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74話 同盟はテイルムやモートメルの西の都市へも。俺達はラクサイムへ

OFUSE始めました。

https://ofuse.me/rukea


ついでにブログも始めました。好きなことをつらつらと書いていく予定。

https://rukeanote.hatenablog.com/


さらについでにTwitterも始めました。変なこともつぶやく可能性があります。関係ないことも沢山つぶやきます。

https://twitter.com/rukeanote

「なんかなぁ。順調すぎてこえぇな!」


「そうなんだよなあ。こんなに順調にいけるとは思っても見なかった、って訳でもないんだけど、順調すぎるよな。何もかもが」


「順調なのは良い事だの。この調子で行きたいの」


「だがしかし、これで全てが終わったのかって言われたら疑問が残るぞ。どうする? 本当にこのままで良いのか?」


「てしらもここまでやったのだから、次に行くべきだろうよ。既にやることは終えたのだからな」


 現在、モートメルでレベル上げを重点的に行って、採取組に中級ポーションの素材を取りに行かせて、生産組に中級ポーションを作らせて、領主館に居る代官にOKを貰ってしまった後なんだ。既に2次募集も済ませて、現在は3800人くらいの同盟員が居るんだよな。それをしっかりと育てて貰うのがここの拠点のメンバーの仕事なんだけど、それも上手くいっている。


 モートメルでやることが終わってしまったんだよな。こんなに早くに? 1か月も経ってないんだけど。30日くらいで終わったんだけど。どうしたらこんなに速く終わるんだってくらいには速かったな。妨害が何もなかったのが大きい。非人間主義者がこの町に集まっていたようなんだけど、それが一気に片付いたからな。


 手紙では他の町も順調であるという報告を受けている。キュルスも十分育ったので、次の町であるテイルムに向かったそうだ。それでそこで良い感じに拠点を作ったそうなので、暫くはここで留まるらしい。警戒していた事は起きてなかったようで、問題は無しだそうだ。


 アンビスの方も、ガンガテには近寄らず、大狼平原の中を突っ切ったらしい。流石に中央突破は厳しいので、外周をぐるりと回ったみたいだけどな。ガンガテは壊滅状態だから、本当に近づくのは不味い。情報収集もさせないとって事で、北のガンガテと南のクラリエの情報も集めて貰っている。


 メインは冒険者ギルドからの聞き込みなんだけど、まだ壊滅状態からの復帰はしていないらしいのだ。町中にゴブリンや青鬼、赤鬼が跋扈しているらしい。それは、正直どうなんだよって思いはしたが、スタンピードの対応を考えないといけないとは思うんだよな。全狩場に言える事なんだけど、色々と準備はしておくべきだと思うんだよな。壊滅は駄目だ。何も残りませんでしたとなる可能性があるのと、狩場が拡大する可能性があるんだよな。拡大すると、なんと階層が増える。


 町を取り込んで、村を取り込んで階層が増えるんだよ。そうすると、強力な鬼が出てくるようになってしまう。それは普通に避けて欲しいんだが? 2階層くらい増えて貰っても狩れるとは思うが、何事も無いのが一番なんだよな。無駄に難易度を上げないで貰いたい。


 なので、同盟の拡大は順調なんだけど、小鬼の森がどうにもならないみたいなんだよな。どうにかしてくれ。こっちに依頼を出してくれたら1か月もかからない内に勝負を付けるんだけどな。まあ、貴族家のプライド様が許さないんだろうけど。お隣の貴族はどの派閥の貴族なのかは知らないが、助けを求めてこない辺り、違う派閥なんだろうなって感じだ。


 そんな訳で、明日にはこの町を発つことに決めた。中級ポーションの生産も軌道に乗ったので、問題なしだと判断したんだよ。これ以上ここに居ても意味がないと判断した。次の町へ行く方が良いだろう。それと同時にアンゴラからモートメルの西にある都市へと人を派遣してもらう事にしたんだ。第4班だな。次の都市へと向かってもらう。


