56話 マジックバッグの割り振り。ドロップが渋い大魔の森には行かない
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マジックバッグが4つも当たった。これは一大事だ。こんなに当たるとは思っていなかった。おのれ妖怪。絶対に妖怪の仕業だ。俺には解る。妖怪物欲センサーが悪さをしていたに違いない。そうやって堰き止めていたんだろう。それが解除されたから一気に来たんだ。欲しい欲しいと思うと出ないのに、出たらなんか今までの反動があるかの如くそれしか当たらないという。妖怪マジ妖怪。こいつらは倒せないからな。永遠に付き合っていかないといけないんだよ。魔物なら倒せるんだけどな。妖怪は倒せないんだよなあ。確率という世界には妖怪物欲センサーが潜んでいるからな。こいつらの駆除の仕方を教えてくれ。
「さて、冷静になって、このマジックバッグの使い道を考えるぞ。1つは俺たちが使うで良いんだけど、問題は3つのマジックバッグをどうするのかだ。俺たちは一番大きいであろう1km3のマジックバッグを使うとして、次に大きいであろう東京ドーム50個分のマジックバッグだ。これは、馬車で良いか? 多分だけど、馬車にも鉱石を沢山載せることになるとは思うんだけど」
「それでいいと思うわ。鉱石も沢山運搬できるようになれば、生産職のレベルも上がるし。それに、こっちにも生産拠点は作るんでしょう? 全部を運搬は出来ないんだから、こっちでも加工する人は必要よね」
「うむ。それに第6紋章持ちも多いのである。役に立つだろう。それと、なんだかんだと言いつつも、戦闘が苦手なものも多いのである」
「戦闘が苦手なのは仕方がないな。てしも得意な方ではないが、付いて行かないといけないのだろう?」
「そうだな。ウルドーラには付いてきてもらわないと困る。主にエルンストとエスメラルダが困るだろう。罠にかかるのは2人の役割だ」
「解除できれば問題無いの。その辺はやれも解っておるの」
「今まで全部解除してきているが、そろそろ怖くなってくるからな。回復は頼むぞ。熟練度もちゃんと上げているのは確認しているし、大丈夫だろうとは思うけど」
「ああ、てしに任せておけ」
「で、後2つもマジックバッグが残っている訳なんだけど、とりあえずは、メトイルに1つは持っていきたいと思っている。向こうの方が狩りの効率が良いだろうからな。今の所は、だけど。こっちよりも人数が少ないし、奥の素材を取り逃さないようにするには、どうしても必要だと思うんだよ」
「あー。そう言えば向こうはそろそろ3層目に入るんだっけ?」
「そぉいう話だよなぁ。結構いい所まで進んでいるじゃねえかとは思うが」
「因みに聞いても良いのか? 無限回廊の175層は、大狼平原のどの位の位置なんだ?」
「大狼平原のか? うーん。大狼平原の話を聞く限りだと、4層が限界だと思うんだよな。広さ的にそんな感じなんだよ。フェンリルとかマルコシアスが居ると思ってたんだけど、そうでも無さそうだからな。4層ってなると、75層から90層くらいじゃないかな。無限回廊の175層だと、もしあったのであれば、大狼平原の8層目くらいじゃないかな? 多分だけど」
「8層目か。かなりの強さの筈だが」
「だなぁ。正直楽勝って感じだ」
「でも、ここには大魔の森があるんでしょ? あそこは基本的に立ち入り禁止じゃなかったっけ?」
「ああ、大狼平原の2層の魔物よりも強い魔物が1層目から出るって話だ。てしらもやられる可能性があるだろう?」
「解らんの。情報がまるでないの。生きて帰って来れるかも怪しいの」
