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魔紋章のある世界へ  作者: ルケア


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47話 第4第5紋章の特徴や平行詠唱練習法を教え、拠点と非人間を要求

OFUSE始めました。

https://ofuse.me/rukea


ついでにブログも始めました。好きなことをつらつらと書いていく予定。

https://rukeanote.hatenablog.com/


さらについでにTwitterも始めました。変なこともつぶやく可能性があります。関係ないことも沢山つぶやきます。

https://twitter.com/rukeanote

「知ってはいる。第2紋章の話が有名だな。使い続ければ魔法は強くなる。そして、第2紋章は最終的に第10紋章よりも強い魔法が使えると。それは真実としてある」


「そうです。それが全ての紋章で言えるんですよ。第10紋章は、ある程度効果の高い状態から始まり、多彩な魔法を使える代わりに、他の魔紋章よりも強い制限がある」


「……そんな事があるのか? 例えば、そうだな。君の魔紋章である第4紋章と第5紋章はどのような効果があるのか、聞いても良いか?」


「そうですね。第4紋章は並行詠唱出来る数に違いが出ます。並行詠唱はご存じでしょうか?」


「……すまない。初めて聞いた。並行詠唱とはなんだ?」


「並行詠唱とは、魔法を同時に展開する事を言います。例えば、身体能力強化魔法を使っているとしましょう。その状態で剣を振り、斬撃系の魔法を使います。これは出来ますよね?」


「……いや、出来ないぞ。魔法は1つしか発動できない。身体能力強化魔法は使っても、その、斬撃系の魔法だったか? そんな魔法があるのかは知らないが、使えなかったはずだ」


 ああ、ここから既に認識が違うのか。並行詠唱は出来て当然というか、並行詠唱をしないと、第4紋章の意味がないんだよな。だから8位なのか。それよりも低い第5紋章と第8紋章の立場よ。並行詠唱が出来ないのに、第4紋章よりも価値が低いってどういう事なんだ? 全くわかってないって証拠じゃないか。


 並行詠唱くらいは、同盟員であれば誰でも可能だ。その位は出来てくれないと困るんだよ。特に第8紋章の人と第4紋章の人は出来てくれないと問題がある。第8紋章の付与は1回しか使えない。だが、並行詠唱することで、プラスの付与だけではなく、マイナスの付与も出来るようになる。2人でやるのは実は難易度が高い。まったく同じタイミングで魔法を使う必要があるからだな。1人だとその辺の調整が楽なんだよ。第4紋章? 気合で出来なきゃそもそもの持ち味が死ぬ。


「魔法は同時に使えます。修練は必要ですが、第4紋章と第10紋章以外の組み合わせでは、9個の魔法が同時に使えます。第10紋章1つだけでは、15個の魔法が。第10紋章2つでは21の魔法が。第4紋章1つでは39個の魔法が。第4紋章と第10紋章では57個の魔法が。そして、第4紋章2つでは129個の魔法が同時に使えます。なので、今回のスタンピードの様な状況では、第4紋章2つ持ちが活躍できる場なんです。下級魔法を129個も同時に使えるのであれば、もの凄く役に立つはずですから」


「まあそれでも、普通の人では129個の魔法を同時には使えないのですけれど」


「せやな。同時に39個の魔法を使えるのもエルンストだけやしな」


「話を進めますね。その様にして、第4紋章は並行詠唱の最大数を増やすことが出来ます。並行詠唱なので、同じ魔法でも、違う魔法でも可能です。そして、最大の特徴は同じ魔法であれば同時に使えるという事なのです。例えば、火の矢の魔法があるとしましょう。1回の呪文で、既定の魔力を消費すれば、5個6個の魔法が同時に使えます。これは感覚的に覚えて貰うしかないので、訓練が必要ですが」


「そんな、そんな事が出来ても良いのか? それでは、魔法を使わない方が強いし確実だという第1王子派の言い分が間違っている事にもなる」


「それは明確な間違いです。魔法を使った方が、近接戦闘も遠距離戦闘も、集団戦闘も確実に強いです。それは俺たちの同盟が保証しましょう。それと、第5紋章でしたね。第5紋章の特徴は、探知系の魔法に特化しているという事です。敵の発見や観測、測量その他色々な事が出来ますが、便利ですよ? 使わない日がないくらいには使っています」


