけあって、一番仲がいいと言っても過言ではない。
「いただきま~す」
そんなことを考えつつも、僕は朝御飯を嘱す。
「ん・・・うまい」
「ありがとうございます」
料理担当のメイドがそう感謝を告げる。ちなみに、桜は料理が下手くそだ。僕の専属メイドについた頃、
「す、すみません!!料理焦がしてしまいました!!」
「だ、大丈夫だよ・・・」
何度練習をしても、桜は料理を黒焦げにした。まぁ、僕はどんな食べ物でも食べる精神の人間だから、ただ料理が焦げたところで・・・別になんの害もない。ただ、
「それで大和様が体調を崩されてはダメなので・・・」
と、桜は心配をしてくれた。これでも、桜はなんだかんだ言って優しいのだ。男嫌いとは言っているが、僕という男子に情を抱くくらいには、優しい女の子なんだと思う。
「というか。やっぱり違和感だよなぁ」
「どうかなされましたか?」
「いや、桜って僕より年上なわけじゃん?」
「はい。そうですね」
「それなのに、敬語を遣われるって・・・なんか。気が狂うんだよな」
「でも、貴方はご主人様なので・・・我慢してください」
それでも、やっぱり違和感感じちゃうよなぁ。と、僕はそう思うのであった。
そうして、僕は部屋に桜を呼び出した。
「はい。どうかなされましたか?」
「用はない。ただ、暇だし何かしよっかなーと思って」
「はぁ・・・なんですか。その理由。宿題は終わらされたんですか?」
「提出物は全部終わった。だから、暇なんだよ」
僕はゲームをやらない主義だし、本当にやることがない。
「仕方ないですね。相手になってあげます」
「ありがとう」
僕は、一人っ子というのもあってか・・・案外甘えたがりでもある。
「何かしてほしいことはありますか?」
「んー・・・特にない」
「じゃあ振り出しに戻るだけじゃないですか・・・」
仕方ないじゃないか。僕は、欲のない人間なのだから。
「じゃあ、最近。大和様は頑張られていますか?」
「頑張って・・・?まぁ、いないんじゃないか」
「本当に、そうでしょうか。今日も、顔がひきつっているように見えますし・・・何せ、生徒会長なんでしょう?」
「家庭が裕福ってだけで、任されているけどな」
「やはり、ご褒美は欲しいんじゃないですか?大和様は、甘えたがりなんですし」
「んー。別にそこまで努力しているわけじゃないしな」
はて、彼女は何が言いたいのだろうか。と、僕が思っていると、その瞬間。
「はい。ここに来てください」
「はぁ?」
桜はそう言いながら、自分の太ももを叩いた。つまり、つまり・・・だ。それはそういうことなのだ。
「いいから!!」
「ちょ、おい!!」
刹那、桜が僕の頭を抱えて、桜の太ももの上に乗せた。
「何してるんだよ・・・」
「私、初めて気づきました。私は・・・ショタを甘やかしたかったんです!!」
「しょ、ショタ・・・?」
僕って、そんなショタと言える年齢なのか?
「かわいいですね。ご主人様♡」
「・・・だまれ」
何をさせられているんだろう。僕は、そんな感想を抱くことしか出来なかった。




