73話 拠点購入したし同盟員増やせる。育成の為エドル高原に行く
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その後、拠点を購入して帰ってきた。とりあえず掃除だな。勿論魔法で行う。誰が雑巾片手に掃除をするか。魔法を使えば良いんだよ。その位は考えたら解るだろう? 上級魔法の系統は色々とあるんだよな。でも使うのは下級魔法だから。何で検証班はこんな魔法まで検証したんだろう。知らない魔法もあるけど、そういう無意味な魔法ってブラフに使えるから知っておいても良いんだよ。相手に効果の解らない魔法を使われるときほど怖いことは無いからな。
タイマンで戦って、負けて、調べたら掃除用の魔法だったとかあるある過ぎて。知らねえよそんな魔法って叫びたくなる。事実知らなくて警戒して不意を突かれた事なんて何度あるか解らない。顔の汚れを落とす魔法を使われて、何事かと思って顔を覆ったら負けたって事もあったな。これだからプロゲーマーは。そんなところまで熟知するなよとは何度も言ったことがある。そんな関係で魔法については結構知っている方だ。知らない魔法もあるけど。大抵そういうのは秘匿しているんだよ。俺も秘匿してた強化系の魔法があるし。使い手は選ぶけど、効果は絶大なんだよな。
強化系の魔法は、部位を指定することで効果が高くなる。身体能力を上げるタウン系は下級魔法だと5%の身体能力が向上する。これを腕や脚という風に限定してやると20%くらいまで強化できるんだよ。そして、俺は親指の付け根を強化することで、下級魔法でも50%の効果が上がる様にしていた。因みに上級魔法だと魔法1回で、熟練度が高いと2000%くらいの強化を得られたんだよ。それを8つ重ねがけして戦っていた訳だ。まあ、1つ間違えれば死ぬんだけど。
完全にオワタ式である。攻撃に当たったら負けである。それでも毎回25位以上には居たんだよな。そりゃね。加速が違いますから。魔法を使った攻撃でないと、腕が折れる。いや、比喩でも何でも無くて折れるんだよ。だからそうならないように魔法を使うんだ。こうでもしないと勝てないからな。第1紋章2つ持ちでランキングに上がってきているのって俺くらいだったし。
で、優雅に掃除をして待っていたら、続々と帰ってきたわけだ。今は掃除した部屋を案内している。ガストビとメラリアは受付担当だ。名前を控えないといけないからな。当然の様に子供も居るんだけど、仕方がないよな。親だけを連れてくるわけにもいかないだろうし。
なんだかんだとやりつつ、買い物も頼みつつ、晩御飯を食べ終わって8人で会議だ。明日からのスケジュールを話し合わないといけないからな。特に今回の面子は第6紋章と第8紋章が多いんだ。色々と注意しないといけない。
「でも、やっぱり第7紋章2つ持ちは居なかったか。これは仕方がない所ではあるんだけど」
「流石にそうそういないのである。むしろ居る方が珍しいのである」
「見つかっていないだけかもしれないけどね。探す時間も特にあった訳では無いしさ」
「優先度が違ったからな。今回は生産職が多めだ。中級ポーションを作りたいのだから、これは仕方が無い事だ」
「まあな。でも、なんだかんだと言いつつも605人集まった訳なんだ。これを8班で育てるから、70人から80人の集団を率いる訳だ。それでまた10人くらいリーダー的存在を育てると。とりあえずはこれで良いだろう?」
「そうね。それでいいと思うわ」
「急ぎだからの。なるべくは育成したいとは思うの」
「ねー。ここも拠点だらけになっていくんだろうけど、どの位必要かな? 冒険者ギルドでは非人間が6万人くらいスラムに居るんじゃないかって言われたんだけど」
「6万人かぁ。結構多いな。いや、町だしそんなもんか?」
