98話 占領地を占領軍の派閥の領地にする許可取り予定、大魔の森の今後
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「さて、会議を始める。議題はヒルストン伯爵様に会いに行くけど、何を要求するのかって事だ。今の所、進捗としては全ての都市町に拠点を置いた。そこでレベル100まで育った人たちが居て、追加でどんどんとレベルを上げている最中だ。機は熟した。ヒルストン伯爵様に会いに行くんだけど、こっちからも要求をしないといけないんだよな。向こうからも色々とあるだろうからさ。こっちが要求を受けるばかりだとつり合いが取れない。だから、こっちも何かを要求する必要があると、メラリアからの提言だ。という訳で、何か欲しいものとかあれば、言ってくれ」
「そんな事を言われてもさー。欲しいものって特に無いよねって話にならない? だってさ、戦うのに必要な物って、レラたちが率先して集めているよね? お金も沢山あるよね? 仲間もヒルストン伯爵領では殆ど救えたよね? 後何が必要なの? だってさ、他の領地の奴隷を集めるのもやってくれているんでしょ? 後は何を要求すればいいの?」
「そうだな。率先してやらなければならないことは殆ど終わっている。後は民衆の意識改革をしろと言うのが正しいのだろうが、そんな事はヒルストン伯爵側が解っていることであり、今まさにやろうとしていることだ。それを要求するのは違うだろう。今やっているから他の要求をとなるのが目に見えている。わざわざこっちが要求するまでもなく動いているのだからな」
「そうなのよね。率先して何かをやって貰わないといけない事って、殆どないのよね。こちらからも要求する必要があるとは言ったけれど、ある程度の事はやって貰っている最中だもの」
「非人間の奴隷を集めるのもそうだよなぁ。意識改革もそうだよなぁ。非人間排斥主義者を駆逐するのもそうだよなぁ。もうやって貰っているんだよ。これ以上、何を求めるんだって話だよなぁ」
「通らない要求をするって手もあるが、そもそも通らない要求を考えるのも難しいぞ。大体が難しい要求を既に通してしまっているのが現状だ。今から何をって話だろう」
「うむ。正直に言うと、ヒルストン伯爵様は、非人間に対しても平等に扱おうとしてくれているのである。それが既に難しい要求である」
そうなんだよな。要求って言うが、こっちの要求ってもう既に通っているんだよな。色々と便宜を計って貰っているんだ。後は非人間が立ち上がるだけだったのだ。それで平等な立ち位置まで持っていけたら、非人間排斥主義者を除く殆どの人が差別をしなくなっていたとは思うんだよな。
他の領に比べたら、平等に扱われているだけでも結構な無茶なんだよ。他の貴族家との軋轢もあるだろうし、最小派閥という所が足を引っ張っているのが状況だからな。これが最大派閥に成れれば話は大きく変わって来るんだろうが、それをするには、戦争で大きく勝たなければならない。勝って、しかも領地を切り取り合戦にするしかないんだよ。切り取り自由。占領を先にした方が優先権があるという風に持っていかないと、貢献度が云々って話にすると、うやむやにされかねないので、その辺は考えておいた方が良いんだよな。
要求と言えば要求だな。次の戦争は切り取り自由にしてくれと。そうすることで、第4王子派の領地をこれまで以上に増やすことを目的として。国の9割も落とせば、勢力的にも逆転するだろうからな。落とせると思っているからこういう発言をしている訳なんだが。落とすのは簡単だぞ? 全軍で突撃すれば良いんだから。開幕魔法をぶっ放すだけで良いんだから簡単だ。
問題になるのは占領軍だよな。どれだけの占領軍を用意できるのか。そして、占領軍同士の仲間割れを防ぐことが重要になってくる。国が1枚岩でないのであれば、俺なら占領軍を討伐して、再度占領することで、別派閥の占領地を奪う事まで考えるな。酷い? 汚い? 向こうもこうしてくると思うから、こっちもやらないといけないんだよ。事実上、自派閥以外は全て敵だと思うしかない。それが切り取り自由にする真の意味だからだ。自国軍も壊滅させるのだ。それがありのルールにしてしまえば良いんだよ。
「とりあえず、俺が要求しようとしているのは、まずは戦争のやり方だ。戦争のやり方を、切り取り自由にしてもらう。占領した所は、その派閥が占領軍を置いておいた場合、戦後にそこをその派閥の領地とするという事を了解してもらう。これで相手国の9割以上を手に入れて、尚且つ自国の他派閥の軍隊を壊滅状態に追い込む。50%の軍人を殺すことになるな。後はその戦争に使われている非人間の解放も入っている。俺達の目標は、非人間の解放。すなわち、味方である自国の軍隊にも適応される。だから、敵の敵は敵であるという原則を守って貰う事になる」
「それは、流石にどうなのかの? 自国の兵士を殺すのかの? 確かに同朋を解放してやりたいとは思うが、仲間割れはどうかと思うの」
「レラもそれはそう思うかな。占領地になってたら攻め込まないって、ちゃんとしておいた方が良いんじゃない?」
「いや、それはエルンストの方が正しい。考えてもみろ。人間どもが亜人が占領している町を見たらどう思うのかを。十中八九敵だと思ったから殺して占領したという言い訳が通じるぞ。相手はそういう相手だ。こっちが手にかけなくても、向こうからそれをやってくる可能性が高いと言う事だ」
「だよなぁ。人間様が、殊勝にも非人間の占領地を見逃すはずがねぇよなぁ」
「だな。我らが占領しているという事実は無かったことにされる。敵が占領していたと思っていたという言い訳が通じる相手だ。こちらからの攻撃を無しにしてしまっては面倒な事になりかねない」
「それに、言い訳は幾らでも出来るわ。それに、向こうも非人間に負けたと自分からは言い出せないもの。それを言い出すという事は、非人間に人間が負けたという事実を公開しなければならないものね。だから、負けた側は黙るしかない。流石に悪辣な作戦ね」
「まあ、悪辣かはさておいて、そういう事だな。非人間が守っていたなんて思わなかったと言われたらお終いだ。こっちから積極的に滅ぼしてやるくらいが丁度いい。人間がこの同盟に未だ100人も居ないのがその証明だ。人間に期待する方が間違っている。で、要求の2つ目なんだけど、スタンピードが怖いから、大魔の森を消し飛ばさせてくれって話だな。これは今の所可能だ。準備は整っている。神降ろしの宝玉は、俺達の同盟で4つ確保している。このうちの1つを使って、大魔の森を消し飛ばす。……ただし、この面子で一回は潜るぞ。何が出てくるのかの確認が必要だからな。思ったよりも弱かった場合、消し飛ばす。思った通りだった場合も消し飛ばず。例外は思ったよりも強かった場合で、ドロップが美味しい悪魔が居た場合だけだ。正確には1層目から魔神クラスが出てくるのであれば、残したいと思う。魔神だと、ロキとシヴァ、阿修羅が該当すると思ってくれ。それ以外は、まあ、要らないかな?」
この3体が1層で出るのであれば、非常に美味しい。特にシヴァはほぼ確定で上の上の金属との合金が確認されていた位なので、是非とも欲しい所。ベルベリアリの影響力が900%、付与が900%なのは知っていると思うが、これがシヴァで合金が出来た場合、過去最大値で2500%の2500%まで化けた事があるからな。シヴァを魔神に置いても良いのかという議論もあるだろうが、『マジックエンブレム』では魔神だったんだよ。




