28話 魔王対策でレベル300が10万人は欲しい
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「へー。それじゃあ大狼平原でも結構やれているのか。順調なようで何よりだけど、奥に行きすぎるなよ? 帰ってこれる範囲で探索を行う事。泊りで行く場合は、皆のレベルが200を超えてきて、上級魔法が使える様になってからだな。それか中級魔法を最大最多で打てるようになってからだ。第9紋章2つ持ちを何人か連れて来たいところではあるんだけど」
「解ってるけど、泊りがけって必要になるの? 日帰りでも十分稼げるしいいんじゃないかな?」
「そうね。わざわざ泊りで行く理由が見つからないわね。もちろん、奥の方が稼げるのはそうなんでしょうけど、そこまで稼ぐ必要があるのかしら?」
「うーん。無い、とは言えないんだよな。絶対に無いとは言えない。……1000年に1度の魔王の話を聞いたことのある奴はいないか?」
「魔王?」
「聞いたことが無いのだ」
「1000年前って誰が生きてる?」
「さあ?」
一応、全員が集まっている所で聞いては見た。結果は知らないそうなんだよな。何で知らないのかは解らないが、1000歳以上の人もいるには居るんだよな。寿命が一番長いとされているのはエラメラだ。2000歳まで確認されてたと思うんだけど、ゲーム時代だからな。
魔王に関しては1000年に1度は起きるんだから、知っていてもおかしくはない。ただ、大陸が違えば知る由もない。多分討伐されているだろうからな。されているよな? 放置されていないのかが心配である。まあ、放置されてても別に構わないんだけどな?
世界的な設定では、魔王は討伐されない事もあるらしい。現にゲーム内でも1000年生きた魔王との対戦機会がある時もある。魔王が討伐されていない世界線もあるんだよ。まあ、あの時も魔王は倒せなかったんだけどな。大陸全てが魔王に支配されていたので、魔王と戦えなかったのだ。魔王を探す前にクールが終わったからな。
そして、魔王なんだけど、魔王同士は敵対関係にあるんだよな。あの後もゲームは続いて、魔王のいる大陸に魔王が召喚されてしまった。そして、同士討ちが始まり、勢力が弱まったところで、大陸に乗り込み、魔王を討伐するというストーリーになったはずなんだよ。魔王は2体倒されていた。
こっちでもその可能性はあるんだよなあ。大陸がいくつあるのかも知らないけどな。というか、この国の名前すら知らない。治めている領主の名前すら知らない。知らなくても生きていけるもの。そりゃあ、シティアドをするのであれば、貴族とお近づきになって、色々と出来るよ? 出来るけど、俺はタイマン専門だったからな。貴族なんて関わるだけ無駄だと思っていたからな。
まあ、魔王については、何の情報も無いことが解った。エラメラで1000歳を超える人も同盟内に居るけど、知らないって事はそういう事なんだろう。別大陸があるのかもしれないけど、リスクが高いんだよなあ。マーマンも味方に含めないと、まずは船旅すら困難だからな。
「まあ、魔王については良い。知らないのであればその内知ることになるんだろうからな。で、魔王が出てきた場合だ。基本的に、小鬼の森から魔王が出てきた場合は、下手をしなくても死ぬ可能性が高い。大狼平原でも同じだな。簡単に亡ぶ。そのことは頭の中に置いておいてくれ」
「死ぬのだ!? 簡単には考えられないのだ! 人生はまだまだ長いのだ。簡単に死んだら困るのだ」
「何で死ぬんや? そもそもこれだけの戦力がおるんやろ? そうそう負けへんのじゃないんか?」
「魔王は軍隊も付いてくる。軍隊の規模は10億体の魔物と考えてくれ。まあ、餓鬼みたいなのも居るんだけど、1000体くらいは手の付けられない奴らも居るって事なんだよ。今の戦力だと、1日持てばいい方だな。魔王軍はその位には強い」
100人程度のレベル100ではその位が関の山だろうな。1日持てばいい方だ。下手をすれば100年戦争になるんだから、人間だと死ぬ可能性もあるんだよな。ゲーム内では大体2年か3年で決着がついていたけど、AIが優秀だったからだよな。レベルが300くらいのNPCも普通に居たから問題にならなかった。だけど、今のこの状況は無理だろう?
