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魔紋章のある世界へ  作者: ルケア


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87話 メリオテム到着し、雇用と拠点購入。モーギュ酪農の許可を貰おう

OFUSE始めました。

https://ofuse.me/rukea


ついでにブログも始めました。好きなことをつらつらと書いていく予定。

https://rukeanote.hatenablog.com/


さらについでにTwitterも始めました。変なこともつぶやく可能性があります。関係ないことも沢山つぶやきます。

https://twitter.com/rukeanote

 メリオテム、鉱山の町なんだけど、もっと発展しているものだと思っていたな。ロスモアよりは大きいけど、それだけだもんな。特に見どころがある訳でもなさそうな感じなんだよな。しいて言えば、鍛冶屋が多いって事くらいなんだろうか。第10紋章持ちが集まっているって感じだな。それは良いんだけど、こう、非人間にとっては住みにくそうな土地であるという事が解ったかな。俺には視線は向いていないんだけど、他の皆には視線がいっている。


「ちょっと、嫌な雰囲気だよね。なんかさっきからずっと見られている感じがするし」


「事実見られているの。ただし敵意は感じんの。何方かと言えば、警戒心があらわになっている感じがするの」


「ふむ。妙であるな。ヒルストン伯爵領はそもそも非人間を登用してきた領地である。ここまで警戒されると、何かあるのではないかと思うのである」


「皆は気が付かんのか? てしらは警戒されている。それはこの装備をしているからだ。ここは何処だ? 青銅の産地だろう。てしらは見たこともない金属を身に着けている。非人間が手にできる金属というのは少ない。それが青銅でも黄鉄でも、ましてや白金でもない金属だ。注目され、警戒されるのも当然だろう。エルンストは流石に人間だからな。てしらよりは警戒されないだろう」


「あー、そういう事か。俺には視線が来ていないとは思っていたんだけど、俺が人間だからってのもあるんだろうが、そもそもの装備に目がいっていたのか。まあ、目立つわな。知らない金属が出てきたんだから。見た目的に明らかに金属だし、そんな事を考えても居なかったな」


「堂々としているしかないでしょうね。まあ、害悪がある訳でもないのだから放置しておきましょう? 私たちは青銅に興味が無いもの。それでいいじゃない」


 むぅ。そうか。そういう事も考えないといけないのか。まあ、別に良いんだけど。非人間が見られているというよりは、未知の金属に警戒している、か。それはあり得るだろうな。商売敵が来た可能性があるって事だもんな。警戒の1つや2つはするだろう。もうちょっと露骨な視線を止めてくれると嬉しいが。目立って仕方がないと感じてしまう。


 気にしたら負けだろうな。どうせその内解る事なんだから。魔法が重要だと思われてくれば、自然と解る事だからな。気にしたってしょうがない。とりあえずは冒険者ギルドに行かないといけないからな。色々と情報を仕入れる必要もあるんだし。


 そういう訳で、冒険者ギルドで情報を仕入れてきたぞ。人口は16万人。冒険者は5万人。スラム民は2万人程度。内非人間が1.9万人。ここでも働ける人間は鉱山で働いているらしく、非人間以外がスラムに居る事は殆どないだろうという事だった。これだったらスラムを買い取って拠点にすればいいし、牧場も比較的簡単に作れそうだな。


 がっつりと拠点を大人買いし、非人間を全員集める事にした。それでいいと思うんだよな。2500人くらいを集中的に育てて、その後にその2500人を振り分けて面倒を見させると。こういう方式で行くのと、とりあえずで非人間を囲っておくと。スラムには殆ど人が居なくなるが、良い事だよ。教会も負担金が減るし、良い事だよな。でも、その内スラム民も増えてくると思うから。流石に鉱山に沢山の人を送り込むにしても無理があるだろうからな。


 で、18000人くらいの非人間が集まった。まあまあだな。ここでも良い感じの牧場を作る予定なので、なるべく第8紋章2つ持ちや第6紋章持ちを優先させていく。モーギュの世話は50体くらいから始めるのが良いと思うんだよ。ロスモアでもそうだったからな。だって、無限に牛乳が出てくるんだもの。数はそこまで必要じゃないんだ。


