表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
魔紋章のある世界へ  作者: ルケア


この作品ページにはなろうチアーズプログラム参加に伴う広告が設置されています。詳細はこちら

27/191

27話 魔王誕生と進軍に備えて1000人育てよう

OFUSE始めました。

https://ofuse.me/rukea


ついでにブログも始めました。好きなことをつらつらと書いていく予定。

https://rukeanote.hatenablog.com/


さらについでにTwitterも始めました。変なこともつぶやく可能性があります。関係ないことも沢山つぶやきます。

https://twitter.com/rukeanote

 無限回廊の1層目の地図を作るのに、追加で5日程費やした。予定よりも早く作れた。というのも、冒険者を殺し過ぎたのが原因らしい。結局追加の5日で500人近くを殺したんだけど、日に日に殺す冒険者が少なくなっていったんだよ。無限回廊に潜っている冒険者は5000人程度、2割近く殺してしまったらしい。そりゃあね、段々会わなくもなる。


 宝箱は10個ほど見つけたが、中身はゴミ。罠も何もない宝箱だったんだけど、一番良かったので、白金のインゴットか? 価値にして50トマスくらいだとは思うけど。後は布とか薬草とかそんなのだな。薬草は単体では価値が無いんだけど、スキルで薬にすれば、幾らかの金になる事はある。要らないけどな。こっちの町でもアリの巣で採取が出来るらしいし。


 無限回廊の宝箱ってそんな感じだぞ。それを必死になって回収しているんだから、馬鹿らしいよな。当たりの確率が低すぎるんだよな。それだったら下に潜っていく方が結果は良いんだけど。100層まで行けば10%で当たりが出るんだから、そのくらいの確率でないと宝箱を開ける気にもならない。


 1層までの地図は出来た。じゃあ2層目からの攻略をってなるところなんだけど、ちょっと、一旦帰るか。予定よりも具合が悪い。進捗もそうなんだけど、町の空気が今は荒れているんだよな。増員したいところではある。お金にも余裕があることだし、拠点を広げるのもありだと思うんだよ。隣にもいい感じの建物が建っていることだから。


 なので、メトイルの拠点に帰ってきた。俺だけな。あっちにも人は必要だと思ったからだ。治安が著しく悪いんだから人を減らし過ぎるのも問題があると感じたんだよ。俺だけなら簡単に帰ってこれるしな。移動に時間なんてかからないし。身体能力強化魔法をちゃんと使えば往復でも余裕だからな。ちゃんと使えない人が結構いるんだけど、なんでなんだろうか。


「なんや? 帰って来たんか。予定よりも早いやんか。なんかあったんか?」


「まあな。治安が悪すぎるんだよな。いや、悪い治安を更に悪化させたんだけど、流石に拠点の人員が少なすぎるのも考え物だなって思ってさ。こっちから引き抜いていきたいんだよ。後5人くらい戦闘が出来る奴らを引き抜いていきたいんだけど、こっちにその人員はいるか?」


「なんや、滅茶苦茶やったんかいな。まあええけどな。戦闘が得意な奴らは小鬼の森と大狼平原に行っとる。ここにおんのは生産職だけや。引き抜くんにしても、小鬼の森のメンバーにしとき。大狼平原の方は、乗りに乗っとるところやからな。引き抜かん方がええやろな」


「ほーん。てことは、結構稼げているのか?」


「せやな。毛皮をこっちに回せるくらいには稼いどる資金もたんまりとあるしな。今は毛皮のコートを何着か作ろかって話をしとるんや。寒いのが苦手な奴もおるからな」


「いいな。それだけ稼げていたら十分だろう。まあ、こっちも出来る限り無限回廊を攻略したいところではあるんだけどな? 宝箱は結局10個ほど開けたんだけど」


「なんやそれ? 予定よりも開けとるやん。予定では5つくらいのはずやったやろ?」


「そうなんだけど、まあ、成り行きでな? 1層目の宝箱なんてゴミしか入ってないけど。一番高く売れたので50トマスだからな。割に合わない。とりあえずは100層まで進めたいんだけど、時間も何も足りないからな」


「100層までってな、どのくらいで行けると思とんのや?」


「うーん。全力でやれば1か月かからないくらいか? かなりハイペースで潜ればって話だけど。それをしても良いんだけど、付いてこられない可能性があるだろう? どうするのかだよな」


「ゆっくりでええんとちやうか? 急いでどないするんやって話やろ? なんかやることもあるんか? あるんやったら急ぐべきやろけど」


「エンドコンテンツだしなあ。しかも100層以降ってあんまり潜る意味が無いんだよな。主に危険性が高まるのと、頭のおかしい強さの敵も出てくるからな。それを考えると、潜らない方が正解なんだけど」


「それは、潜る意味があるんか? あるんやったら頑張れとは思うけどな?」


「うーん。宝箱の中身かな? 確かに良いものが出るんだけど、それが必要なのかどうかだよな。よくあるのがマジックバッグだけど、あれも一定以上の大きさがあればな。町1つ分呑み込むようなマジックバッグが必要なのかって話だし」


