83話 パルモテの同盟2つ吸収し、同盟員を集め、オラオ平原、無限回廊
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パルモテに着いてから直ぐにやったことは、拠点を構える事もそうなんだけど、非人間の同盟があるかどうかを調べた。この辺は領都に近いし、何よりも無限回廊がある。非人間の同盟がある可能性が高いんだよ。だから、それを冒険者ギルドで調べた。
そうしたら案の定2つの同盟がある事が確認された。1つは無限回廊の1階層で宝物探しをする同盟、もう1つはモーギュ高地で畜産物を確保する同盟。この2つだけだった。しかも規模は両方ともに200人程度の同盟。これはいけない。人間様が何かを起こす可能性がある。という事で面談をしたんだが、あっさりと終わってしまった。両方ともに吸収をさせてくれるらしいのだ。まあ、限界が見えていても仕方がないという規模でしかないからな。
そんな感じで同盟が纏まるという事で、拠点はスラムの入り口に作った。パルモテの人口は89万人。冒険者が35万人。スラム民が推定25万人。その内非人間が24.9万人。まあ、解ってた。トレントの森があるんだから、人間のスラム民が居ないのは解り切っていた。仕方がないよな。トレントが倒しやすいのがいけない。
そして、大々的に集めて、オラオ平原に突撃である。今回も8000人近くの同盟員を集めて貰った。また2班でオラオ平原を第1層目まで進む。これが多分一番早いと思います。レベリングには持ってこいなんだよな。初心者には辛いだろうが、初めの内はフォローするから安心して欲しい。慣れてきたら皆で何とかしてもらうんだけど。初めの内はそれでいいんだ。
そんな感じで12日間鍛えて鍛えて鍛えまくったお陰で、無事に8000人のレベリングが終わった。今は、その人たちが引率してオラオ平原という名の地獄に放り込まれて特訓中だ。全部で4万人くらい集まったのではなかろうか。必死になって、いや、ボロボロになりながらも何とかレベリングを続けている。数は力だというのをまざまざと見せつけている感じだな。この調子でどんどんと同盟員を増やしていこう。そうすれば、無限回廊も進むってものだからな。
「という訳で、俺たちは無限回廊を潜ります。レベル上げは向こうに任せておけばいいんだ。とっとと100層まで潜って安全を確保する。地図もちゃんと作る。そしたら200層までをここの拠点の人たちで攻略してもらうんだ。その後の階層は、慣れてくればでいいかな。早く攻略したいと思うか、ちょっと待ってってなるのかは解らないけど、とりあえずは100層までの安全確保。それを最優先で行いたいと思う」
「そうよの。やれもこの装備を試してみたいと思っていたの。これがあれば効率が段違いという話だからの。興味があるの」
「だよなぁ。早くこれで殴りたいぜぇ」
「レラもレラも。これでドーンとやったら気持ちいいんだろうなって思っているんだ。昨日届いたばかりだし、早く使いたいよね」
「身代わり魔法も結構強化されるのよね? それならもしかしたら、前よりももっと被害を抑えられるかもしれないわ。エルンスト、試してみましょう?」
「いや、被害を受けるのは俺だから、止めて欲しいんだけど。でも、皆の装備をベルベリアリで作ってくれたのは大きいな。影響力が850以上で付与も850以上。これは期待できるな。カンタレラの魔法が酷いことになるからな。単純計算で威力が80倍くらいになるって事だからな。強いぞ。これがあれば、戦争には負けないな。今でも十分に勝てる気がする」
そうなんだよ。武器防具が昨日届いたんだよな。サイズの微調整はやらないといけなかったので、ちょっとだけ加工したけど、それでも十分にいい出来だと思うんだよな。特に武器と盾が素晴らしい。ベルベリアリがそもそも軽い金属だったお陰で、色々と捗り過ぎるんだよな。盾なんてこんなに軽くて良いのかってくらいだし。全員分の装備を整えるのは大変だろうとは思うんだけど、是非とも頑張って貰いたい。