「こんなものだろう。アンゴラからも流れてきているようだからな。住民がそもそも20万人も居る。コールスは、無限回廊の所為で色々とな。住民は少なかったが冒険者が多かった。スラムも多かったのはアンゴラの所為だとは思う。あそこがもっとしっかりとしていたらこんなことにはなってなかったんだろうとは思う。言っても仕方が無い事なんだけどな」
「それよりも非人間排斥主義者の事であるな。確か第1王子派が絡んでいると前に言っていたであろう? その影響力はどの程度であるか?」
「うーん。この町ではもういないって感じっぽいんだよね。でも、他の町ってなると解らないかなあ。色々と聞いたけど、手紙で現状を知らせる方が良いんじゃないかって思うんだよ」
「そうなると思う。手紙で色々と伝える。幸いにも明日には馬車が来るはずだから、今日の内には手紙を書いて置いておくさ。そこから全員に伝えて貰わないといけないからな。特に新しく編成した3班が心配だな。逃げるところが無いのが心配なんだよ。ほら、ガンガテを通るだろ? 壊滅しているって話だから、それがな。巻き込まれたって事にはならないと良いんだけど」
「でも、メトイルからわざわざ遠回りで行かせるのも変な話でしょう?」
「だよなぁ。4日でいけるところを10日もかけるのかって話になって来るし、そもそもそれだったらオレらを2班に分けるべきだっただろぅよ」
「そうだろうな。しかし今さらだ。モートメルでこんな事になるとは思ってもみなかったからな。こんなことになる事が解っていたのであれば、の話だ。するだけ無駄だ」
「無事を祈るしか出来ないからな。他人に任せるって事はそういう事だし。無茶してまで俺たちが全部の町や都市を回るのかって言われたら、違うだろうしな。そうなると10年でギリギリって話になってくる。余裕をもって5年くらいで全都市町を回って、5年間は育成、そして戦争に参加する意思のある者たちで戦争へって流れだな。第6紋章2つ持ちも何人も連れていかないといけないから、結構大変だろうと思うぞ。基本的には生産職に体力を求めるのは厳しい」
「この話はこれで終わりにしましょう。ここで考えていても仕方が無い事だもの。それよりも無事を祈る事の方が大事ね。それに手紙でやり取りはするんだから、無事が解るとは思うわよ」
「であるな。今後の事も考えないといけないのである。まずは明日からどのように育成していくのかを話し合うべきであろうな」
「つっても、大魔の森には近づかなぃ。妖精の泉では育成が遅ぃ。ならやることは1つしかねぇよな」
「エドル高原に行く。それは確定だ。食料である肉もドロップ品になるし、難易度は大狼平原程度だ。そこまで問題になるとは思っていない。けど、エドルとピュータについては気を付けてくれ。猫型の魔物だ。身軽でウルフよりは小型だが、その代わり素早い。魔法は弾幕を意識することと、止めは遠慮なく俺たちがさすこと。これは徹底して欲しい」
エドルは猫型の魔物なんだけど、ヒョウに近いかな。脚は速いがそれ以上に木がある所を自在に走るから厄介なんだよ。緊急回避も行ってくる。猫型の魔物は強いのだ。ピュータも猫型の魔物だが、こっちはチーターって感じだな。最高速度が速い。エドルよりも速く、気が付いたら襲われているって可能性が高いんだよ。
猫は強いんだよな。大きい猫って本当に強いんだよ。身軽さがあるのが問題だ。ウルフはそこまで身軽じゃないし、速さもそこそこなんだ。だけど、耐久性はないから、魔法が当たればエドルやピュータの方が弱い。当たればって所だな。だから弾幕を張るように戦う方が良い。まあ、そもそも育成するやつらの魔法に頼るなって話ではあるんだけどな。
でも、リーダーはしっかりと育てないといけないから、難しい所だ。魔法をある程度強くするために熟練度を稼がせて、並行詠唱と重複詠唱も多少は出来るようにしておかないと難しい。戦闘センスのある人をリーダーに据えないといけないんだよな。
まあ、とりあえずはレベル上げだ。レベルさえ上げてしまえば何とかなるんだよ。魔法の熟練度もそうやって上げるんだ。最悪上級魔法をぶっ放せば死ぬ。そういう事だ。