60話 アンゴラで拠点を購入。狩場は、妖精の泉、アリの巣、大魔の森
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「へー。都市って町と違ってちゃんと壁があるんだ! 町も全部こうしておけばいいのに」
「予算の所為でしょうね。石切り場も必要になってくるでしょうし」
「だけど、領主館を囲えるだけの予算があるなら、こっちもどうにかしろとは思うけどね」
「うむ。結果人が死んでは意味がないのである。復興の方が予算を使うのであれば、外壁を作っておく方が賢いのであるな」
まあ、外壁なんて意味がない魔物も居るんだけどな。小鬼の森だったから壁で守れただけで、空を飛ばれたらお終いだからな。まあ、そんな狩場は滅多にないけど。でも、安心は買えるだろうな。それを領主が良しとするのかどうかなんだけど。代官では権限が無いだろうからな。
夕方になる前にアンゴラに着いた。やっぱりバフは偉大だよ。楽だし早いし。魔法を使ってどんどんと生活すればいいのに。そうすればレベルも勝手に上がるんだけどな。アンゴラまでには、アリの巣と大魔の森に挟まれているのにも関わらず、村が幾つかあったんだよな。頑張っているよな。そこで食料が生産されるんだから、頑張って欲しい。コールスとメトイルの間にもあったよ? 少ないけど。何で町がこんなに近いんだよって思うかもしれないけど、多分無限回廊の関係だと思うんだよな。
まあ、それでも十分なんだけどな。距離もあるし、遠すぎても不便だしな。さて、ここアンゴラでは、3つの狩場が存在する。1つはアリの巣。コールスでも繋がっていたけど、こっちでも繋がっている。あっちは大狼平原との境目が曖昧だったために、道を作れなかったっぽいんだよな。こっちは普通に道が通っているし。北東側にアリの巣、南側に大魔の森だ。大魔の森は難易度が解らないので放置。武器がそろそろ良いものが出来そうなので、それが出来たら挑んでもいいかもしれない。もしかしたら警戒しすぎの可能性もあるからな。そして、最後の1つが北西側に妖精の泉がある。これは多分だけど、弱いはず。ここかアリの巣が狩場になると思うんだよな。
妖精が弱いと判断したのは、妖精系統は強くなると精霊になるからだな。精霊の泉であれば、避けたかもしれないが、妖精の泉であれば問題ないだろう。第4紋章の得意分野と思ってもらえればいい。連射が必要だという事なんだよ。並行詠唱が出来ればまあまあ、重複詠唱が出来れば楽勝って感じだろうか。俺は妖精に苦手意識は余りないな。飛んでいるけど、上空までは逃げないし。何でか知らないけど、1mから1.5mくらいをさまよっているからな。
そして、妖精種最弱が淡妖精という。意思も無くただ漂っているだけという魔物だ。これが出るのであれば、妖精の泉でのレベリングが一番だろうと思う。反撃してこないし。淡妖精って本当に雑魚オブ雑魚なんだよな。餓鬼よりも弱い。まあ、得意属性の魔法は無効化してくるんだけど、2属性を使いこなせれば何も怖いことは無い。
同時に小さい的に対して魔法を使うという事に特化して訓練が出来るので、おススメだ。ドロップ品はかなりショボいのが欠点と言えばそうなるとは思うけど。妖精の粉になるはずだ。……何故かきんちゃく袋に入っている。しかも親指位の。なので、殆ど使い道が無いんだよな。粉も下級金属と合金にできるだけだし。できない場合もあるけど、これも聖灰と同じで、高確率で合金に出来るんだよな。効果も微妙なんだけど、割と使われるとウザい対象にはなるんだよな。
1%の確率で、攻撃魔法がファンブルするんだよ。簡単に言うと無効化が発動するんだよな。ただし1%。これがTASなんかだと絶対回避になるんだけど、現実はそうもいかない。まず発動しないと思ってもらえればいい。白金に使えるとかになってくると本格的に要らない子になるんだよな。換金しても大した金にはならないだろうし。まあ、売るけど。売る一択みたいなものだしな。
