表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
魔紋章のある世界へ  作者: ルケア


この作品ページにはなろうチアーズプログラム参加に伴う広告が設置されています。詳細はこちら

36/191

36話 スタンピードは楽勝? ゴミが寄って来た

OFUSE始めました。

https://ofuse.me/rukea


ついでにブログも始めました。好きなことをつらつらと書いていく予定。

https://rukeanote.hatenablog.com/


さらについでにTwitterも始めました。変なこともつぶやく可能性があります。関係ないことも沢山つぶやきます。

https://twitter.com/rukeanote

「ウルドーラ、交代だぞ。徐々に入れ替えていくか。それで、どんな感じだ?」


「本格的に始まったのは3時間くらい前からだ。20体ほどまとめて出てくることが多い。それくらいなら大したことも無い。集中砲火でどうにでもなる」


「だろうな。半分くらいは罠で死んでくれるんだろうから、残りの処理は簡単だろう。それに、無限回廊の魔物の方が強いからな。今更感があるだろう?」


「ああ、スタンピードと聞いた時は驚いたが、このくらいであれば何も問題は無いな。魔物も大したことが無い。しかし、この程度であれば町が壊滅するなんて噂は出ないはずだろう?」


「そういう認識になって来たという事なんだろうな。常識とは全然違う所に来てしまったという事なんだよ」


 そうなんだよな。この程度のスタンピードで町が壊滅するって噂が立っていたんだよな。本当に解らないんだけど、たったこれだけのスタンピードでか? って感じがする。


 鬼系のスタンピード、しかもゴブリンや餓鬼がメインのスタンピードで壊滅していたら、他の上位の魔物のスタンピードはどうするんだって感じがするんだけど、どうしているんだろうな? そのたびに町を壊滅させているのだろうか。


 そんな効率の悪いことをするのかって話なんだけど。復興させる方が面倒だろう? 楽な方を選ぶのであれば、殲滅してしまう事だと思うんだけどな。


 一度崩壊させる意味が無いんだよな。所詮は小鬼なんだから、ある程度の戦力を投入すれば簡単に倒せてしまうんだから。


 まあ、兵士のレベルも大したことが無いんだろうから、問題なんだろうけどな。碌に魔法も使わないんじゃないのか? 魔法が使えると即戦力なんだけど、難しいのかもしれない。


「それじゃあ、照明魔法をばらまいてくるから待っててくれ。そのころには入れ替わりも終わっているだろうけどな」


「了解した。照明魔法も使い手が居た方が良いんじゃないのか?」


「いや、俺が使う方が良いだろうな。39個まで使えるのは俺くらいだし」


 本来は第9紋章の魔法なんだけど、俺は今回戦わないつもりだしな。バフを使って援護するだけのつもりなんだよ。それなら俺が照明魔法を設置した方が良いんだろうな。


 俺が居なくても対処できるってくらいにはなって欲しいものだ。普通に戦ったら普通に勝てるんだけどな。そんな激戦をしないといけない事の方が少ないし。ドロップを拾いに行く余裕もあるみたいだし、困ったことにはなっていないようだ。


 照明を設置して完全に交代した状況だ。既に戦闘は3回ほど起きている。大半は設置型の罠魔法によって戦闘不能になっているが、止めは刺さないといけないみたいだし、まだまだ熟練度を高めないといけないな。


 無限回廊の罠は即死は無いけど、魔法の罠は即死があるからな。これも身体能力強化をしていると引っかかっても死ななかったり、色々とあるんだけど、それは対人戦の話だからな。


「さて、ここからはこの戦線を死守するぞ! 罠と魔法でどんどんと減らしていけ! 第5紋章持ち! 索敵を怠るな! ここからは魔物の時間だ! 相手が有利だと思って防衛に当たれ!」


「「「「「おう!!!」」」」」


 もちろんだけど、使わない魔紋章は無い。第6紋章くらいじゃないだろうか。他の魔紋章にはそれなりに役割がある。それを怠ることは出来ない。そうすると味方が味方じゃなくなるからな。無能の働き者は本当に要らない。足を引っ張るだけだからな。


 10度目、20度目と防衛回数が多くなってきている。防衛は順調だけど、襲ってくる間隔が短い。これは予想通りであれば、ゴブリンジェネラル以上は誕生していないな。ジェネラルが出てきた場合は、こんな風にはならない。戦略がもっとしっかりとしているからだ。


