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魔紋章のある世界へ  作者: ルケア


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67話 非人間を集め、中級ポーションを一日200本以上売る商談成功

OFUSE始めました。

https://ofuse.me/rukea


ついでにブログも始めました。好きなことをつらつらと書いていく予定。

https://rukeanote.hatenablog.com/


さらについでにTwitterも始めました。変なこともつぶやく可能性があります。関係ないことも沢山つぶやきます。

https://twitter.com/rukeanote

「5か月、半年か。その位で良いのだな?」


「ええ、その位で準備が整うと思います。狩場次第な所はありますが、妖精の泉があるのであれば、5か月も貰えれば何とかなるとは思います」


「……解った。何とかして見せよう。だが、とりあえずの安心を買うにしても、現物が必要になってくる。それをどの位集めることが出来るのかにも寄るな。後はこの都市の財政状況にも因るんだが、正直な所、余裕はあるとはいえ、中級ポーションを大量に抱え込むには少しばかり、いやかなり金が足りん」


「何とかしてくれるのであれば問題ありません。それに中級ポーションも1個5万トマスなんて無茶な金額を請求するつもりも無いです。秘匿されているから高いのであって、解ってしまえば値段を下げてしまえばいいのです」


「そうか。そう言ってくれると助かる。5万トマスは暴利だとも思うのだ。大怪我を治すにしても5万トマスも必要なのかという疑問は常について回っていたからな。しかも、中級ポーションでは、欠損までは治せないだろう? 腕や脚が潰れてしまった場合はどうしようもない。本当に5万トマスの価値があるのかと思っているところだ。それで? 何処まで値段が下がる?」


「そうですね。今、手持ちに2500本ほど用意できています。それを300万トマスで買い取ってもらいたい。そうすれば、継続契約では1本当たり1000トマスで売ろうかと思っていますが、どうでしょうか?」


「……1本1500トマスもしない程度の金額でまとめ買いをしたら、今後は1本1000トマスか。正気か? 殆ど利益が上がらないのではないか?」


「いえ? 利益は十分すぎるほど出ます。1日に30万トマスは保証してくれる訳でしょう? それで生活できないのであれば、金遣いが荒いと思いますよ? スラム民を舐めないで頂きたい。10トマスあれば1人5日は暮らしていけます。安い農産品を買えば、その程度で暮らしていけるんです。30万トマスもあれば、15万人くらいは抱え込めます。まあ、この都市には最大でもスラム民は7万人らしいですし、十分養える金額ですよ。余裕をもって生活できます。それに、冒険者業もやりますので、最低限度の金額を保証していただけるのであれば、楽に生活できるんですよ」


「それはそうだろうが、良いのか? 50分の1の金額で手放すことになるんだぞ?」


「ええ、何なら代官様から商人に1500トマスで売る事も良いでしょうね。確実に利益が出ますよ? それをしたとしても、俺たちは構いませんが。その代わり、非人間の受け入れ態勢を今以上にしていただければと思います。何なら、この都市の非人間の奴隷を買ってくれても良いんですが?」


「……そうだな。浮いた金で非人間の奴隷を買い漁ろう。同盟〈光る原石〉当てで届ければ良いか? それとも違う形で集めた方が良いか?」


「奴隷のままで構いません。隷属の首輪は外せるので、どのように購入してもらっても構わないです。外すのはこちらでしますので。それにこの都市だと物件が安いですしね。大量の資金を必要としないので助かるんですよ」


「外せる? ……まあ、非常識な事を聞いたような気がしたが、聞かなかったことにしておく。解った。1日300本程度の中級ポーションが来るのだな? その資金を準備しておけば良いんだな?」


「そうです。当面は200本から500本程度になると思ってください。流石に素材の採取が間に合わないとどうにもならないので。それから、大々的に非人間を集めましたので、暫くすると生産量が上がるかもしれないです。値段は変わらずなので、買い取って貰えればと思います。まあ、余ったら味方派閥の所に回せば良いだけでしょうし、簡単ですよね?」


