71話 非人間排斥主義者と推測し、同盟や商会やスラム民を多数殺した
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さて、なんだかんだと話している内に全員が集まった。向こうも色々とあったみたいなんだけど、冒険者の同盟が丸々非人間排斥主義者だったという所もあったみたいなんだよな。ここは割と良い狩場があるから、冒険者の同盟が多いらしいんだよな。それでも冒険者の人口は5万人程度らしいけど。ここに拠点を構えるくらいなら、領都に拠点を構えた方がマシだという事なんだよ。
領都もここと同じく、エドル高原に接しているからな。エドル高原には肉になる魔物が居るおかげで、この辺でも冒険者は活動できている。妖精の泉は放置状態だ。それは冒険者ギルドでも聞いている。お金にならない仕事は受けない。それが冒険者だ。
そんな冒険者の同盟が丸々非人間排斥主義者だったんだから、まあ酷い事にもなるわな。4つ程同盟を潰したらしい。その所為でギルド証を探すのに手間取ったみたいなんだよな。木札だからな。一応は俺のランクは5なんだけど、それは冒険者ギルドでの評価を気にしていないからなんだよな。ギルドランクは強ければ上がるというものでもないんだ。冒険者ギルドにどれだけ貢献したのかも評価の対象になる。
俺たちは、メトイルでスタンピードでの防衛戦の実績を認められてランク5になったんだよ。それまでは3のまま放置していたからな。上げても特に何も無いんだもの。一応は冒険者ギルドで教えて貰える情報に差が出てくるんだけど、それだけだもんな。上げる必要性を感じないんだよ。
まあ、そんな訳で色々と苦労して帰ってきたという訳なんだ。お疲れさまと言いたい。ただ、楽勝だったらしいが。そりゃそうだろうな。楽勝で居て貰わないと困るんだけど。苦戦する相手が非人間排斥主義者に居たら困るんだよな。何かと面倒だし。
「それじゃあ、スラムの方も片付けてきたんだ。面倒だったんじゃない? ばらけて住んでいるだろうし、そもそも本当に非人間排斥主義者なのかも疑問だし。生活にいっぱいいっぱいで何も出来ていないだけの人って可能性もあるからな」
「そこは仕方がないでしょう? 始める前にも言ったじゃない。全員が非人間排斥主義者だという事で始末するって。殺したのは非人間排斥主義者だった。これで良いのよ」
「そうだな。殺してしまったのはこちら側だ。こちら側の都合で殺したのだから、責任もこちらにあるという事なのだ。それは背負っていくしかあるまい」
「まぁ、悲しいかって言われれば、そんなこたぁねぇがな。怪しまれた方が悪ぃ」
「まあ、そうなんだけどな。魔女狩りだし、仕方がないか。じゃあ、明日だな。明日はスラムから非人間の冒険者になりたい人と、第8紋章持ちと第6紋章持ちを中心に集めること。特に第8紋章は集めてくれないと中級ポーションの素材を採取しないといけないからな。レベル上げを中心的に行うために、エドル高原の方に行ってもらう。中級ポーションはレベルが100を超えてからで間に合うからさ。徹底的にレベリングを行って、とっとと中級ポーションを作れるようになって貰うのが目標だ。何か心配な事とかはあるか?」
「大丈夫であろう。カンタレラが行かないのであれば、人数が沢山になることは無いのである」
「だの。全員で200人くらいを目途に集めれば良かったの?」
「この拠点に入るだけの人数だからな。200人で閉めるしかない。拠点を買う事も視野に入れるのは当然だが、まだ早いだろう。資金はあるが、育てる余裕がない。まずは中級ポーションを作成できるだけの体制を作ってしまう方が良い」
「いや、200人だけしか呼べないのであれば、拠点を買うべきだ。隣の拠点は同じ規模の建物だっただろう? 200人だと1人10人程度だ。アンゴラの事を思えば大分少ない。倍でも良いと我は思うがどうだ?」
「そうね。アンゴラの事を思えば少ないわね。私も増員に賛成よ。むしろ両側の拠点を買いましょう。600人でも十分だと思うわ。それにその中から中心人物を決めないといけないもの。むしろ600人まで拡大する方が良いわ。経験も積ませたいし、出来るのであれば増やしましょう」