 こんな風に散発的に敵対するのではなく、軍団を持ってがっつりと攻めてくるからジェネラルは怖いんだよ。難易度が2つ程上がる。


 俺たちは負けないだろうが、問題は町に居るスラムの人たちだろう。その人たちが生き残れるのかは解らなくなる。後ろに魔物が沢山行くだろう。何故かスタンピード中の魔物は町を襲いたがるんだよ。何でなのかは解らない。ゲーム的な都合だとは思うんだが。


 ドロップ品も既に合計で1000近く集まっているはずだ。買取価格は普段の3倍程度だから5万トマスくらいは稼げているだろう。これでもう少ししたら拠点を増やしてもいいかもしれないな。


 4時間くらい戦っていただろうか。魔物は軍を組織しているようには見えない。それ程の存在が居ないだろうという事が確定したと思っても良いだろう。


 青鬼も何度か出てきている。簡単に殺せるので何も問題は無いんだけどな。簡単すぎて怖いくらいだ。順調にスタンピードを減らせているように感じるな。


 そんな中で、索敵に引っかかった者が居た。悪意もある。こちらに向かってきている事から、ここが非人間で組織された同盟だという事は解っているんだろう。


 数は……30人くらいか。悪意ありだから何をしに来たのかって所だな。ジスレアだけ呼んでおくか。それ以外の人に面倒な事を頼まない方が良いだろう。


「すまん。ジスレアを呼んできてくれ」


「解った」


 簡単に近くに居た人にジスレアを呼んできてもらう。ジスレアが居なくても敵を殲滅するのは難しいことではない。少しの間抜けるだけだ。


「呼んだ?」


「呼んだ呼んだ。団体さんが来てるぞ。悪意を持って」


「何で? 今スタンピード中なのに?」


「さあ? でも、戦闘になるだろうからな。生かして帰す気はない。殲滅してやるのが一番いいだろう。後々の事もあるしな」


「そうなるよね。何しに来るんだろう?」


 目的なんて解るわけがない。勝手に自分たちの持ち場を離れてどうするんだって話なんだよな。冒険者ギルドからも言われているはずなんだけど。


 というか、余裕だな。こっちに被害が固まっているのか? 明るい所に引き寄せられているんだろうか。魔物はそもそも夜目が効いたはずなんだがな。


「さて、出迎えに行くか。間違いなく戦闘になるんだろうけど」


「こんな時に何でこんなことをするんだろう。本当に解らないよね」


 全くだ。こんな時にって感じだ。同じ人同士、団結しろよとは思うけどな。団結できない理由があるのかは知らないが、舐められたら終わりだからな、


「こんな所にご苦労な事だな。何かあったのか? それにしては……ボロボロだな。何かあったとしか見えない風貌だ」


「ふん! 青鬼と戦闘があっただけだ! 運よくこちらには来ていないようだがな。ただ、小物は沢山来ているだろう? それの戦利品を寄越せ。今回はそれで見逃してやろう」


「ジスレア、殺れ」


「いきなりだね!? でもまあ賛成かな。じゃあね、バイバイ」


 魔法を連射するジスレア。俺は俺で結界を設置している。逃げられないように3方向だけだけどな。それ以外は身体強化に回している。1つは物理魔法を使わないといけないから枠は残してあるけどな。


 交渉になっていないんだから、仕方がないよな。寄越せって言われてもなあ? 馬鹿なんだろうなって話だし。青鬼に苦戦する程度の奴らだろう? 居なくなっても仕方がないよな。


「何を!? こっちは青鬼を倒しているんだぞ!? 本当に良いのか!?」


「いいも何も、敵なんだから殺すだろう? お前らはゴブリン以下だ。そんな連中に生きる価値はない。さっさと消えてしまえばいいんだよ」


「なんなんだよ!? なんなんだよお前らは!? やってしまえ!」


「覚悟のない奴らだな。殺るなら殺らないと。殺意が感じられないぞ?」


「うおおおぉぉぉぉ!」


 甘い考えでこちらに強請って来ただけなんだろうな。青鬼を倒せる俺たちに敵は無い。そんな感じかね? 弱すぎるな。こんなの相手に何かをするのが勿体ないくらいだ。


 覚悟も決まってない状態で来てもな。殺意を感じさせないと。全くもって駄目駄目だな。殺される覚悟くらいして来いって感じだ。


 碌なのが居ないのは知っていたが、此処までとはなあ。冒険者の質の問題だよな。こうなってくると本当に冒険者って職業を見直さないといけないだろうな。

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
[一言] タイトル案 『スタンピードは楽勝? ゴミが寄って来た』
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