「そうだろうな。簡単だろう。それで? 今日の分と言った2500本は何処にある? 人を使わないと持ってこれないだろう? 何なら取りに行かせるが」


「いえ、ちゃんと持ってきてますよ。この中に」


「それは!? マジックバッグか!?」


「ええ、そうです。我が同盟ではマジックバッグを16個保持しています。……俺が把握しているのはですけど。また増えている可能性もあるので、何とも言えないです」


 因みに容量は確認していない。俺たちが出てきてから、マジックバッグは12個ほど手に入れているようなのだ。割と出るんだよ。この位の確率で。出なかった今までがおかしいのだ。マジックバッグは割と必需品だったから、そこそこの確率で当たるのだ。1層だと0.1%からの確率だが、100層だと10%からの確率だぞ? 出る時は出るんだよ。……出ない時は妖怪の仕業だ。


「どうなっている!? 非常識にも程があるぞ!?」


「と言いましても。マジックバッグは1パーティーに1つは欲しいじゃないですか。だったら探しますよね? 無限回廊の中には宝箱が沢山あるんですから、開けるでしょ? そうしたらマジックバッグ位は当たるんですよ。よく出る方だと思いますが。まあ、俺の同盟では1つ目を出すのに相当苦労はしたんですけど。ええ、それはもう。苦労をしましたとも」


 脚が骨まで切られたからな。あの時は死んだかと思った。痛み止めの魔法が欲しかったくらいにはやばかったな。後にも先にもあれが一番死んだと思った時だったよ。


「……まあいい。有益な事には変わりがないのだ。中級ポーションの取引は成功させよう。奴隷の件も任せておけ。要件はこれで全てだったか?」


「はい。あ、流石に納品はマジックバッグごとは無理なので、毎日納品させにいきます。ちゃんとマジックバッグに入れていくので任せてください」


 こっちにも4つ回してもらったからな。容量は確認していないが、80層から100層で探して居るそうなので、まあまあの容量のマジックバッグが当たっているはずだ。容量の確認はしていない。別に良いだろう? 中級ポーションを300本運べれば良いんだから。俺たちの持っている1km3を超えるマジックバッグはそうそう無いと思うんだよ。普通の町なら全部入るくらいのデカさだからな。これは暫くつかえるんだ。


 そんな訳で商談は成立した。安い? 安くて結構。俺たちの同盟は非人間を集める事の方が命題なんだよ。それに採取だけをさせるつもりはないし。アリの巣も攻略部隊を送り込むからな。そこそこの金額になってくれると思うぞ? 妖精の泉に行く冒険者もかなりの数増えるしな。非人間を5万人雇用できるんだ。もしかしたら300本と言っていたポーションも1000本くらいなら行くかもしれない。その位は増えそうな気がするんだよな。


 まあ、何はともあれ、1日に30万トマスは確定なんだ。これは大きい。食料品が結構安いから、割と何でも食べられる可能性はあるぞ。良い暮らしをしようと思ったら出来る金額だと思う。誰もしないんだろうけどな。スラムで長く生きてきた人たちを甘く見てはいけない。1日の糧があるかないかの瀬戸際で生きてきた人たちを甘く見てはいけない。こういう人たちって、3日くらいなら水だけで生きてしまうからな。そんな苦労はさせないけど。


 それにしても、奴隷を集めてくれるってのも吹っ掛けてみたつもりなんだけど、集めてくれそうな雰囲気があったし、割と信用しても良さげな気がする。まあね、弱小派閥に集まっている時点で、そういう人たちなんだろうって言う事なんだけどな。結局は良い人の集まりなんだよな。


 良い人ぶりたい人は、そもそも弱小派閥には集まらないからな。そういうのは自分に余裕があるから出来る事なんだよ。余裕がないのに良い人ぶりたい人はよっぽどのお人好しだ。そういう人は実は味方に付けない方が良いんだよな。こっちが大きな声になってくると、今度は別の少数派を見つけてそっちに味方をするから。だから、信念を持っている人の方を味方に付けるべきなんだよ。もっとも、ヒルストン伯爵家がどっちなのかは、まだ疑念があるんだけどな。信念がある人であってくれると良いんだけど。

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[一言] タイトル案 非人間を集め、中級ポーションを一日200本以上売る商談成功
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