「うーん。まあ、それもありか。じゃあ、俺とカンタレラで拠点の購入はやっておく。とりあえずはこっちだと情報収集位しかすることがないんだけど、何かやっておいて欲しいことはあるか?」
「受け入れ態勢を整えてくれれば何も問題無いの。それで十分だの」
「だなぁ。後は600人になる様に集めてくればいいんだろぅ?」
「うむ。1人100人であるな。多少の上下はするのは仕方がないのである。大きく超えなければ良いのであるな」
それじゃあ明日、冒険者ギルドに行って拠点の追加購入をしてから情報収集と行くか。でもある程度の情報収集は終わっているんだよな。大魔の森の件をどうするのかが問題と言えば問題なんだけど。スタンピードは無いと信じたいところだな。
今スタンピードを起こされたら、間違いなく死者がとんでもないことになるからな。最低でも7層はあると思われる。出てくるのが大罪の悪魔だと非常に不味い。悪神が出てくるとか目も当てられない。そんな事態にはならないようにというのが本音だ。大丈夫の気がしない。なので、スタンピードは起きないという希望的観測で動くしかない。
少なくともレベル300は欲しいんだよな。悪神と戦うのであれば、第2紋章2つ持ちが50人規模で欲しい。はっきり言ってレイド戦になるからな。最悪の事を考えるのであれば、無限回廊から取れるあれを使うしか無いんだけど、あれを使うという事は、1人に死ねと言っていることと同義なんだよな。それはなるべくなら避けたい所ではあるんだけど、そもそもあれを確保していない時点でどうにもな。誰かが見つけてくれることを願うしかない。
そんな訳で、今日。朝から皆でバラバラに行動だ。俺とカンタレラは冒険者ギルドで情報収集だ。そうするしかないんだけど、色々と突っ込まれた。
「昨日、同盟の〈大いなる翼〉と〈炎の月〉、〈漆黒の刃〉、〈剣の猛威〉、〈紅き瞳〉、〈新緑の郷〉、〈豪剣士〉が壊滅したと報告が上がってきたのですが、やりましたね? というよりもギルド証をこちらに寄こしてください。回収してますよね?」
「はい。……冒険者ギルドは把握してましたよね?」
「ええ、把握しておりましたとも。非人間排斥主義者だったことでしょう? 流石に全部の同盟を一気に敵に回したので、領主館が心配でしたが、まさか〈光る原石〉がそれ以上だったとは驚きました。こちらとしても早期に掃除ができて良かったと思っています」
「そうですか。一応ですが、彼らに資産はありますか? あればちゃんとした手続きの上で頂きたいんですけど」
「可能ですよ。それに資産はそこそこに持っているので。全部合わせると100万トマスくらいにはなるのではないですか? 流石に武器なんかは回収していないでしょうから、そういう資産を抜いての話ですが」
「回収は出来ていないですね。流石にそこまで回収している暇が無かったので」
「後は幾つか商会が潰れましたね。そちらもご存じでしょうが、非人間排斥主義者でした。こちらとしては、この短期間でどのようにして調べたのかが気になるところではあるのですが」
「その辺は魔法でちょちょいとしただけです。そういう魔法もあるって事なんですよ。まあ、滅多に使わないとは思いますけどね」
「その様な魔法があるのですか……。非常に便利ではありますね?」
「流石に教えませんよ? ある程度のレベルでないと使ったら死にますから。流石にギルド職員に死ねとは言えないので。それに、割と万能って訳でもないので、気軽に教えたくはないんですよね。……うちの同盟員には周知してしまっている訳なんですが」
「隠し事位は他の同盟でもよくある事なので、構いませんが。それにしても、よくもまあ一晩で非人間排斥主義者を纏めて殺しましたね?」
「半分は偶然ですけどね。流石に来た晩に領主館が襲われるとは思ってもみませんでした」
「そうでしょうね。ここ最近だと、メトイルからとある同盟の話が着ていまして。中々のご活躍らしいじゃないですか。急いだ方が良いですよ? 非人間排斥主義者が少ないと高を括っていたら痛い目にあいますからね。この町はもうほとんど居ないのでしょうが」
「ですよね。……他の町は大丈夫なんだろうな。警戒するようには伝えておかないといけないか」