「町1つ分とか要らんやろ。何をそんなに保存するんや?」


「やるってなると、籠城戦だわな。兵站を全部放り込んでおけば、6か月は戦えると思うぞ?」


「国家レベルの話やんか。国に売れるんか?」


「売れるだろうなあ。幾らになるのかが解らないが。1京トマスくらいかね? 0が16個くらい並ぶんじゃないかな?」


「……なあ、それは何人がどのくらい食っていける金なんや?」


「うーん? 解らん。10億人くらいが100年食べていけるんじゃないか? 1000年食べていけるかもしれないけど」


「そんな金額を国が出せると思うんか?」


「出せないだろうなあ。価値としてはそんなものだろうけど、現実的には1万分の1くらい出せたらいい方じゃないか?」


「それでも可笑しな金額やで? ほんまにそんなバカでかいマジックバッグがあるんか?」


「ある。それはあり得る。もっと大きい物もある可能性がある。価値なんて付けられないとは思うけどな」


「あほらしいわ。何するんやって話やろ」


 まあな。マジックバッグの容量なんて気にしても仕方がない。多すぎたら一緒だからな。大商会でもそこまでの大きさのマジックバッグなんて必要ない。むしろ数の方が欲しいだろう。容量を気にするだけ無駄だよな。一定の大きさからは大して変わらないだろう。


 可能性としてはあるってだけなんだけどな。問題はそれだけじゃないんだけど。マジックバッグの問題が一番目に見えるから解りやすいだけで、他にも色々とあるんだよな。例えば合金製の武器とかが出てきた場合が一番面倒だ。合金にできるって事なんだけど、専用の魔法が必要だ。そして、この魔法だけは例外なんだよ。普通の魔法は使いまわせるんだけど、こっちの魔法は新規に覚える必要があるんだよな。


 そもそもの話、空想金属が出てくる時点でお察しなんだけど、それと何かの魔物の素材とが合金にできる場合がある。まあ、200層までで大体は出尽くすとは言われているんだけど、それも検証出来ている訳では無いからな。可能性としては十分にある。無限回廊組が外に出してない可能性があるんだよな。報告義務なんて無いんだから。


 ただ、そんなものが必要なのかって話なんだけど。だって、なあ? 金属は中の中で止まっているんだろう? そんな中に上の上の金属をぶっこむんだから、それ以上の合金が必要なのかって話なんだよな。合金の種類は色々とあるんだけど。上の上の合金を必要とするのかって話なんだよな。要らないんじゃない? そんな気がする。


 けど、コンテンツとしてはそこが最後というか、うーん。遊ぶことを考えるとなあ。この世界、ゲームの世界なんだけど、楽しまないと損だろう? 故に楽しむんだけど、無限回廊を何処まで楽しむのかだよな。


 まあ、イベントがいつ起こるのかなんだよな。特にエンドイベント。1000年に1回起こると言われているプレイヤー不参加のイベントがあるんだよな。それがいつ起こるのか。まあ、面倒というか、参加したことが無いけど、大変なイベントなんだぞ?


 まず、魔王が産まれる。その魔王が進軍してくるというイベントだ。何処でなのかは解らない。そもそもプレイヤー不参加型のイベントなので、そもそも興味がない人もいるんだけどな。何で不参加なのかって? それはプレイヤーが操作できる日数を超えたイベントだからだな。


 ゲーム内貢献度システム。これの貢献度が賞金なんかに関係してくる訳なんだけど、この魔王軍を討伐するのにどれだけ貢献したのかが世界規模で測られるんだよな。もちろん、運も必要だ。だって、魔王軍がどこで出現するのかが解らないんだから。出てきた地域は、まあ、酷いことになるからな。何処かの狩場から湧いて出てくるんだけど、ある程度遠くないといけないんだよな。


 近すぎると貢献度も低めにされることがままある。1プレイヤーキャラクターでひっくり返る戦力じゃないからな。1000人は欲しい。しかも、AI操作だからな。本人よりも弱い事の方が多いんだよ。かといって、遠すぎると派遣に時間がかかり、貢献度が低くなる。完全に運が絡むんだよ。そもそも別大陸の話って可能性もあるんだし。


 そのコンテンツが俺の生きているうちに起こるのかは解らない。でも、起きたら亡ぶんじゃないかな。第10紋章とか役に立たないと思うんだけど。戦い方次第な所はあるけど、なんだかなあ。亡ばないように準備はしておく必要があるんだよな。


 というか、この世界の人はそういう事を知っているのかね? 生き証人が居る可能性もあるんだよな。非人間にはだけど。人間は寿命が短いからな。まあ、何とかなるんだろうとは思うけど、準備は必要だよな。無限回廊に潜る理由にもなるんだよな。気が重いが、準備は必要だよなあ。

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
10を重宝してるようなこの世界じゃあ魔王に負けそうやね
[一言] タイトル案 魔王誕生と進軍に備えて1000人育てよう
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