「そうなると、エルンスト殿は39個の魔法を同時に展開し、常に索敵を行っている事になる。違うか?」


「もちろんそうです。そして、魔法は領主館の中に入ってきた時には既に使用しています。なので、天井裏に10人の兵士が居ることも確認しております」


 まあ、当然の用心だよね。敵対的な感情が無かったから、単純に何かあった時の為なんだろうなとは思っていたが。


 俺たちが楽しく会話をしている時にこそこそと上を移動していたからな。領主館の地図? 勿論、頭の中に入っている。そういう魔法を使っているしな。まあ、そんなネタバレはしないんだけど。まあ、魔法を維持し続けるのって魔力が沢山必要になるんだけど、その位の量は余裕にある。伊達に魔力覚醒を4回もしていない。過去最高レベルに到達しているので、魔力切れなんて起きないはずだからな。


「そうか。という事は、何かあった時には既に私はこの世に居なかったという事なのだな。伏兵もバレているという事は、そういう事なのだろう」


「敵意がありませんでしたから、こちらに仕掛けてくるつもりは無いのだろうと思っていました。ですが、そうですね。こちらに加害する気があったのであれば、殺害は可能だったでしょう。する意味もありませんでしたし、味方に付けておいた方が良いのは解り切っていたので」


「そうか。まあ、そういう事だ。バレているのであれば、撤収させよう。意味の無い事に兵士を使うのも勿体ないからな。撤収!」


 ガタガタと音をたてて上から兵士が降りてきた。完全武装で。結構丈夫に作ってあるんだな。でもあれって青銅だよな? 質は今一つなんだよな。もしかしたら、ヒルストン伯爵領には、それ以上の鉱山が無いのかもしれない。黄鉄製の装備でも十分な利益になりそうだよな。まあ、黄鉄製の武器防具で満足してもらっても困るんだけど。


「因みにですが、第5紋章の気配を誤魔化したりするのも第5紋章で出来ます。気配を偽るだけなら第9紋章でも出来ます。まあ、使い道は沢山ありますので」


「そうか。それだけ魔法に力を入れているという事なのだな。これは、並行詠唱だけでも兵士の訓練に取り入れるべきか」


「取り入れるべきですね。簡単ですよ。自分の身体能力を強化する魔法を使って、その状態で相手の身体能力を強化する魔法を使えば良いだけです。そうすれば、強化した相手が魔法の効果を知れますし、自分の魔法が切れたのも解りますから、練習には丁度いいと思います」


 別に並行詠唱くらいしてくれても構わないのだ。むしろ出来なかった方が驚きである。普通は出来ておくべきだろうよ。何をしているのか。魔法を主軸にしている派閥が無いのが問題なんだよな。補助で使っている所はあるんだろうけど、メインでってなると難しいんだろうか。


 まあ、俺も第4紋章2つ持ちは持て余したしな。ある程度の才能は必要だよ。129個の魔法を同時に展開し続けるには精神力が必要だし、全部の魔法を覚えていないといけないからな。魔法を忘れたら効果は切れる。これは常識だからな。


「今回の救出と言い、貴重な知識を貰い、感謝している。礼に何か欲しいものは無いのか?」


「そうですわね。こちらといたしましては、できるだけ同盟員を増やしていきたいと思っております。ただ、私たちの同盟は、このように非人間が殆どで構成されております。ですから、非人間を他の貴族家から招いて欲しいのです。メトイルにというのが一番なのですが、ヒルストン伯爵領であれば、何処でも構いません。私たちの同盟はそこまで広げていきますので」


「手始めに既にコールスまでは進出しております。ですので、それ以外の町や都市にも拠点の支部を構える許可が欲しいのと、非人間を雇用するのに口を挟まないで欲しいです」


「後は、そうですわね。メトイルの同盟員を増やしたいので、拠点が幾つか欲しいです。できればスラムの非人間を全員雇用したいのですが、それだけの金銭的余裕がありませんから、今の所1000人程入れる拠点を頂ければと思います」


 簡単に言うと、拠点の建物をください。そして、もっと非人間を集めてくれという事だ。その内来るだろう魔王イベントに備えないといけないし。後50年くらいは待ってくれよな。

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― 新着の感想 ―
[一言] タイトル案 第4第5紋章の特徴や平行詠唱練習法を教え、拠点と非人間を要求 建築用の魔法有れば、土地さえ貰えれば同盟だけで素材集めて建物作れそうだ。知らなくても教会で聞けば教われないかな  …
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