65 ボスフロアへの到達と魔女の魔法
博多ダンジョンの最奥部、冷たい闇に包まれた空間に、忍者たちはついにたどり着いた。
これまでに幾多の罠と魔物を乗り越え、ここまで来れたのは65名。
その全員が、緊張の面持ちで、厚い扉の向こうに潜む脅威に備えていた。
静まり返る中、先頭を進む涼音が重厚な扉をゆっくりと開く。
そこには、まるで闇そのものをまとったかのような美しい女性、強大な魔力を持つ魔女ユラが立っていた。
長い黒髪が闇に溶け込むように流れ、冷たい微笑みを浮かべるユラは、まるで静寂そのもののように忍者たちを見つめている。
涼音を含む全員が、彼女のただならぬ力に気圧されながらも身構えた。
しかし、ユラは一切攻撃を仕掛けることなく、わずかに手を広げた。その瞬間、空間が歪み彼女の魔力が場を包み込んでいくのが感じられた。
「これは…!」
涼音が思わず声を漏らした。強大な魔力が彼らを取り囲み、見えない力が空間を満たしていく。その力は次第に増していき、圧力に耐えられずに仲間たちが次々と地面に手をつき始めた。すると、何も起きないかのように見えたその瞬間、多くの忍者たちがふっと姿を消したのだ。
「地上に…戻された?」一瞬、最奥部から自分たちが引き剥がされるような感覚に襲われ、次に気づいたときにはすでに博多ダンジョンの入口付近に戻されていたのである。
再び最奥部に戻ろうと試みたが、ルートそのものが遮断され、前に進むことは叶わなかった。




