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彼女の○○が可愛すぎる!?

僕には、彼女がいる。・・・桐敷きりしき 優美ゆみ。ごく普通の高校3年生だ。そして、僕の名前は夢叶 大和。同じく、ごく普通の高校3年生なのだ。こう言った、恋愛漫画では、彼女は学園の中でも飛び抜けて美女といった学園のマドンナと付き合う平凡な主人公・・・と言った設定は、ありきたりだと思うが、生憎そう言うわけでもない。


「大和くん。今日暇?」

「うん。暇だよ」


かと言って、可愛くないわけではない。ただ、男子受けはそこまで良くないらしいのだ。僕が知っている中でも、彼女のことを好いている男子は片手で収まる程度・・・。いやまぁ、いるだけ素晴らしいことなのである。・・・何故なら、僕という夢叶大和は、17年間バレンタインチョコはおろか、告白すらされなかった男であるから。


「久しぶりに、家に行ってもいい?」

「い、いいけど・・・。急だな。どうしたんだ?」


見て分かる通り、優美は少し引っ込み思案なところがある。見た目は、眼鏡で、少し髪が長めの、ごく一般的な陰キャ女子・・・と、世の中は言うだろう。・・・正直、そういう言い方は嫌いだ。本人が、それが好きでやっているならそれでいいだろう・・・。と、僕は思ってしまうのであった。


「え、えっと・・・。その・・・」

「言いにくいことだったら別にいいよ。とにかく、来たいんでしょ?いいよ」

「あ、ありがとう」


たまに、優美は可愛いところを見せる。いつも可愛いのは当たり前なのだが・・・。可愛いには、いろんな種類があるのだ・・・。



そんなこんなで、ある日、ちょっとした事件が起きた。昼休み、僕はクラスメイトの女子と話していた。僕も陰キャだと思われがちだが、別にそう言ったわけでもない。唯一、頭がいいせいか、割と頼られたりすることもある。そして、男友達からも、女友達からもよく言われるのが、


「大和は、なんか関わりやすい。明るいか。って言ったら一概にそうとは言えないけど、それとはまた違った関わりやすさがあるんだよね」


と言われるくらいには・・・まぁ好かれているんだろう。そんな感じで、僕は女子と話していた。


「それでさー。聞いてよ。そしたら主人公がヒロインに向かって『好きだ』なんて言ったわけ!!あのキャラデザでさ、そんなこと言ったらもう惚れちゃうよね~!!」

「わかる!!あのシーンはほんと心臓がバクバクだった」


僕自身、色々なものに興味を持つせいか、いろんな人と趣味があったりする。


「やっぱり私の中での一番の推しは宮斗みやと君なんだな~って!!」

「僕も、あんなキャラになりたかったな」

「大和はー、なんか違うかな」

「なんかってなんだよ・・・。まぁ、いいけど」


それからも、昼休みが終わるまで、クラスの女子と話し続けた。



そして、事件は放課後に起こった。僕が、帰る支度をしていると、


「大和君。ちょっとこっちこれる?」


僕の彼女こと、桐敷優美が僕の名前を呼んだ。


「ん?どうした?」


言われるがままについていくと、そこは空き教室だった。


「どうしたんだよ。こんなところに来て」


最初は、まったくわからなかった。しかし、その答えはすぐに出された。一泊を置いて、優美がその答えを言った。


「・・・今日、女子と楽しそうに何話してたの?」


あ~~~~。そういうことか。少し、話しすぎたか?これは、自分の行いを反省するしかない・・・。


「ごめん。ほんと、ごめん」

「いや、謝罪は別にいいの。・・・逆に、ごめんね。面倒くさい女で」

「いや、いいんだよ。それよりも、あれはただ普通にアニメの話してただけだよ」

「・・・ほんと?」

「うん。ほんとだよ」

「はぁ。よかった。・・・愛想尽かされたんじゃないかって思って、少し心配しちゃった」

「ごめんな。優美」

「たださ、大和君もう少し危機感持ってよ。意外と、大和君に好意を寄せている女の子多いんだからね?」

「え?そうなのか?」

「そうだよ。昼休みに話していた女子だって、実は大和君のこと好いてるんだよ。ほんと、侮れないんだから」

「そ、そうだったんだ・・・」


初耳である。


「むぅ、なんか寂しい」

「うぐっ・・・」


優美が、頬を膨らませる。あまりにも、可愛すぎた。ほんと、最悪な男だ。彼女を怒らせたのに、そんな中でも可愛い・・・と思ってしまうなんて。


「わりぃ」

「悪いって思うなら!!・・・さ、お詫びをしてよ」

「お詫び?」


すると、優美は椅子に座って、目を瞑った。あーはいはい。わかったよ。・・・そのあとは、ご想像にお任せする。



彼女という存在は、何をしていても可愛いと思えてしまう。今まで、恋愛なんてクソ食らえ!!・・・なんて思っていたけど、案外、恋愛も悪くないのである。

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