 畜産に関わる人数の加減でテイムする数を決めないといけないんだよ。1000人働くなら1000体必要かって言われたら、必要ないからな。1000人くらいなら50体も居れば十分である。色々と作業を分けてやらないといけないし、そもそも戦闘をして熟練度を上げて貰わないといけない人たちも居るので、最終的には300体くらいのモーギュが必要になるんじゃないかなと思っている。多分ロスモアも同じくらいにはなると思うぞ。慣れてきたら500体くらいまで増えるかもしれないけどな。


 後は狩場の情報も貰ったんだけど、やっぱりクレパ鉱山には近づけないかな。そもそも人間が鉱山で働き、人間の冒険者が魔物を討伐するという事になっているらしい。それ用のクランもあるそうなんだよ。そこに割って入っていくのはよろしくない。鉱山の護衛には納品の金額のほかに代官からも金が出ているらしく、それが利権になっているんだろうなと予想が出来る。そうなってくると、兎の楽園か、モーギュ高地になるんだろうな。


 でも、牧場は出来そうだな。これだけ土地が余っているんだから、モーギュを500体くらいは軽く飼える。それならば、早めに代官と話をしておいた方が良いだろうな。という事で、メラリアとガストビを連れてまた領主館にやってきた。


 現在控室である。……青銅の製品が多く置いてあるんだよな。確かに特産品かもしれないが、そこまでアピールしないといけないものでもないんだよな。下の中の金属だし。俺たちは日用品にしか使わないからな。装備は全部ベルベリアリで揃えるつもりでいるし。間に合わなくても、コーバイト、最低でもメリトラを使うと思う。それより下の金属を使う気にはならないな。


 でも、本当に青で統一されている部屋は、なんと言うか、居心地が悪い。いや、青銅の製品だから青いのは解るんだけど、それにしてもな。趣味が悪い訳では無さそうなのと、センスが悪い訳では無さそうなんだよな。もうちょっと他の色が欲しいだけで。


「なんか不安になって来たわ。もう少し他の色が無いのかしら?」


「うむ。これは仕方がない部分はあるのである。青銅が特産品であれば、こうなるのも必然なのである。置いてあるものについては、趣味が悪いとは思わんのである」


「だよな。ちょっとここまで青が多いと不安にはなってくるが、趣味やセンスが悪い訳では無いというのが解るよな。青銅ばかりってのがあれなんだけど」


「趣味が良いのであれば、もう少し他の色を入れる筈よ。ここまでにはならないと思うわ。私は不安材料にしかならないわね」


 言いたいことも解るのであえては言わないが。でも、この色に合わせるなら、何色が良いんだろうか。白金かな? 黄鉄もまだいいかもしれないけど、赤鉛はちょっとなあ。青と赤で埋め尽くされた部屋というのも中々なものだと思う。白なら解らないでもない。黄色も、ちょっと不安かもしれないか。うーん。でも流石に紫色のバリルは使わないだろう。高すぎて。


「お待たせしました。準備ができましたのでどうぞ」


「お、漸くか。それじゃあ行きますかね」


「うむ。行くのである」


「不安だわ」


 代官の部屋に案内された。……代官の部屋は、青一色では無かったな。至って普通の部屋だ。控室もこうしておけばいいのに。普通の部屋にしておいても良いと思うんだよな。


「よく来てくれた。同盟〈光る原石〉については、メトイルから手紙が来ている。よくもまあここまで来たという所ではあるんだが、……正直な所、ここではあまり仕事が無いぞ? それでも良いのであれば、拠点を構えてくれ」


「心配は要りません。仕事は他の事をしていきますので。で、その相談に来た次第です。ロスモアではちゃんと許可を取れたのですが、メリオテムで許可が降りるかは解らなかったので、こうやって来た次第です」


「ロスモアでやっているのであれば、ここでやる必要は無いのではないか?」


 まあ、そうなんだけど、需要がありそうだからな。ここでも出来るのであればやっていきたいと思っている。まあ、損にはならないし、むしろ酒のつまみにはチーズもバターも良いだろう。ヨーグルトはちょっと解らないけど、鉱山と言えば酒場。そう決まっていると思うんだよな。

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[一言] タイトル案 メリオテム到着し、雇用と拠点購入。モーギュ酪農の許可を貰おう
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