表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
6/8

リナの家

 まもなく、リナの家の住所に到着した。私はかなり驚いた。かなり大きいマンションで、1階には共用ラウンジと宅配ボックスがずらっと並んでいた。こんな良い家に住んだことがない…。

 私は恐る恐るカードキーをオートロックにかざした。自動ドアが開くと、エレベーターに乗った。リナは312号室に住んでいるようだ。3Fで降り、312で改めてカードキーをかざすと玄関のドアが開いた。部屋を開けると、そこにはピンクをベースとした女の子の部屋が広がっていた。

 す、すごいな…これは落ち着くの…か?そう思いながら部屋に入ると、1LDKだった。ものすごく広い。寝室はテイカワのぬいぐるみがたくさん置いてあった。すごい、これがリナリナの部屋…。私はすこし興奮してしまったが、まずは手を洗う。うがいをする。なにせ人様のおうちなので、丁寧に扱わなければ。明日夢が覚めた時に北上リナに迷惑をかけるわけにもいかない。

 まずは冷蔵庫。エナジードリンクと最低限の調味料のみ。アコースティックギターとエレキギター両方ある。アンプとエフェクターはかなりの種類だった。ノートPCが1つ。楽曲編集用と思われる。テレビは無かった。そして夥しい量の服とバックと靴、ウォークインクローゼットがついてあるがびっしり埋まっていた。あとは化粧台には大量の化粧品と香水。誰かにプレゼントされたものもあるようだ。その時、電話が鳴った。

「リナ?今からこれる?俺だけど。」

「ごめんなさい、今立て込んでて。明日かけ直しても良い?」

「おっけ〜この電話番号にかけてきてね。明日いつでも良いからさ。」

はい、そう言って私は電話を切った。明日の北上リナ、頑張れ。今から来れる俺だけどとか言うやつにロクな奴は居ない。

 その後、私は、まずハルカにやってもらったメイクの顔の写真を複数枚、角度をつけて撮った。もしかしたら明日、夢が覚めなかった時にメイクをする必要があるかもしれないと思ったからだ。そして、その辺に脱ぎ捨てられていた部屋着を着て、メイクを落とした。また幼いリナリナの素顔が鏡に映る。私はシャワーを浴びる前にもう一度、ハルカが教えてくれた手順でメイクを再現する事を試みた。写真をお手本にやってみたが、全くうまくいかない。日本人形のようになってしまった。メイクをミスってもそれなりに可愛いが、やっぱりハルカにやってもらったメイクとはレベル違いだった。

 私はムキになって、コンビニの晩御飯を食べながら、Whotubeのメイク動画をあさり、トライアンドエラーを繰り返した。随分メイク動画を無駄にしたが、それなりに線の書き方はマシになった。が、シャドウの考え方などはダメダメ。

 きょうはこの辺までだろうと思い、ハルカに貸してもらった服ときのう着ていた服を洗濯し、洗ってはダメそうなものは放置した。その間にシャワーを浴びる。ここでふと女の子のカラダについて気になった。アソコを触ったらどんな感触だろう?軽くシャワーを当ててみるとかなり気持ちがいい。馴染んできた頃に指で触ってみると若干痛いが気持ちいいの方が勝つようになってきた。私は調子に乗ってドンドン触る速さを速くしていく。自分でも何がカラダのお腹の中きら熱いものが込み上げてくるのが分かった。たぶん、そろそろ来るのか。どんどんその感覚は大きくなっていき、耐えきれないところまで来た。私は怖くなって一度そこで止めてしまった。何か脳のリミッターが外れてしまいそうで、一度外れたら元に戻れなくなりそうだったからだ。しばらく悩んでもう一度触り始めたが、今度は痛いの方が勝っていた。うっすら粘っこいものは感じだが、今日は色々ありすぎてもう疲労の方が勝ってしまった。行為はいつか今度にしよう。夢が覚めたら2度と味わえない感覚かもしれないけど。だが、少なくとも男性の一過性のものではなく、リミッターが外れるともう元に戻れなさそうな、恐怖に似た恍惚があるのが分かった。これは怖い。

 シャワーを浴びた後、一通りスキンケアを済ませた。その後、昼間にゲットしたミコミコのA賞フィギュアを取り出して飾った。明日になったら、この夢から覚めてまたクソみたいな現実に戻るのだろうか。私はボッコボコにされたカラダで病院にいるのだろうか。どこの病院で目覚めるのだろうか。怖いな、戻りたくないな。いっそこのまま、この北上リナのカラダで生きていきたい。そんな感情を抱えてながらその辺にあった、温かい即席コーンスープを飲みベットで横になった。一応、翌日の予定は午前11時からなので、午前8時に目覚ましをセットした。おやすみ自分、さよなら北上リナ。パジャマ姿も可愛いかったぞ、眼福であった。そう思いながら眠りに落ちていった。

評価をするにはログインしてください。
この作品をシェア
Twitter LINEで送る
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