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魔紋章のある世界へ  作者: ルケア


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30話 身代わり魔法取得と、まずは黄鉄を探す

OFUSE始めました。

https://ofuse.me/rukea


ついでにブログも始めました。好きなことをつらつらと書いていく予定。

https://rukeanote.hatenablog.com/


さらについでにTwitterも始めました。変なこともつぶやく可能性があります。関係ないことも沢山つぶやきます。

https://twitter.com/rukeanote

 5層まで攻略し、最短距離を割り出した後、教会で魔法を教えてもらっていた。もちろん神様からだ。教会で教えてくれと祈る。それだけでいいんだよ。


 いいんだけど、やはりと言っても良いのか。第4紋章では無かった。他の紋章だと思っているから、まあいいか程度の事だったんだけどな。


 そして、魔法自体はあった。身代わりの魔法があったのは、第1紋章と第8紋章だった。正直、第1紋章にあったのかという若干の後悔があった。もし知っていたのであれば、ゲーム時代にも使えていたんだろうか。まだ上を目指せたんじゃないか、そう思ってしまった。


 そして、また第8紋章だ。重要度が上がったな。本当に第8紋章が不遇とされている意味が解らないくらいには第8紋章は重要なんだよ。身代わりもバフの範囲内だという事なんだろうな。問題は何処までの攻撃を身代わってくれるのかなんだけど。罠には即死は無いからある程度は大丈夫だとは思うが、体が半分になる可能性もある。それがどうなるのかなんだよな。痛いだけで済むのかどうかだ。


 5秒殺しが半殺しになるだけでもかなり大きいんだよ。死ぬ可能性がかなり下がるだけで十分なんだよな。即死級の魔法は、仕方がないかもしれないが。それもどうにかなるのであれば、身代わりの魔法が強すぎるからな。対人戦闘には向いていない魔法なのかもしれない。それでも試してみたい欲求は強いんだけど。でも、もう俺の紋章は変えられないしな。第1紋章2つ持ちが嬉しいんだけどな。一番よく解っているし。


 まあとにかく無限回廊で使える事は確定した訳だ。初級魔法を飛ばして中級魔法で具合を確かめてみた。実験台はもちろん俺だ。エスメラルダにやって貰うには可哀想だし。罠も何が起きるのかまでは解るが、本当はどうなるのかが解らないからな。


 そんな訳で、第6層の罠、木の矢が左腕に当たるという効果の罠を発動させてみた。刺さらないぞ? 当たるだけだ。刺さるのは最低でも20層から下にしかない。まあ、鎧を着ていたら刺さらないんだけど、部位は指定される。これが目だったり膝だと本気で不味いんだけど。部位は指定されている。そういう罠なんだよ。回避は無駄であった。現実になったので、回避できる可能性はあるけど、回避前提に立ち回るのは厳しい。発動したらいつの間にかそういう状態にされているからな。


 それで、結果は当たった感覚がなかった。身代わりが機能していると言えると思う。思うんだけど、6層の罠で確かめるのはリスクが少ない分、効果もよく解らない。こればかりは危険性の高い罠で試してみるしかないと思う。効果が無い訳では無いと思いたいんだが。


「これは、熟練度がどのくらい仕事をするのかを確かめない事にはなんとも言えないな。物理的なものには若干効果がある様には思うが、魔法系の罠にも効果があるのか、そもそも毒ガスが出た場合、それも身代わりの対象になるのか、調べる事が沢山ありそうだ」


「安全にはなるの。多少は気が楽になりそうなのは良いことだの」


「という事は、熟練度をひたすら稼ぐ事になるのかしら? 常に皆に身代わりを発動しているくらいでちょうどいいのかもしれないわね」


「であるな。使えば使う程に効果が高まるというのが魔法だとするのであれば、使い続ける事にこそ意味があるのである。凶悪な罠が増える前に熟練度を上げておくべきだろうな」


 魔法についても何度か講義をしたからな。熟練度が大事だというのは浸透している。実際大切だからな。上限が特に設定されていないらしいという事も解っている。上級魔法に関しては、だがな。下級と中級には上限があるが、上級には上限が無い、とされている。検証した結果は無いのではなかろうかという所なんだよな。検証班が頑張ってくれたおかげだ。


 一番わかりやすかったのは射程だ。使うたびに伸びていく射程。それを限界まで使い込んだらどうなるのかという実験をしていたんだよ。最終的には1000回使って1㎜くらい伸びるくらいまで減少していくんだけど、伸びない訳では無い。故に、事実上無限なのではないかと言われていたんだよ。検証は3か月しか出来ないから、最終的には0へと収束していくのかもしれないがね。