第6紋章2つ持ちと第8紋章2つ持ちがかなり育ってきているという事なんだよな。良い事である。戦争にもちゃんと連れていくので、自分用の武器防具も作って貰わないといけないけどな。奴隷解放戦争になる可能性があるんだよ。俺達だけの目標だけどさ。
「じゃあ、簡単に説明するぞ。多分だけど、この装備があれば、階層のマッピングは一瞬で終わると思う。だから即次の階層に入る。それを繰り返して100層までの最短ルートを見つける。これを10日以内で終わらせたいと思っている。つまり、1日で10階層まで潜るという事なんだ。今までの倍の速度で潜る事になる」
「いいけれど、大丈夫なの? 私たちはいいけれど、新たに無限回廊に潜るメンバーは色々と熟練度が低いのを忘れていないでしょうね?」
「そうだな。安全のために、まずは何層まで行く事を繰り返すという事をした方が良いだろう。特に50層以降は罠も多少なりとも凶悪なものも出てくる。安全を期すべきではないか?」
「その懸念ももっともだ。だから俺は25層30層で鉱山を探してもらおうと思っている。ここでも生産職のレベルをしっかりと上げていきたいからな。鉱石は大切だ。それをしっかりと熟知してもらってから、どんどんと階層を更新していく。そして、行く行くは200層を目指してもらい、宝物を回収しつつ、200層以降を攻略する人を選抜して送り込む。そうなれば良いとは思っている」
「うむ。鉱石探しは基本だろうな。生産職の仕事が無いのが問題なのである。今までは中級ポーションを作れるから良かったものの、ここからは産業が必要なのである。金属もその為に必要不可欠。出来れば毎日でも集めて貰った方が良いのである」
「だな。採掘の方法もこっちが教えれば良いんだしよ。とりあえずは地図がちゃんと読めるかどうか。25層まで到達できるかどうか。それを見守りゃ良いんじゃないか? それ以降は自分たちの判断で行けるかどうかを決めるだろう」
「こっちが全部やるのも違うしなぁ。出来るところまでで良いんだよ。出来なければ、再度指導に来るしかねぇだろうが」
「そうなんだよ。自分たちである程度は考えて欲しいからさ。俺たちが手伝うのはあくまでも初めだけ。それにやり方とかその辺の説明書は書いてあるんだし、問題無いと思うんだよ。これで出来ませんって言われたら、もう一度指導をすれば良いんだし。初めから全部を教えるのは違うと思う。他の町でも都市でもそうだったんだから、今後もそうしていくつもりだ。特にここの無限回廊には期待しているんだよ。何せ同盟員の数が多くなると思うからね」
「でもさでもさ、トレントの森で生活している人間の冒険者よりも良い暮らしをしてたら、狙われないかな? それが一番の心配事なんだけど」
「狙われるでしょうね。何度かは襲われるのではないかしら? でも、正直な所、その程度の冒険者に負けて貰っても困るのよね」
「そうだの。常にやれらが居れる訳では無いの。自分たちで対処できないのであれば、同盟拠点を引き上げるくらいの覚悟は必要だの。それこそ、メトイルの代官に謝らなければならないの」
「狙われたら返り討ちにするくらいの覚悟は必要だぜぇ? オレ達もそうしてきたしよぉ」
「まあ、狙われても大丈夫だと思えるくらいには育ててやろう。そして、育て上げた皆で戦争に参加をして、非人間を救うという方向で考えていけばいい。今はまだ耐える時だから。まずは仲間を増やす時だから。しっかりと対策もしておくべきだとは思うけど、何でもかんでも教えるってのは違うかな。その為の説明書なんだし。まあ、あのコンボ魔法だけはちゃんと教えていくけど」
非人間排斥主義者を狙い撃ちにするあの魔法はちゃんと使えるようになって貰わないと困るんだよな。全滅させることに意味があるから。生きていられると困るんだよ。
それに第1王子派の影響力も極力潰して行きたいと思っている。政治は戦争だからな。何があるのかは解らないってのが普通だ。約9年後の戦争に勝った後も、色々とあると思うんだよ。内部争いで忙しくなるんじゃないかな?




