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魔紋章のある世界へ  作者: ルケア


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37話 スタンピードは俺たちを殺すチャンス? いいや、お前達が死ぬんだよ

OFUSE始めました。

https://ofuse.me/rukea


ついでにブログも始めました。好きなことをつらつらと書いていく予定。

https://rukeanote.hatenablog.com/


さらについでにTwitterも始めました。変なこともつぶやく可能性があります。関係ないことも沢山つぶやきます。

https://twitter.com/rukeanote

 結局、ジスレアが殲滅した。逃げる奴も居たし、こっちに掛かってくる奴も居た。簡単に屠れるようになったジスレアは凄いな。かなり進歩している。


 魔法の同時並行使用も10以上できる様になっていたし、中級に足を突っ込み始めたな。良い傾向だ。俺はもう限界ギリギリまで並行使用は出来るけど、これは慣れの部分が大きいからな。


 ジスレアには部隊に戻ってもらい、こっちはこっちで剥ぎ取りを行った。ギルド証はちゃんと回収しておかないといけないし、面倒だけど冒険者ギルドには報告必須だろうな。


 というか、碌なものを持っていないんだよな。ギルド証は良いにしても、ドロップも大して持っていないし、どうなっているんだよ。確かに青鬼の討伐部位はあったけど、それ以外は100もない。逃げ回っているのか? それとも、人間側は密集しているのかね?


 まあ、そんなことはどうでもいいけどな。これの扱いをどうするのかだよなあ。殆どが白金製の武器で、偶に青銅製の武器が混じっている程度だ。


 籠もあるし、回収しておく方が良いよな。付与も何もしてない様な普通の武器だけど。食器くらいにはなるかな。熟練度上げにも使えるだろうし。


 そんな訳で、必要そうなものだけを回収して死体は放置。普通なら疫病がどうのこうのという話なんだろうが、疫病に関する魔法もちゃんとあるので、問題はない。問題があるのは、魔法を使えない人間側なので、別にどうでもいい。


 そんな訳で、8時間がっつりと戦闘を熟した。ドロップ品は一度持ち帰るべきだろうな。1500近くになってきている。籠も沢山持ってきたつもりだったんだけど、いっぱいになってしまったからな。


「そうですか。人間側から襲い掛かってきたのですね」


「一応な。強請り集りだろう。青鬼は確かに倒せたんだろうが、それで増長したんだろうな。こっちは何体も倒せているんだが、かなり面倒な事になって来るかもしれない。夜だからって可能性もあるんだけど、情報としては持っておいてくれ。そして、ウルドーラにも伝えて欲しい。第5紋章持ちに索敵を怠るなと。何時来るのかは解らないからな」


「解りました。しっかりと伝えておきますわね。対処の方も、敵対の意思があるのであれば殲滅という形を取らせてもらいます」


「ああ、こういう奴らは死なないと解らないからな。しっかりと殺してやってくれ」


 死んで解るのかも怪しいんだけどな。死んでも俺の性格は変わらなかったもんな。結局、こういうのは死んでも解らないのかもしれない。


「引継ぎは終わったみたいだし、後は頼む。殲滅あるのみだ。もう暫くの辛抱だから」


「任されましたわ。こちらもしっかりと対応させてもらいます」


 撤収して後は寝るだけだ。何事も無ければ飯を食って寝るだけだ。しっかりと寝ないと次の戦闘に響く。これはしっかりと休まないといけない。


 体調の管理は大切だ。コンディションの管理は大切なんだよ。まだまだ弱いスタンピードだから許されている可能性もあるんだから。


 簡単に負けてやるわけがない。最悪の事態は回避しないとな。最悪の事態は、この町に住めなくなる事なんだ。拠点がある以上は、生活をしないといけない。生活基盤が壊されたら何もできないからな。


