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魔紋章のある世界へ  作者: ルケア


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84話 強装備で2日で無限回廊100層調査・端末通信・次はロスモアへ

OFUSE始めました。

https://ofuse.me/rukea


ついでにブログも始めました。好きなことをつらつらと書いていく予定。

https://rukeanote.hatenablog.com/


さらについでにTwitterも始めました。変なこともつぶやく可能性があります。関係ないことも沢山つぶやきます。

https://twitter.com/rukeanote

「ねえ、無限回廊ってこんなに簡単だったっけ? もうちょっと苦労したような、しなかったような気がするんだけど、こんなに100層まで簡単に来れたんだっけ?」


「いや、流石にここまで早くは無かったのである。そもそもの話、1層のマッピングをするのにも暫くは時間がかかったのである」


「まぁ、絡んでくる人間が居なかったってのは良い事だと思うがよぉ。そもそも絡む場面も無かったじゃねぇか」


「そうよね。1層目でちゃんとした地図を作るのに10分もかかってないのだもの。それだけでも大分違うわね」


「そりゃあな。ベルベリアリの高級装備を持っていたらそうなる。索敵なんて無限回廊全体を見れるんだから、何も困ることは無いしな。宝箱も罠も何処にあるのかが全部解るんだ。そりゃあ簡単に攻略出来るさ。この装備が無かったら無理な事だからな。俺でも全域見えるんだから、エスメラルダも余裕で見えているだろう? まあ、9個しか枠がないから、どれを発動させているのかで見えるものが違うとは思うんだけどな」


「ここまで違うと凄まじいの。強化もおかしなことになっているからの。移動速度が違い過ぎて何もかもが変わってくるの」


 そりゃあな。今までは縛りプレイをしていたのと変わらないからな。本来であれば、生産職がちゃんと育っていれば、無限回廊の100層目なんて簡単なんだよ。装備の質がものを言う。100層までが簡単なのはこういった装備をちゃんと整えられるようにしてくれているからだ。101層目からが下級編だ。100層まではチュートリアルと変わらないんだよ。


 まずもって索敵関係の魔法が無限回廊の層の全域になるんだ。その時点で色々とおかしいとは思うんだけど、そうなるんだから仕方がない。これが約80倍の力だ。魔法影響力が凄まじい。エスメラルダはこれで地平線の向こう側まで索敵できることになるからな。世界がどんどんと小さくなっていく。そう、何で世界が馬鹿広いのかがこれの所為なんだよ。今の装備で、グロスが全力でバフをかけて走った場合、地球1周するのに1日かからない。むしろ5時間ほどで完走するくらいである。余裕をもってな。


 こうなってくると地球1個分では狭いんだよな。だから国1つで馬鹿でかいってなるんだよ。でも、それなのに魔法を使ってないんだから、おかしな話である。移動するにしても大変なんだけどな。第8紋章持ちが全体バフを掛けて皆で走るか、馬にバフを掛けて超速で馬車を引いてもらうのかの2択になってくるはずなんだけど。馬車については、頑丈な物を使わないといけなくなるけどな。だって、馬車部分が常に浮いた状態になるんだもの。その位には速くなるぞ。


 そんな状態で移動をするんだから、無限回廊が一瞬で走破されるんだよ。戦闘をなるべく回避し、階段を見つける。それが求められるのが無限回廊ガチ勢だ。宝箱も必要だが、バフでのごり押しが最速の筈だ。むしろそれ以外に無いと思うんだよな。徘徊型が非常に面倒なので、それでも1000層まで辿り着いた人が居ないんだけど。


 因みに今回は1層にかけた時間は15分。10分で地図を書いて5分で階段を見つける。1時間で4層走破出来る。これを12時間程繰り返し、2日で100層まで辿り着いた。うむ。100層までならこんなものだよな。この装備であれば、簡単な事なんだよ。熟練度と魔法影響力の力が噛み合うとこうなる。だから、コールスの方でも無限回廊は405層まで行けているんだよ。そこで止まったという事は、徘徊型がかなり厄介だという事なんだろうな。多分だけど、幽体系に当たったと思われる。あいつらは階層移動も階段を使わずにやってくるので、何処からでも乱入されるんだよな。