「うーん。基本的にはだけど、1層目の難易度がどれだけ高くても無限回廊の200層までなんだよ。それ以上の魔物は1層目には居ない。で、大魔の森は推定7層から10層まであるみたいなんだよ。広さ的に考えるとだ。大狼平原の時もそれで大体の強さを計った訳なんだけど、最低でも7層はある。で、1層目の強さなんだけど、もしかしたら無限回廊の200層目相当の可能性はある。大魔の森って、悪魔系の魔物が居るって言われているんだけど、悪魔系は基本的に強いから」
悪魔系統の最後の方は悪神まで行く。なので、悪魔系統の魔物で強いのだと結構やばいんだよな。今の俺たちでもギリギリの可能性は十分にある。楽勝の可能性もあるんだけど、結構広いんだよな。弱い場合で10層まで行くとしても、最低でも高位悪魔が出てくる事になる。7つの大罪系の悪魔が出てきてもおかしくないんだよな。それが悪神まで行くのであれば、7つの大罪系の悪魔がいきなり出てくることもあり得るんだよ。正直な所、そのクラスの悪魔が出てくるのは不味い。非常に不味い。
勝てない訳では無い。負けるつもりなんて無いんだけど、悪魔は無効持ちが多いので有名なんだよな。7つの大罪系の悪魔だと、ぶっちぎりで強いのが傲慢と嫉妬なんだけど、傲慢は火・氷・雷の3属性無効化の上に、物理で魔法を弾くので本当に厄介極まりない。これは第1紋章2つ持ちが頑張らないと無理なんだよな。魔法で傲慢を倒すのは結構無理がある。で、嫉妬な。こいつは水・火・土の3属性を無効化の上に、バフデバフを封印してくるからな。こっちは第1紋章2つ持ちの天敵である。俺はゲーム時代は3対1までなら勝てたけど、それ以上は逃げ一択だ。逃がしてくれるのかは相手次第な訳なんだけど。移動力も上げられないからな。逃げに入っても逃げられない事もある。その上に、ドロップが渋いんだよなあ。経験値は美味しいんだけど。だから、経験値問題が時間制限が無くなったせいで、殆ど無意味になったから、悪魔系の魔物を倒すメリットが無いんだよな。大魔の森は行く気がない。目的が無ければ入る気も起きない。
「それに、悪魔系はお金にならないから、基本的にはスルーで。大魔の森は依頼がない限り入らないと思ってくれればいいよ。最悪は1層目でこの8人が全滅って事もあり得るし」
「マジかよ。そんなにやべぇのか?」
「ああ、やばい。強すぎる悪魔が出てこないことを祈るばかりだ。スタンピードなんて起きたら、この周囲一帯の町が壊滅する可能性も十分にあり得るから」
流石に魔王よりは弱いので、何とかなって欲しい所ではあるんだけどな。魔王は卑怯なので。絶望的に強いので。出てくんなしと思うくらいにはやばいんだよなあ。何がやばいって、魔王ってバフ系なんだよな。全体バフを振りまきながら、自分は単体バフで強化する上にデバフを無効化してくるので、まあね。戦いたくはないよね。そして、隙あらば召喚系の魔法を使ってくる。こっちには無いコンテンツである。テイムは出来るけど、召喚は無いんだよな。一応、設定的には異世界の魔王って感じなんだよ。異世界の侵略者って感じで。
「まあ、最悪の事を考えても仕方がないから、無限回廊の攻略をするんだけど。無限回廊だと、200層を超えた所から急激にやる事が増えるから、慣れておいて欲しいんだけどさ」
「むう。無限回廊を今まで攻略出来ているのは、運が良いという事もあるのであるな?」
「じゃない? 強い魔物って出て来てないし。悪魔も出て来てるけど、弱いしね。まだまだなんだろうけど、その内戦うんだよね?」
「でしょう。無限回廊を何処まで潜るのかにもよりますが、強い敵が出ない訳がないんです。これまで以上に強い敵がどんどんと出てくるというのであれば、倒すしかないんでしょうね。カンタレラ、あなた次第ですからね?」
「全力を尽くすよ!」
なお、残りのマジックバッグについては、コールスの育成パーティーが交代で使う事に決定した。まあ、その内レベルが100を超えてくるんだろうけど、もうちょっとかかるんだろうな。流石に100人も居たら効率が悪いだろうし。仕方が無いけどさ。




