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魔紋章のある世界へ  作者: ルケア


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44話 各王子の主義と、無限回廊攻略中で、教会で神に教われると匂わす

OFUSE始めました。

https://ofuse.me/rukea


ついでにブログも始めました。好きなことをつらつらと書いていく予定。

https://rukeanote.hatenablog.com/


さらについでにTwitterも始めました。変なこともつぶやく可能性があります。関係ないことも沢山つぶやきます。

https://twitter.com/rukeanote

「魔法が使えないと言っているのは第1王子だ。現在その派閥が1番勢力が大きい。次いで第3王子派、第5王子派、第2王子派、第4王子派だ。詳しく聞いておくか?」


「お願いする」


「第1王子派は魔法は使えないもの、近づかれたら何も出来ないという主義だ。軍隊で動くのであれば、盾を持ち、槍を持った方が強いという考えで動いている。解らんでもないが、魔法を全否定する理由にはならねえわな。第2王子派は内政拡大主義だ。とにかく内政を育てて、国力を上げることを考えている。全ては内政があればこそと思っているって事だな。第3王子派は英雄紋章至上主義だ。英雄紋章を集めているのはここの派閥だ。まあ、確かに英雄紋章が使う魔法ってやつは、他の紋章の奴が使う魔法よりも強いんだがよ。他の紋章はゴミみたいに扱うからな。まあ、基本的には貴族家が全部英雄紋章を称えているんだが、ここはかなりの過激派だ。で、第4王子派だな。ここは商業主義だ。金を稼ぐ事が良いという派閥だな。特に外国から金を吸い取れば、商業で支配できると思っているって感じだな。その結果、使えるものは使うという感じで非人間も使うようになっている。最後が第5王子派閥だな。ここが一番単純だ。軍事拡大主義だ。戦争でこの間も勝ったからな。勢力が大きくなってきている。ただ、後10年は戦争できないからな。停戦してからまだ10年しか経ってないんだし。その関係で奴隷なんかも買い漁っていたな。まあ、こんな感じだ。理解できたか?」


「まあ、大体は。何処も人間がって感じなんだよな? でも非人間排斥主義者も居るだろう? そこはどの派閥なんだ?」


「非人間排斥主義者は第1王子派だな。教会勢力とも仲が悪い。故に魔法も使えないと断じているという感じだな。ああ、この間殺しまわったのは知っている。第4王子派としては目障りだから死んでもらっても一向に構わないと思うがね。冒険者ギルドとしては、別にどうでもいい」


「そうか。それで? 派閥の関係性はどうなっているんだ?」


「そうだな。まずは第1王子派。ここは全部と仲が悪い。特に第3王子派と仲が悪いな。英雄紋章持ちは戦えるだろうという訴えだな。第2王子派は第4王子派と仲がいい。内政拡大主義と商業主義は同じ路線と言えばその通りだからな。非人間をどう扱うのかで違うといった感じだ。そして、第3王子派と第5王子派が仲がいい。ここも戦争をすることを考えての事だな。強い冒険者を集めているのもここだ。戦争が一番儲かるからな」


「なるほどな。となると、ヒルストン伯爵家には恩を売っておいた方が良いか」


「まあ、そうだろうな。……お前が子供なのが信じられなくなってきたが」


「それは仕方がない。誰がこの話を聞いても子供だとは思わないだろう。まあ、色々とあるんだよ」


「それでいいがな。強い冒険者は歓迎しているし。非人間排斥主義者も消えて貰って結構だしな。俺としちゃあここでどんどんと稼いでくれる方が楽が出来て良いんだがよ」


「拠点はここから変える可能性はあるが、変えてもコールスだからな。コールスはヒルストン伯爵領なんだろう?」


「そうだ。……てことは、あれか? お前らは無限回廊に行こうってのか?」


「既に行っている。今は65層を探索し終えた。次は70層を目指して進んでいる」


「おいちょっと待て。無限回廊は2層目以降は誰も行ったことがない……って訳でもないが、65層だと? お前らは自殺行為を平気でやってくるな。無限回廊の事について何も知らないのか?」


「むしろ知っているからこそ潜っているんだが? 知らないのはそっちの方だ。無限回廊には5層ごとに転移陣が用意されていて、1層目が転移先になっている。あの意味のない様に見える部屋は、何処かからの転移先だ。そしてそれが100層ごとに繰り返されている。200層を超えると徘徊型の魔物が出てくる危険性があるが、それ以外は1種類の魔物しか出てこない。そして、宝箱は深い階層になるほど良いものが入っている。むしろ何故に潜らない?」