「で? これからどうするのかだ。既に無限回廊の目的は達したが、移動をするのかここに暫く留まるのかだ。選択肢は2つあると思う。どっちを選択しても構わないけど、理由を教えて欲しいと思う。だが、てしは移動の方が良いと考える」


「そうだな。俺は移動の方が良いと考えている。無限回廊の攻略に何も口出ししていない様にも思うかもしれないが、これは覚えて貰うしかないからな。何が危険なのかを自分たちで知ってもらう必要がある。それには時間が必要なんだよな。そこまで俺たちがフォローしないといけないのかって問題も出てくるんだよ。それに、一応だけど、ここにも非人間の同盟はあった。指揮を執れる人が居るんだよ。その人に丸投げをすれば良いと思うんだよな。1拠点に3人も副盟主を置けるんだから、それでいいと思う訳だ。無理なら副盟主権限で副盟主を交代できるんだし。自分で自分を解任することは出来ないけどさ」


「ふむ。そうならざるを得ないか。もう少し時間に余裕があれば良いのだがな」


「優先にするのは、同盟拠点を各都市町に置くことよね。勢力の拡大については、その拠点で頑張って貰うしか無いと思うのよ。まずは拠点を作る事を優先にしないと、何時まで経っても終わらないわ。それに、その為の宝物が出てきたんでしょう?」


「これだよね。鑑定では端末通信って出たんだっけ?」


「メラリアが鑑定した結果ではそうだったな。これに12桁の数字を登録して、相手側の12桁の番号を押して通信すると、遠くでも会話ができるという宝物だな。とりあえずは7個あるのだから、現在拠点を作っている班に持たせるとして、残り2つか。それを何処に置くのかだな」


「1つは領都に置くべきでは? カルタルが近いですし、そこが一番人が多いと思うのよ。それと、私たちの本拠地であるメトイルにも1つ置いておくべきね」


「それでいいと思うぞ。領都とメトイルは結構な重要拠点になるし、コールスにも欲しいんだけど、それはまだいいかなって。無限回廊がある場所には優先的に置きたいのはあるんだけど、それもまだ先でも良いからな。でも、最終的には1人1個を目指すぞ。1兆通りの番号があるんだ。1人1個持っても問題ないはずだ。確か1兆個以上は宝箱から出ないか、13桁の端末通信が出るかって話だったはずだから、混線することは無い。因みに番号はランダムで登録される仕様だ。被りは自動的に無かったことになるから心配はしなくても良い。まあ、1兆人もいたら、そもそも人間から差別されてないって話なんだけど」


「でしょうね。人間がどの位の数居るのかは知らないけど、1兆って0が12個でしょう? そんなに居るのかしら? 流石に居ないのではないかしら?」


「だが、エルンストの話では、この国がある土地とは別の土地があるという話だろう? そちらも合わせれば超えるのではないか?」


「難しい事を考えてるんじゃねぇよ。今は端末通信の方が問題だろぉ? そっちを何処に置くのかだ。結局は領都とメトイルでいぃのかよ?」


「良いのではないか? その内また手に入るのであろう? そうしたらまた端末通信の番号を登録しておけば良いのである」


「さんせーい。とりあえずはそれでいいんじゃないかな」


「じゃあ、これは馬車担当に配って貰うとしてだな。次に向かうのはロスモアだな。皆の準備が出来たら移動するから、明日で良いか?」


 携帯電話様が降臨なされたぞ。重要物だからな。ゲームでは全体チャットに叫ぶことが出来るようになる宝物だったんだけど、リアルでは携帯電話だな。インターネットは無いけど。メールも出来ないけど。電話だけの代物なんだ。第1世代って言われてたっけ? でも第1世代ってカバンくらいの大きさがあったって歴史で習った記憶があるんだけど。


 まあ、これである程度の情報共有は出来る筈だ。どんどんと連絡してくれてもいいんだよ? リアルでは使ったことがないんだよな。ずっと病院生活だったから、携帯電話やスマホって持ってなかったんだよ。フルダイブゲーミングヘッドセットが旧世代のパソコンを内包していたからネット環境には困らなかったしな。

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