 身代わりも、無限に良くなっていってくれると助かるよな。即死が無いだけで致死の罠はあるからな。無論、攻撃魔法には即死となる魔法はある。まあ、第2紋章なんかはオーバーキルだよな。対人戦ではそこまでの魔法は必要ないんだよ。好みはどうしてもあるけどさ。


「罠の解除も練習しないといけないし、すべてに引っかかる訳にもいかないからさ。とりあえずは引っかかる時は俺が担当する。エスメラルダにやって貰うのもいいんだけど、気分的な問題があるからな」


「やれは楽が出来て良いがの。被害担当は任せるの」


「被害担当ってひでぇ言い方だなぁ。その中にはオレも含まれているのかよ?」


「だろう。第1紋章にも身代わりの魔法はあったのだ。我もグロスが被害を担当する方が良いと思うぞ。熟練度は常に上げておくくらいの意気込みで良いのではないか?」


「検証しておくべきだろう。もう少し難しい罠でやる必要もあるかもしれないが」


 被害担当か。決めておくべきことなんだけど、死ぬ可能性があるって事だからな。正直誰かにやって貰いたいんだけど、誰にやらせても駄目に決まっているだろう。重犯罪奴隷で罠を発動させて実験することもあるかもしれないけどな。そういう時はきちんと使ってあげるからな。回復魔法の練習にもなるし。回復魔法は練習が必要不可欠なんだよ。


 人間は、首と体が繋がっていないと死ぬんだよ。それが大体5秒だと言われている。まあ、罠によっては横じゃなくて縦に切られることもあるんだけど、縦は割と簡単なんだよな。横に切られた時の対処の方が難しい。首が落ちるのを素早く取って首のあった場所にくっつけて回復魔法を使わないといけない。縦に半分だと割といけるのは、ぐちゃっとなるまでの時間で回復魔法をかければ良いからなんだよ。ぐちゃっとなったら死ぬしかないんだけど。


 回復担当のウルドーラがしっかりと準備してくれていないと本当に死ぬからな。死ななければ問題ない。……現実でやると、もの凄く痛いんだろうけどな。なるべくそんな事にはなりたくはない。罠解除には失敗できないと思っておいた方が良い。


「とりあえず、良い感じの階層の鉱山が見つかるまでは潜り続けるからな。熟練度を上げるためにも、黄鉄は欲しいだろうから。25層くらいにあるとちょうどいいんだけどな」


「黄鉄か。まぁ高い訳じゃねえが安くもねぇ。贅沢に使えるというのは良いことだよなぁ」


「だが、黄鉄を何に使うのかが問題だろう。てしらでは使わないだろう?」


「そうね。剣を渡されても困ってしまうわね。使うとしても、グロスくらいかしら?」


「いや、普通に魔法を使うための武器にするからな? 黄鉄だから効率は120%くらいしか上がらないかもしれないけど、付与次第では160%まで化けるし、結構有用なんだぞ? グロスも使えるし。まあナックルダスターの形にはなるんだけどな? 物理も強くなるし使えるんだよ。後は盾だろうな。ガストビの結界が信用できない訳では無いんだけど、持っておく分には良いんだよな。ガストビも守れない時があるだろうし」


「魔法の威力を増幅させるのかの? そんな話は聞いたことが無いの」


「我も知らん。金属は普通の武器しか知らない」


「あー。何というか、魔法の使い方がちょっと違うんだよな。普通は自分の体で練った魔力を使って魔法を発動させるだろう? それの通り道を武器にするんだよ。そうすると倍率がかかって、威力が増すし、効果自体が強化される。一応だけど、白金の剣でも同じことはできるぞ。白金は多分だけど、魔法使用を前提としていなければ、強化率は101%のはずだけど」


 この辺は変わって無いはず。金属の名前は変わるけど、金属の特性は変わるけど、魔力効率は変わらないのが普通だったからな。魔法使用を前提としていなければ、1%。前提としているのであれば、5%程度の効率が上がる。付与をすれば、ランダムだが15%くらいにはなるかもしれないんだけど。


 その程度なので使っていなかったし、魔力使用を前提とした武器があるとも思えなかったので、素手になっていた訳なんだけど、黄鉄くらいなら結構な倍率になってくるし、使うならその辺からだよな。値段は要相談って感じだけど。

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[一言] タイトル案 身代わり魔法取得と、まずは黄鉄を探す
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