 行先はラクサイムだ。都市だからそれなりの時間を使って育てて貰うつもりでいる。ちょっとくらい長く居ても良いと思うんだよな。資金も中級ポーションの資金が貯まっているだろうし。やり方も解らないだろうから、気楽にやって欲しい。都市だと色々と大変かもしれないが、非人間排斥主義者は少ないだろうからな。まだやりやすいまであると思う。


 魔法に関しては色々と教えてあるので大丈夫だとは思うけどな。皆ちゃんと勉強してくれているし。教科書も書き写してどんどん増えているしな。……模写魔法もあるんだけど、言わないでおいてある。手書きで書き写す方が覚えるからな。こういう事に関しては、前時代的と言われても、書き写す方が覚えるんだよな。好みはあるだろうが、俺はそういう感じだと思う。


 まあ、病院暮らしですから? 授業も全部VRだったんだけどな。体育は見学。給食は病院食。友達? いる訳がないよな。勿論だが私立だ。公立にそんな施設が無かったとも言える。高校卒業ですよ。大学は行くだけ無駄だと思ったからな。高卒で治験の仕事をし始めたんだ。それしか仕事が無かったとも言える。そのおかげでゲームをやる時間だけはあったんだけどな。


 ゲームに特化した頭になっている訳だ。それが良いのか悪いのかは解らない。けど、この世界に来てからは活かせているんだから、あながち間違っても居なかったんだろうとは思うぞ。こんなレアケースを探す方が難しいとは思うけど。


 そんな訳で、お隣の町、カルタルにやってきた。やることは変わらないよな。まずは冒険者ギルドに行って拠点を買う。拠点を買ったら作戦会議だ。だから、拠点を買う所からなんだけど、この町はちょっと違った。


「えっと、拠点が大きく空いている空白地帯が無いという事ですか?」


「そうなります。現在の拠点を考えると、点々とありますから、大きな空白地帯は無いという事になりますね」


「ねえ。ここは? ここは空白地帯じゃないの?」


「そこはスラムですから。空白地ではありますが、誰も把握をしていないのが現状です」


「この際、スラムに作っても良いのではないかしら? この町の人口を教えて貰っても良いかしら?」


「はい。この町の人口は35万人になります。冒険者の人口は12万人ですね。スラムには、16万人ほど居ると言われています」


「その中で非人間は何人いるのかの?」


「そうですね。詳しい事までは解りかねますが、12万から13万人くらいは居るのではないでしょうか。殆どが非人間の筈です」


「どうする? スラムに拠点を構えるとなると、色々と問題が出てくるぞ。勝手に住まわせろと行ってくる輩も多く出てくるだろう」


「うーん。難しいな。そうだな、あの、非人間の同盟の拠点はありますか?」


「非人間のですか? でしたらこことこことここですね」


「見事に固まっているのである」


「そりゃあね? 普通に逃げるでしょ」


「でも、好都合ではあるわね。エルンスト、吸収するのはどうかしら?」


「俺もそれを考えてた。ある程度強い同盟の力を借りながら勢力を拡大するのは有りだと思う。幸いにも3つもあるんだ。資金力さえあれば、吸収することも可能だろう。と言うか、この3つの同盟は協力関係にあると思うんだよな。多分だけど、金が足りないからってのと、種族的にってのがあるんだと思う。名前的に」


「まぁな。同盟の名前から考えるとそぅなるな」


「〈獣人会〉に〈ドワーフの集い〉、〈森の守護者〉であるからな。獣人、ドワーフ、エルフの3つの種族の集まりであろう。それぞれと交渉の席を設けたいのである」


「いや、こういうのは同時にやった方が良い。向こうも事情があるんだろうが、少なくともちゃんと話し合えば解るはずだぞ?」


「そうだよな。じゃあ、俺たちの拠点はここで良いか。丁度この辺の真ん中だな。ここなら将来的に同盟を大きくできるだろうし。ここの購入でお願いします」


 拠点の場所は決まった。多分だけど、この3つの同盟は協力関係にあると思うんだよな。それを利用して大きな同盟を作ってしまうという作戦だ。ある程度強い人が居るのであれば、色々と簡単になるからな。任せられる人も多いって事だろうし。

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[一言] タイトル案 同盟はテイルムやモートメルの西の都市へも。俺達はラクサイムへ
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