52話 コールスで雇った682人を5人で育成、隷属の首輪は外せる
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「まあ、これだけ集めてくれば、そこそこの戦力になるだろうからな。5班に分けるけど、引率は任せるからな? こっちで引率は出来ない。無限回廊の攻略にかかりきりなるし」
「うむ。流石に無限回廊の攻略は疎かに出来ないのである。宝箱から良いものが出ている以上は、それらを集めないという選択肢は無いだろう。引率するにしても100人以上ではあるが、逆に考えると100人以上も居るのだから、魔物を簡単に倒せるのである。そこまで心配する必要は無いとは思うが、何か引っかかる事でもあるのか?」
「そうですね。引率するにあたり何かアドバイスがあれば、教えて欲しいです。こっちも教えて貰ったことをそのまま教えるつもりでいるので、そこまで心配はしていないのですが」
「心配事ってよりも、魔紋章によって得意不得意があるから、それに注意して魔法を常に使わせるようにしてくれれば良いよ。魔紋章の特徴については教えてあるし、魔法も最低5つ覚えておけば、後でどうにでもなるから、攻撃魔法と鑑定魔法、得意魔法3つを覚えさせておくように。それだけで後は何とかなるからさ」
「そうだの。魔法の習得は後で何とでも出来るの。まずは出来ることからやるのが得策であろうの」
コールスで非人間を雇用してきた訳なんだけど、まあ多い事と多い事。スラムが大きすぎるから、非人間の数も沢山だ。より取り見取りという感じなんだけど、その中から選ばないといけないから難航した。……俺は不参加だ。俺は一応人間だからな。警戒されるのも当然なんだよ。
俺は何をしていたかって言うと、冒険者ギルドへの根回しをしていた。根回しは大事。特に大規模に登録することになるからな。しっかりと根回しはしておかないと、職員の人がパンクするからな。1日に500人も冒険者になって見ろ。受付だけで大変だぞ。コールスはただでさえメトイルよりも大きいんだ。混雑は必須。あらかじめ言っておかないと大変なことになるんだよな。
まあ、大変なことになった訳なんだけどな。皆が連れてきたのは、全員で682人。多すぎるだろうと思うかもしれない。でもこんなもんなんだよ。どうしても子供だけを引き抜くなんて出来ないし、親だけを引き抜くことも出来ない。妥協をしてこんな所になった訳だ。本当は全員を連れてきたいってのは解っているんだけども。
それと、一部魔紋章が確定していない子供が混じっていた。その子たちにも魔法を使ってもらうのは確定だ。自己バフや鑑定なんかを鍛えて貰う。索敵もやって貰えればいいかな。必然的にお留守番になるんだけど、これは仕方がない。魔紋章が解ってから戦闘に参加するように。冒険者ギルドにも登録できないしな。
そんな訳で、5人しか連れてきていないので、1人で100人以上も面倒を見ないといけない事になるんだよな。まあ、優秀なのを5人選んだと言っていたので、大狼平原でも遅れは取らないとは思うけども。苦戦はすると思うぞ。運動が苦手って人は多いんだし。生産職なんかは運動が苦手でもどうにかなるんだけど、それ以外の人は頑張ってくれとしか言えないんだけどもな。
「後は、戦争へ参加する気があるのかを聞いておいてくれ。不参加希望の人を連れて行きたくは無いし。ああ、カンタレラは強制参加で頼むぞ。その為に無限回廊に潜っているような所もあるし」
「レラはそれでも構わないよ。戦争って言っても、そこまでだし、同朋も使われているしね。そんな同朋を助けられるんなら、頑張って戦うよ」
「敵方の同朋はどぉすんだ? そっちを殺せって言われても困るんだがよぉ」
「その辺に関しては安心してくれ。第6紋章2つ持ちの生産職を沢山連れていく予定だからな。上級魔法の素材返しで隷属の首輪は解除可能だ。まあ、そんな事は誰も知らないんだろうけど」
