59話 後は任せ、俺達は都市アンゴラへ、アルレニス達はキュルスの町へ
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「とりあえず、これで100層までは案内したからな。101層には入らないでくれよ? 罠の悪辣さが上がるから、ここまでにしておいてくれ。後はパーティーでちゃんと安全確保をすること。第5紋章持ちは気を付けるんだぞ。死なれても困るんだから。10パーティーも居るから、宝箱の回収も良い感じになるはずだ。マジックバッグをもったパーティーは採掘を重視すること。とりあえず良い場所を1か所ずつは用意しているけど、別の所でも採掘できるからそれもまた探してくれ。地図には何か所か良い場所が該当するけど、事故が無いようにな」
「解ったぞ!」
「任せておけ!」
「承った!」
「じゃあ、今日の所はこれで帰るぞ。明日からは無限回廊で宝探しと採掘だ。それが出来たらもう完全に独立したと思っても良いだろう。今も新しい拠点を作っているけど、どんどんと同盟員を増やして行こう。非人間を解放していくんだ」
「「「「「おおーーーーー!!!!!!!」」」」」
コールスでの活動はこれで一区切りだな。無限回廊を攻略するパーティーを10個作ったところで、俺たちの目的は達成したと見ても良い。これで、コールスでも、非人間を中心とした冒険者育成が出来るだろうからな。人間を入れない訳じゃないんだけど、碌な人間が居ないんだよな。こればかりは仕方がない。利益だけ掻っ攫おうとする奴も居るんだよ。だから、誘うときは下級でも良いから、嘘を話していないかの魔法を必要とするんだよな。
で、次については2通りの選択肢があるんだよな。このまま西に抜けていくルートと、南に行くルートがある。地図を貰ったからな。色々と書いてあるんだけど、ヒルストン伯爵領には、村は358に、町が30、都市が6、領都が1つがあったよな。それにプラスして無限回廊がコールスを含めて4つある。鉱山は2つ。その内の1つが青銅鉱山で、もう1つが黄鉄の鉱山らしい。まあ、鉱山が無くても無限回廊が4つもあるんだから、問題無いとは思うけどな。
で、南のルート。こっちはキュルスという町がある。こっちはメトイルとも繋がっているんだよな。なので、拠点を出すためにメトイルから派遣することに決めた。と言うか、アルレニスを中心とした新規開拓メンバーを送り出すことになったんだよ。急ぐのであれば、分けた方が良いよねって事になったんだよな。手紙でやり取りをしつつ、10人規模でキュルスに向かうらしい。各紋章持ちも連れていくそうなので、頑張って貰いたい。
懸念材料になるのが、非人間排斥主義者だからな。そっちの対応も任せる事にしたんだよ。見つけたら関係者も含めて全員殺せば良いだけだしな。俺が居なくても十分にやってきた実績があるし、まあ、大丈夫だろうと思う。任せないと、俺が全部の町に行く事になるからな。それは面倒だ。
で、俺たちは西のルート。ヒルストン伯爵領の都市であるアンゴラに行く事に決まった。この無限回廊からは、宝物が沢山出てくるだろう。それを何とかして活用するんだよ。勿論だけど、売っても良いものなのかどうかは俺も判断するけど。
手紙でやり取りできるしな。……転移系の魔法は存在しないんだよ。残念ながら、無いんだよなあ。あれば一瞬で移動が出来るんだけど、どの系統にも属していないので、無理だと言われているんだよな。ゲーム時代もショートカットはあったけど、転移は無かったし。ショートカットは簡単だ。大狼平原を真っ直ぐに突っ切るとかそういう感じだし。普通に回り込んだ方が楽なので、回り込むんだけど。