それで、アンゴラで初めにやることは冒険者ギルドで拠点を買う事なんだよ。今回はハウスキーパーが後からやってくるので、拠点をまず準備するところから始めないといけないんだよな。しかも、大きな拠点を探さないといけないんだよ。メトイルの代官との契約があるからな。それを守るためには、拠点は大きくなければならない。
「すみません。同盟〈光る原石〉です。メトイルの代官から何か聞いていませんか?」
「ちょっと待ってください。……ああ、拠点を融通して欲しいという非人間が主体の同盟ですね。話は聞いております。どのような拠点を探していますか?」
「とりあえず大きな拠点を。出来れば修繕しないでも良い拠点をお願いします。金額は50万トマス以内でお願いしたいです」
「50万トマスですか? それだと5000人ほど入れる拠点を案内出来ますけど、初めからその規模の拠点が必要ですか?」
「ああ、そこまでの拠点は必要ないです。でも将来的にはその拠点も欲しいので、その拠点に隣接する拠点を欲しいですね。出来れば300人くらいを住まわせられる拠点でお願いしたいんですが、ありますか?」
「そうですね。その位の拠点となると、ちょっと待ってください。……よいしょ。ここなんてどうでしょうか?」
「ここですか?」
「そうです。冒険者ギルドからは多少距離がありますが、50万トマスもするような大規模な拠点があって、それに隣接する300人程度が入れる拠点となると、ここが一番立地的には良いと思います。治安もそこまで悪くは無いですし」
「これでいくら位になりますかね?」
「そうですね。8万トマスくらいになるかと」
「安すぎませんかね?」
「……そうですね。安いのは仕方がないんですよ。ここの都市の狩場についてはどの程度の理解がありますか?」
「妖精の泉にアリの巣、大魔の森ですよね?」
「ええ、そうです。ぶっちゃけると、ここの条件ってあまりよくないんですよ。妖精の泉は弱すぎて、アリの巣は稼げなくて、大魔の森は強すぎて。冒険者も少ないんですよね。全体で1万人居るかいないかじゃないでしょうか?」
「ああ、そういう事ですか。狩場があまりよくないから、冒険者が集まらないと」
「そうなんですよ。なので、土地も建物も余っているんですよ。人口は多いですけど、それも産業に関係している人たちばかりなので、生産都市ではあるんですが、ぶっちゃけ冒険者をやるのであれば、他の町か都市に移動した方が良いんですよね。なので、建物は安いんです。特に大きな建物ほど安いんですよね。誰もそんな人数の同盟なんて作れないので。作らないじゃないんです。同盟を維持するだけのお金を稼ぐのが難しいんです」
「因みに、妖精の泉は淡妖精から出てきますか? そしてドロップは妖精の粉ですか?」
「そうですよ? 因みに買い取り額は1袋2トマスですね。使い道が殆どないのと、誰でも倒せるので。まだアリの巣に行った方が稼げますよ?」
「稼ぐ必要はありますけど、急いで稼ぐ必要も無いので、妖精の泉に行くつもりですが。泉の水は使わないんですか?」
「使わないわね。使い道を知らないし。使えるのであれば、誰かが使っているんじゃないの?」
「いえ、まあ、その通りなんですけど。……もしかしたら、もしかするな」
「ん? どうしたの?」
「いえ、何でも無いです。とりあえず、ここを買っても良いですか? 8万トマスで。後は同盟員が来た時に案内もお願いしたいんですけど」
「その位なら良いわよ。今日からでも入れるから、よろしくね。はい、これが鍵だから。無くさないでね。無くしたら自分たちで改修すること」
「解りました。ありがとうございます」
うーん。安すぎるな。まあ、別に良いんだけど。安いのであれば問題ない。高い方が色々と面倒だからな。でも、ここだと稼げなさそうだな。アリの巣に常駐することになるんだろうけど、訓練は妖精の泉で問題無いし、泉って事はもしかするかもしれないしな。
 