「そうだな。隷属の首輪が外せるのであれば、亜人をこき使う輩の所に侵入して全てを解除してやりたいくらいだ。商人が不利益を被るのだろうが、てしらにとってはそれの方が良い」
「まったく、そこまで言わなくてもいいんじゃないかしら? けれど、重犯罪奴隷でも無いのに、手かせ足かせまでされるのは気に食わないわね」
「奴隷問題なあ。こっちでも調べてはみたけど、人間は普通なんだよな。一般奴隷や借金奴隷はそもそも隷属の首輪なんて付けてないんだよな。軽犯罪奴隷からは付くけど。でも非人間は一般奴隷から首輪が付いているし、扱いが酷いんだよな。非人間を差別しない方のヒルストン伯爵領ですらこれなんだから、他の所はもっと酷いんだろうな」
「力があれば何でも許される世の中になれば、多少は変わるかもしれんの。非人間も強いものは強いという事を知らしめてやる必要があるの」
「その為にはカンタレラには頑張って貰わんとな。我も出来ることはするが、カンタレラほどの高威力の魔法は使えないのだろう?」
「まあ、中級魔法までだしな。と言うか、力で現状変更とか止めてくれよな。革命でも起こす気かよ。出来ない戦力ではないとは言っておくけど、革命は色々と面倒だぞ? 特に内政が面倒だ。誰に国を治めさせるのかでかなりの論争があると思うぞ。やらない方が賢い選択だ」
ゲーム時代、革命は起こせた。3か月縛りではあるが、革命は可能だった。まあ面倒な事が始まるんだけどな。凄いぞ。ログインしたら、山積みの書類が置かれていて、その書類を処理するまでは室外にさえ出してもらえないらしいからな。某掲示板で悲痛の叫びがあったっけ。仕事よりも仕事しないといけないとか、俺の今クールは終わったとか言ってたよなあ。
結論、王を獲っても苦労するだけで、何も良いことは無いんだよな。悪いことは全部王の所為にされるし、面倒しかないんだよな。俺はそんな事をしたくないぞ。仕事漬けの人たちと同じにされても困るんだよな。俺は今世は遊びつくすんだから。コンテンツを遊びきったら、国を獲ってもいいかもしれないけど、国王は誰かに任せるな。俺は貴族ですらやりたくない。内政なんて解らんし。
さて、とりあえずは、5日に1回くらい休みを作りながらレベル上げだ。ひたすらにレベル上げをしないといけない。まずは強くなることが最優先なんだ。魔力覚醒を1回は済ませておいてもらいたい。何にしても魔力なんだよな。俺はもう4回も魔力覚醒を終わらせているので、魔力を数えることが無駄になりつつあるんだけどな。ここまで育てると、魔力を枯渇させる方が無理になる。回復量の方が高くなるんだよな。
無限回廊組は、55層か60層付近をうろうろとしながら、黄鉄の回収をしなければならない。中の上の金属はまだまだ先でいい。その内良い場所を見つけるからな。無ければ、丘陵で我慢するさ。それよりも黄鉄の方が売れるので、さっさとそっちを仕上げて金にしないといけない。中の上の金属は死蔵するぞ? 最悪は無限回廊に捨てる。素材返しである程度は消えていくんだろうけどな。ただ、無にする魔法は存在しないんだよな。ゴミ処理とかに使える魔法だから、是非とも欲しかったんだけど、無かった。ゲーム時代にもゴミ箱って無かったしな。要らないドロップ品とかの処理はどうすれば良いんだろうか。
無限回廊に捨てるのが手っ取り早いかねえ。そう言えば、ゴミの処理とかどうしているんだろうか。便利な魔法があるとは思えないんだよな。燃やしているんだろうか。それとも、無限回廊のある所で引き取り、無限回廊の中に捨てるんだろうか。そんなのを見た覚えがないんだよな。
後はトイレの問題な。これは肥溜めがあるのは知っている。人糞を肥料にするあれだ。昔の農業では採用されていたらしい。歴史の授業で習った覚えがある。まあ、所謂3K仕事という奴だ。きつい、汚い、危険。ついでに臭いも入れて4Kだな。危険だぞ? 肥溜めって病原菌の繫殖場になる事があるんだから。だから、普通に化学肥料を作ればいいのにね。作り方は、魔法で何とかなる。第6紋章の管轄の魔法だけど、誰でも使えるんだよな。知らないって本当に損しかない。




