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魔紋章のある世界へ  作者: ルケア


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64話 46種類の薬を作成,中級ポーション以外は売れないかも。

OFUSE始めました。

https://ofuse.me/rukea


ついでにブログも始めました。好きなことをつらつらと書いていく予定。

https://rukeanote.hatenablog.com/


さらについでにTwitterも始めました。変なこともつぶやく可能性があります。関係ないことも沢山つぶやきます。

https://twitter.com/rukeanote

「本当に中級ポーションが作れるだなんて。これ1つで1500トマスですか。色々と価値観が壊れそうですね。本当に売ってしまっても良いのかしら?」


「良いんじゃない? 皆が苦労して見つけてくれたんだし。なんか他の薬も見つかったんだって?」


「うむ。膨大な組み合わせの結果、46種類の薬の作成に成功したそうだ。これは全て売れるのか?」


「いや、生活に必要な薬もあるんだから売れるだろうが……。高くは売れねえよな」


「だがよぉ。結局は魔法でどうにかなんだろ? オレ達に必要かって所じゃねぇか?」


「そうだの。向こうが欲しているのは中級ポーションだろうしの。それ以外は眼中にない可能性の方が高いの」


「そうだろうな。魔法でどうにかできるのであれば、薬は必要ないか」


 そうなんだよな。薬を沢山作ってくれたのは有難いんだけど、使うのって俺たちじゃないからさ。俺たちは魔法で回復すればいいんだし。毒も猛毒も劇毒も回復できる魔法はあるんだよ。今回は毒が下級で猛毒が中級だと言う事が解った。劇毒は解らん。今回は薬が作れなかったからな。だから上級という考え方は捨てた方が良い。解らないが正解だ。そもそも、そういう回復系の魔法は上級魔法を使えば良いんだけどな。選んで使う必要性がない。そりゃあ魔力に余力がないなら別なんだけど、皆が感染症にかかるなんてことにはならないだろうからな。


 中級ポーションを沢山作れればそれでいいんだ。何で瓶が出てくるのかなんて考えてたらいけないんだよ。これを量産する。それで、それを代官に売りに行く。なるべく沢山で売った方が良いだろうと言う判断と共に、生産体制を整える前に公開するのが怖いというのがある。まずは、作れたことを喜ぶべきところなんだけど、次の話をしないといけないからな。1日にどの位納品できるのか。それによって色々と変わってくることがある。


 まずは素材の採取だ。これは誰でも出来る、という訳では無い。中級素材なんだよ。少なくとも中級鑑定魔法が必要だ。第8紋章を持っているかどうかだな。そして、レベルが低ければ話にもならない。大体だが、中級魔法を1回発動したければ、レベルが10以上になっていないと厳しい。熟練度と魔力の関係で、中級魔法を使う際にはかなりの魔力を消費する。やっぱりレベル100が安全圏だよな。消費魔力は800。魔力は500×1.1^(レベル-1)になる訳なんだから、魔力覚醒をさせないと何でもかんでも鑑定する訳にはいかない。


 熟練度さえ貯まってくれば、100で発動できる中級魔法だが、熟練度が貯まるまでは仕方が無いし、難しいだろう。それに並行詠唱を始めて行くと、倍々に増えていくから魔力は幾らあっても良いんだよ。魔力覚醒は1回でも多くしておく方が良い。まあ、5回も迎≪むか≫えると、もう魔力は無くならないんだけど。使うよりも自然回復の方が多くなるからな。


「それでだ。皆の所はどの位のレベルになったんだ? 俺の所は全体的に上げようとしてくれているから70くらいまでは上がっているんだけど」


「私の所もその位ね。高くても80は超えてないわ」


「我の所も同じくらいだ。低い者は60付近だろう」


「やれの所も同じくらいよの。平均して70に届かないくらいかの?」


「うむ? やはりアリの巣の方が数が多い分良いのかもしれんな。わしの所は80後半が平均だ」


「だね。てしの所は第7紋章2つ持ちの3人がレベル100を超えたよ。他は80から90だ。次の馬車で手紙を持たせて無限回廊に送り込むつもりだ」


「レラの所も同じかなあ? 100には届いてないけど、後1回って感じ」


「オレんところはちょいと遅れてんな。80前半が平均だろうぜぇ」


「やりたい放題出来る分、アリの巣の方がレベル上げ的には良いのか。でも運動が苦手な人は妖精の泉でもいいかもしれないな。第2陣はその様に考えようか」


 20日も経ってないよな? それでレベル100に近づいているんだから、ちょっと無理してでも中級魔法を使っているだけあって、成長が早い。まあ、ミスるとロスするから、加減が難しいんだけどな。後はひたすら拠点で魔法の訓練をしているのも良い事だよな。特に並行詠唱に成功している人も居るから、早熟の人はもうそろそろ戦えると思うんだよね。一応は攻撃系の魔法も使わせているけど、妖精の泉の方は採取がメインだからな。