 守るべきものは意外と多いんだよな。もうちょっと簡単だと嬉しいんだけど、そうはならないんだよな。ゲームの時とは違うんだよ。


 食事をしてから睡眠に入った。完全に昼夜逆転しているんだけど、こればかりは仕方がない。ゆっくりと休ませてもらおう。


 そんな訳で11時半ごろ。起きて食事をとっていた時だ。ウルドーラから緊急で話したいことがあると言われたので、食事をしながらならと言って、話をしていた。


「それで? 急ぎでって言うのはなんなんだ? 何か問題が起きたんだろうとは思うけど」


「ああ、4時間前くらいか。この拠点に襲撃者が現れた。数は20人程度。既に反撃をし、1人残らず刈り取ったが、計画的な犯行だと思う。2方向から火をつけて回ろうとしていたからな。警備はしっかりとしているし、そんなことで拠点を害することは出来ないんだが。だが、計画的犯行だと思った決定的な証拠は、2度目の襲撃が来たからだ。今度も30人くらいで襲ってきた。今度は何人か生け捕りにして、例の魔法を使ってみた。まあ、首謀者は解ったな。ただ、首謀者の数もそこそこに多い。これをどうするのかを決めないといけないだろう?」


「非人間排斥主義者か。動いてくるとはな。それじゃあスラムの方にも襲撃があったのか?」


「いや、スラムではそのような事は見つけられていない。スラムに居る分には何も思わないんだろう。だが、てしたちは拠点を構えて精力的に活動をしている。それを目障りだと思うのも無理はない。この機に乗じて排除できるのであればしておきたいと考えても不思議じゃない」


「そうか。……ここからでも多少は解るな。大きな商会は含まれていなさそうだが、中堅規模の商会が多いな。それに鍛冶屋もか。流石に冒険者ギルドには居ないみたいだが」


「そうだ。割と大きな範囲で非人間排斥主義者がはびこっている。ここの領主はそうでもないみたいで助かってはいるがな。領主が敵に回っているのであれば、かなりの敵を作ることになる。そうするにはまだまだ勢力が足りないだろう」


「だな。領主と事を構えたくはない。基本的には友好的に進めるつもりでは居るが、今はまだその時期じゃないな。勢力が大きくなって、領主がこちらを無視できなくなってからしか交渉は出来ない。何を交渉するのかってのもあるんだが、出来る事は色々とある。領主の権限次第でいろんなことが出来るようになるからな。それらを頼るのはまだだろう。それよりもまずは非人間排斥主義者をどうにかするのが先だ」


「亜人だからと言って、黙って殺されてやるほど、てしらは愚かではないつもりだ。それと同時に、この機会しかないというのも解っている。スタンピードという状況は、向こうにとっても好都合なように、こちらにとっても好都合なのだ。てしの出来る事はやったつもりだ。首謀者の特定まではやった。ここからの仕事は頼めるか?」


「任せてもらっても大丈夫だ。8時間でケリをつける。そうだな。ジスレアだけで良いかもしれないな。最近は連射も上手くなっているようだし、1人居れば十分だろう」


「助かる。行動は任せる。やるのであれば徹底的に、だっただろう?」


「そう言う事だな。徹底的に潰して回る。昼間だからと油断している所に仕掛けてやるさ」


 非人間排斥主義者が動いてきたか。この機会を使うのは当然と言えば当然だろう。夜にあったあれとはまた違うんだろうな。あっちは突発的なものだとは思う。


 さて、襲撃計画を立てないといけないだろう。ジスレアと2人行動になるとは思うが、問題はそれで終わってくれるのかだろう。非人間排斥主義者全員を殺せるとは思わないからな。解っているだけの人は殺すつもりでは居るんだけど、解っていない人も居るだろうからな。


 最終的にどうしていくのかなんだけど、その辺はまだ決めていないんだよな。これからどうしていくのが正解なのか。その答えは解らない。こうするべきだと思う方向はあるんだけど、そうなってくれるのかどうかだよな。


 そもそも、この国の制度がどうなっているのかも解らないからな。それを把握しないといけないんだけど、まだまだそれらの情報を得るには信頼度も勢力規模も認知度も足りない。何もかもが足りていない状態なんだ。それをどうしていくのかは、今後の動き次第なんだよ。

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― 新着の感想 ―
[一言] タイトル案 『スタンピードは俺たちを殺すチャンス? いいや、お前達が死ぬんだよ』 町を防衛する戦力を攻撃するのなら、自分たちが死ぬ覚悟もあるよね?
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