第10紋章が英雄紋章とか言われている時点で終わっている。上級魔法の開放が終わっていないって事だからな。本当は人類同士で戦争をしている暇なんて無いんだけどな。それでも戦争するのが人類だ。人類から戦争は無くならない。必ず戦争が起きる。
とはいえ、準備はしておくことに越した事は無い。出来る事はしておくべきだと思う。無限回廊に潜るのもその一環だしな。装備を責めて上の上の金属で作りたい。欲を言えば、それに付与をしっかりとかけてもらいたいんだけど、付与ってランダムなんだよな。ゲームの時はそうだったんだよ。使えない武器も量産される。まあ、まずは上の上の金属を手に入れる事から始めないといけないんだけど。
「とりあえずとしては、俺の考えだぞ? この町で非人間全員を同盟に加える。まずはこれが必須事項だ。アルレーヌに調査をお願いしておいたよな? 同盟候補も早く欲しいからってのもあるんだけど、魔王対策もしないといけないからとにかく総数を確認してもらったんだよ。何人居たんだ?」
「正確な数は解らないのだ。ただ、5000人から6000人はいるのだ。それ以上必要なのだ?」
「うーん。メトイルの人口が全部ひっくるめて15万人だから、妥当な所か。人間が一番多いからな。この人数でも多い方なんだろう。そうなると、コールスでも集めないといけないか。それとも、もっと広範囲に集めるのかだよな。ぶっちゃけて言えば、戦力は最低でも10万人レベル300は欲しい。それ以上を求めていかないと、魔王が出てきたら勝てない」
「ちょっと解らないんだけど、魔王って本当に居るのよね? それだけの戦力が必要になるのも、本当なのよね?」
「だよねー。魔王って言われて、はいそうなんですかって話にはならないよね。今までどうしていたのって話もあるし」
「魔王は居る可能性が高いと思っている。ただ、この大陸で出たことが無いんじゃないかな? この世界について、何処まで知っているんだ?」
「世界? この国についても知らないわね。領主の事についても知らないもの。伊達にスラム生活をしていた訳では無いわ」
「せやな。領主の顔すら知らん。町の名前がメトイルってくらいしか知らんな。うちはそもそもこの町から出たことがあらへん」
「まあ、そうだよな。その辺も気にしないといけない時が来るかもしれないけど、まだまだ先の話だろうしな。とりあえずは、当面の目標としては魔王が来るかもしれないって事で、色々と装備や何からを整えようって事で良いか? 来なかったら来なかったでいいんだけど、この大陸に来たら確実に戦争になるからな」
「戦争なのだ? 人間が勝手にやれば良いと思うのだ。それでは駄目なのだ?」
「魔物は人間も非人間も区別しないからな。自分と同じ勢力でなければ襲い掛かってくる。少なくとも1か月は戦える準備をしておきたい。生産職や戦闘が苦手な人もいるが、皆を守れるだけの力は必要だって事なんだよ。大目標はそれでいいと思う。大目標は魔王対策。中目標は非人間の救済。小目標は同盟の拡大。こんな所だと思ってくれればいい。どれかの目標を追いかけていけば、いずれは同じ結果になるだろうからな」
「まあ、それでしたら話は解りますわね。非人間の救済を目的にしていたら、魔王にも対処できるのでしょう?」
「たださー、あたしもそうだけど、エルンストも人間な訳じゃん? 非人間を差別しない人は受け入れたら駄目かな? 居るとも思ってないんだけど、こう、ね? あるじゃん?」
「エルンストとくっ付けば良いのだ。それで問題は解決なのだ」
「いやー、エルンストはなんだか違うんだよなー。こう、先に行きすぎている感じがしてさ。そういう対象に見えないんだよねー」
「色恋の話かいな。まあ、そういう年頃になってきたって訳やな。うちが言うのもなんやけど」
「そうね。ドゥニエルが言うのは違うと思うわ。アルレーヌが言うのも、なんだか違う気がするけれど」
「どういう意味なのだ!」
「まあまあ。とにかく、俺は大目標を目指しているから、各々中目標か小目標を目指してくれ。大目標に関しては、無限回廊を攻略する事で何とかなるはずだからな。その内そっちにも行ってもらうと思うけど、とりあえずはそんなところだ。人間に関しては、状況を見つつだな」
人間を入れるのは、難しいと思うんだよな。ジスレアもそれは解っているんだろうと思う。大なり小なり差別はあるからな。差別されてきたジスレアと、何も考えていない俺みたいなのは例外なんだよ。他にそんな人は居るのかね?