 だが、アンゴラでは第2陣を登用した時点で移動という事になっている。そこからは各自リーダーに成れそうな人材を育てているはずだからな。俺も何とか30人くらいは育てているんだよ。流石に40人は厳しかったかな。経験させる回数が圧倒的に足りないからな。レベル100までは簡単なんだよ。そこからが長いから、本当に苦労するんだけどさ。俺だって、子供の頃から魔法を使っているが、下級魔法だけだと、150から一向に上がらなくなってくるからな。第4紋章2つ持ちは、この辺から129並行詠唱を駆使しないと伸び悩むんだよ。俺の場合は9個しか使えなかったから顕著だったよな。討伐経験値も無しによくもまあ経験値を貯めたもんだ。中級魔法を使い始めるとガンガン伸びるんだよな。もうレベルは気にしてないけど。


「結局の所、どの位の生産量になるんだ? そこが重要だろう」


「あー、第8紋章持ちが最終的にどの位集まるのかにも因るんだけど、1日で1500個が限度じゃないか? そもそも素材の回復待ちの時間もあるから一概には言えないんだけど」


「そうですわね。毎度毎度同じところに素材があるとは限りませんから、1500を下回る事もあるでしょうし、その辺りは難しいですわね」


「契約をするにしても、数量を固定しなければ良いのではないか? 数量を固定した方が良いのであるか?」


「だよね。何個って向こうも縛らないと思うんだよ。素材が安定供給されるって、畑でも作るの?」


「畑か。現実問題として、それは可能なのか?」


「不可能だな。原因は解ってないけど、狩場とは違う場所に植え替えても枯れてしまう。そもそも、素材の種や花を見たことが無いと思うんだよ。だから、どうやって増えているのかも解らないんだよな。魔法を駆使してやってみた例もあるんだけど、全部が失敗だった。その土地の環境が必要なんじゃないかっていう結論で落ち着いたんだよ」


 当然ながら検証班が試している。ポーションを大量に納品するクエストなんてものもあるからな。場所によっては常設依頼で出されているし、畑の構想もあったんだけど、結局頓挫したらしいんだよな。もしかしたら龍脈がどうのこうのという所まで出てきたらしいんだけど、結局龍脈を見つける魔法も無かったので、無理だと言う事になったんだよな。出来ないなら仕方がない。採取するしかない。


「結局は人員を割かないといけない訳ですか。ですが、ここが都市であることが幸いしましたね」


「であるな。拠点が安く買えるのである。スラム民の非人間全員を抱え込めるのである」


「教会には世話になったし、寄付することはしないといけないだろうけどね」


「それはしかたねぇだろ。皆厄介になっているんだからよ」


「だよねー。教会には色々と面倒を見て貰ったし、裏切り行為は駄目だと思うな。神様の名前は忘れちゃったけど」


「おいおい。第2紋章の神様はトラコラトコ様だろ。それくらいは覚えておいてやれ」


「最低でも自分の魔紋章の神様だけは覚えておく方が良いの」


「まあ、滅多に使わないだろうし、間違っている可能性もあるんだけどな。教会の話が全部本当って訳でもないし。本当なら俺たちがここまでやれてないからな」


「それは否定しないけど、ね?」


「だよなぁ」


「まあの」


 確定情報ではないからなあ。教会勢力がどの程度把握しているのかって言われても、多分その程度しか知らないのかってなるだけだし。神様の名前も当てにならない上に、そもそも使うのかって問題もあるんだよな。……使おうと思ったら使えるけど。ただ、魔力がちゃんと足りるのかの保証がないんだよな。最上級魔法にあるんだよ。使う事はプレイヤー操作中には無いけどさ。検証班くらいじゃない? 使ったのって。まあ、強い魔法だよ。大きな狩場が消滅するくらいには強い魔法だよ。特定のアイテムが必要なんだけど、それが出てくるのって無限回廊なんだよな。あれって1層でも出るんだろうか。

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― 新着の感想 ―
[一言] タイトル案 46種類の薬を作成,中級ポーション以外は売れないかも。 世間では第10紋章以外の魔法が殆どわかってなく、 第10紋章は貴族お抱えになりやすい 殆ど魔法を育てなくて、どの魔法に適…
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