「いや、普通に迷うだろ? お前らあの2層以降の部屋を知っていての話だよな?」


「そんなものはちゃんと地図を書いていたら迷わない。ちゃんとの所が重要だからな。書き方も特殊な訳ではないが、やり方は秘密だ。それはそっちで探ってくれ」


「地図があっても誰もいかないとは思うがな。と言うか、そんな情報を何処から持って来た?」


「知っているものは知っているはずだぞ? 例えば、神とかな」


「……教会勢力を敵に回せない訳だ。下手をすると、教会勢力が無限回廊を攻略している可能性があるのか?」


「無いとは言わない。だが、各教会で人員を出し合う必要があるけどな。紋章はバランスだ。第10紋章は必要ないが、それ以外の紋章には使い道がある。正しく使えば、無限回廊は200層まではそう難しい訳では無い」


「まあ、良いけどよ。死ぬんじゃねえぞ? こんな所で滅ぼしていい同盟とは違うんだからな? 期待はしているんだ。お前らの同盟は、何か大きなことをやってくれるんじゃないかってな。期待しているんだから、失望させないでくれよ?」


「期待しててくれ。善処はする。出来ない事まではやるつもりはないが、出来る事なら、金額の範囲内でするつもりだ」


「ああ、それでこそ冒険者だ。一応だが、代官には連絡を入れておくぞ。お前らが都合のいい日に領主館に行ってやってくれ」


「今日の昼からにでも行ってくる。明日からはまた無限回廊に潜るつもりだからな。それと、小鬼の森の封鎖も明日には解除しておいて欲しい。流石に同盟員を遊ばせておくのも維持費的に厳しいからな。できれば仕事をしたい」


「お前らの同盟は下級ポーションも作ってたんだったな。どうせ支援物資が必要とか何とか言って、こっちにも要請が来るんだろうから構わんぞ。明日には解除しておこう」


「ギルドマスター、正気ですか? まだ安全が確認された訳ではありませんが」


「こいつらなら大丈夫だろう。まあ、安全かどうかの確認もこれで十分だとは思うぞ。もう終わっている話だからな。それに薬も結局は必要なんだから、解除してやれ」


「解りました」


「それではこれで。他に何もありませんよね?」


「ああ、特には無い。思いっきり世界を掻きまわせ。それが俺の言える事だ」


 世界を掻きまわせか。やっていることはそういう事だしな。思いっきり掻きまわすつもりだ。まずはヒルストン伯爵家が敵かどうかの見極めもする必要があるな。一応は情報としては貰ったが、全部を信用するとは思っていないだろうし。


 実際に会わないと解らないからな。こういうのは会ってみて、駄目だと思う事もあるんだよ。根は大丈夫でも茎や葉が虫に汚染されていることもあるんだよ。大丈夫かの確認はしないといけない。まあ、人間観察はそこまで得意ではない。異常者の観察ならある程度は得意なんだけど。


 連れていくのは、アルレニスとガストビとドゥニエルだな。副盟主もちゃんと連れていかないとな。しかし、非人間を匿ってくれる派閥が最小で、非人間排斥主義者がいる派閥が最大か。これは厳しい。なかなかに厳しい。王子の情報は手に入ったが、それをけん引している貴族が誰なのかは聞けていないしな。聞いても今の段階では役に立たないんだが。


 まずは会ってみることを優先する。そして、必要であれば色々と支援しよう。非人間でも使える奴らは使えるんだという事を知らしめてやらないとな。そして、同盟の勢力を拡大していくのだ。半分ヒルストン伯爵家を乗っ取るくらいの気持ちで同盟を大きくしていかないといけないだろう。


 同盟を育てるのは良い事だからな。今回はゲームじゃなくて現実なんだ。まずは個の戦力もそうだけど、全体の勢力も広げていかないといけない。同盟の勢力は大きくて損は無いんだし、どんどんと大きくしていく予定だ。

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[一言] タイトル案 各王子の主義と、無限回廊攻略中で、教会で神に教われると匂わす 魔法嫌いの第一王子派閥はスタンピードの度に数が減る率高そう 貴族家が全部英雄紋章を称えているってことは、貴族家に第…
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