ヒルストン伯爵領は内陸地だ。なので海はない。国境も無い。領地界はあるけど。5つの貴族家と隣接している。第4王子派は居ないんだろうな。なんとなくだけどそういう気がしている。でも、商業主義を掲げており、非人間も使うっていう第4王子派なのに、鉱山が黄鉄までってのはな。バリルくらいは手に入れられても良いと思うんだけど。境界線上に鉱山が無いだけマシか。狩場は3つの領地にまたがってとかあるんだけど。
なので、西に向かいます。いつもの面子で。この8人メンバーは固定で動かすつもりでいるんだよな。無限回廊が残り3つもあるんだから、それの攻略も視野に入れないといけないし。とりあえず100層までは潜るから。それ以降は考える。もしかしたら、攻略しやすい無限回廊を探して攻略するのも有りなんだけど、それをするのは本当に最後だ。コールスに帰って来ることもあり得るな。とりあえずは、無限回廊でとある宝物が出たら色々と話は変わってくるんだけど。あるんだよ、携帯電話が。スマホじゃない。ガラケーだな。電話とメッセージが出来るぞ。大体は3つから5つで1つの宝箱に入っているんだけど、これがあるのと無いのとでは、色々と違ってくる。
是非とも手に入れて貰いたい。できれば、各町に1つずつ置きたいので、沢山見つけてくれると嬉しい。ゲーム時代は存在価値が薄かったと言うか、領主へのプレゼントアイテムだったんだけど、リアルだと価値が化けるからな。リアルタイムで通信とかやばすぎる。無限回廊組には期待をしているんだよ。是非とも引き当てて貰いたい。
「じゃあ、準備は出来ただろ? 出発するからな。手紙は馬車の奴に持たせてくれればいいから。馬車も色んなところにいかないといけなくなったけど、5台もあれば足りるだろうと思うんだよな。護衛もその分付ける事になってしまったけど。とりあえず、コールスとアンゴラは2台で。2日かかるみたいだしな。コールス-キュルス間、コールス-メトイル間、メトイル-キュルス間は1台で。それだけ馬車が走っていたら、足りないなんてことにはならないはずだ。次いでに商売も出来たらいいなとは思っているんだけど、無理そうなら止めておいてくれ」
「商売は出来るわよ。伯方の塩があるじゃない。あれを売れば良いのよ。ここでは塩は高価なんだから、各地で売りましょう。馬車での商売はそれでいいはずよ」
伯方の塩。無限回廊産で当たった大当たりの品物である。使っても使っても無くならない塩なんだよ。これがこの名前である。絶対にあれを言わせたいだけの宝物だ。これもプレゼントアイテムで、ゲーム時代は微妙だったんだけど、リアルではまあ化けるよね。無限回廊ってこういう無限ものが結構出てくるんだよな。殆どがプレゼントアイテムだったんだけど。
リアルの恩恵だよな。塩の価値ってもの凄く高いからさ。各地で売り物になるくらいには価値がある。病院では塩は高血圧になるって言われてあまり使われていなかったからな。薄味が病院食だ。両親は不味いと言っていたけど、それが普通の俺にとっては、あれが普通だったんだよな。それが良かったのか悪かったのかは解らない。
「じゃあ、商売も頑張ってくれ。次に帰って来るときには、非人間の採用を終わらせていることを願っている。メトイルの方は順調らしいから、こっちでも頑張ってくれ。もしメトイルが先に雇用が終わったら、移住も考えるようには言ってあるからその時は頼むな」
「十分に準備をしたのである。ここももう少しで3000人くらいまで受け入れられるのである。順調に拡大していけば良いのである。困ったら代官の元に駆けつければ助けてくれる筈であるからな」
「だなぁ。メトイルの代官から話はいっているはずだしな。無理なら返り討ちでも良いんだ。お前らも強くなったんだ。派手にやってやれ!」
「行ってくるの。無限回廊のお宝を手に入れたら、こっちにも融通を頼むの」
準備は万端。2日でアンゴラだけど、こっちはバフで強化して1日で走り抜けるつもりだからな。その位は余裕で出来ないといけないし。さあ、次の拠点を作りに行くぞ。ハウスキーパーは後から馬車で来る予定だ。選別は任せたからな。




