25話 目には目を…。襲撃には襲撃を!
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あの後は、拠点から遠ざかり、スラムの方に向かっていった。そして、気配を隠蔽する魔法で隠れて、襲撃者をあぶり出し、40人を結界魔法で閉じ込めてから殲滅といういつもの感じになった。40人居るけど、雑魚がどれだけ居ても変わらないからな。速攻で殺してやった。
まあ、1人だけ残してあるんだけどな。尋問用に1人捕まえた。口を縛って手も足も縛って放置してある。背後関係を洗うにはちょうどいい。
それに、魔法には色々とあると言っただろう? 尋問用の魔法というか、自白させる魔法はある。これも第8紋章だからな。第8紋章は本当に万能だよ。戦闘以外だと割と仕事があるんだよな。戦闘でもバフデバフが出来るし、まだ色々と出来る事があるんだよな。何で第8紋章が不遇なのかが解らない。こんなにも使える魔紋章なのに。
第8紋章。ゲーム時代は呪い系魔法を得意とすると言われていたか。鑑定や付与、バフデバフ、尋問系もそうだし、テイムも出来る。人気だったんだけどな。テイムは上限が無いから、本当に人気だったんだよ。まあ、テイムした魔物も殺されるとドロップを残して復活できないって仕様だったんだけどな。タイマンにはテイムモンスターは連れて来れないから、ウォークエストとかで活躍するタイプなのだ。
そもそもだが、鑑定が使える時点で弱い訳が無いんだよ。6人のうち1人は第8紋章2つ持ちが常識だったくらいなんだから。鑑定が無いだけで、ゲームの難易度が3段階くらい違うからな。俺はタイマンをしたかったから選ばなかったけど、探索、戦闘、生産と大活躍の魔紋章だ。
それで、適当に捕まえた奴に自白系の魔法を使ってみた結果、まあ色々と解ったことがある。今回の件については、冒険者ギルドが関与していないことが解った。それはまあいいんだけど、同盟ではないが、無限回廊を我が物にしている組織があることが解った。いや、組織って言うか、繋がり? みたいなものなんだけど、なんか協定みたいなのがあるらしいんだよな。
そんな事知ったことかという感じなんだけど、とりまとめをしている奴が居るらしい。名前も何処に住んでいるかもバレている訳なんだけど、どうしようかね? 商人らしいんだよな。しかも、コールスで1番大きな商人だ。無限回廊の宝箱の中身を扱っているらしい。無駄に力のある商人はこれだから。悪徳商人って感じなのかと思って聞いてみると、まあひどい感じだ。
まずは非人間をもの凄く差別している人間らしい。というか、非人間排斥主義者になるとの事だ。非人間排斥主義者ってなんだよとは思うんだけど、非人間には生きている価値が無いと思っている部類だな。教会とも仲が悪いらしい。教会は差別を表面上はしていないからな。
そんな商人が親玉になっていると。まあ、簡単に言うと、入る時に目を付けられて、無事に出てきたから襲われたと、そういう事らしい。それで拠点か宿を襲撃して殺す予定だったんだそうだ。殺す予定だったのであれば話は簡単だよな。やられたらやり返す。それが当たり前だ。泣き寝入りなんてありえないからな。
非人間排斥主義者ってのも悪かった理由だ。こっちはその非人間で構成された同盟だからな。敵対することは避けられない。ならば始めから潰しておくのが良いだろう。という事で、非人間排斥主義者を聞き出し、全員潰すことにした。
とりあえずは、大店商人が4つ、武器屋が2つ、雑貨屋が3つ、食料品屋が4つ。これだけ潰して回れば、とりあえずは平和になるらしい。非人間を差別する人間は多くいるけれど、排斥主義者を放っておくのは不味い。スラムに居る分には良いのかもしれないが、自分の生活圏に居るというだけで目障りだと思うタイプの人間の集まりだろうからな。
目には目を歯には歯を。襲撃には襲撃を。とりあえず、一人残さず殺すというのは難しいが、大多数を殺すことは可能だ。これも第8紋章2つ持ちが居れば可能になる。呪い系魔法は本当に便利だ。まじないだからな? のろいではない。まあ、今から使う魔法はのろいと言われてもおかしくない魔法なんだけど。
下級魔法では精々が嫌がらせ程度しか出来ないんだけど、上級魔法は話が変わってくるんだよ。これも第5紋章とのコンボなんだけど、マーキングが可能なんだよな。その人の属性でマーキングをすることが可能なんだよ。まあ、その魔法をかける対象の知っているだけの人にしかマーキングは出来ないんだけど、それで十分だから。
非人道的コンボと言われた系統の魔法なんだけどな。それを今回は使用させてもらった。本当に便利なんだよな。スパイとかも根こそぎできるし。そのせいで第8クールからはスパイの連絡が禁止されたくらいなんだから。他のスパイを知らなければ、その魔法を使われても被害は少ないからな。関与した国とその人間がバレるだけだ。
それをメラリアに使ってもらった結果、エスメラルダの魔法で殺すリストが出来上がった。第5紋章を持っているから、俺も出来るんだけど、範囲が狭いからな。俺は町の3分の1くらいしかカバーできないが、エスメラルダは全域をカバーしても余っている部分があるくらいなんだから。2つ持ちのとの差は大きいんだよ。これで熟練度が低いんだから、恐ろしい。平気で10㎞くらいは探査してのけるからな。
「それで? エスメラルダはどのくらいまでその下手人が解っているんだ? 我も襲撃に加わりたいのだが」
「メラリアの魔法の残滓が残っているうちに仕留めたいの。この魔法はどのくらいの時間、効果があるのかの?」
「熟練度がまだまだだけど、上級魔法だからな。3日は持つと思う。まあ、3日もかける事は無い。今日中に片付けるぞ。手分けはしない。全員で行くぞ。俺の索敵範囲だと、町全体は無理だからな。中級魔法の限界だ。やっぱりこういう時は特化型の構成だよな」
「へぇ。どうするんだ? まあ、解っていることだけどよ」
「効率よく、だろう? 亜人を差別するだけならまだしも、排斥を考える者たちとは相容れない」
「そうだな。多分だけど、スラムにも居るだろう? 結構根深そうな感じだったし」
「そうよの。殆どは中心に集まっておるの。スラムに居る排斥主義者も何か所かには集まっているの。今日中に片を付けるのかの?」
「勿論だ。明日は休みにするから、今日中に片を付ける。まずは中心からだな」
「ふむ? 中心からなのか? 末端の方が良いのではないか?」
「こう言う事には順序があるんだよ。末端からやると、騒ぎが大きくなっていく。大店の商人連中に時間を与える必要は無い。先に潰しておいた方が、末端も始末しやすい。末端は1つの塊になってくれるだろうからな。散り散りにはならないはずだ」
「そうね。大店の連中に逃げられたら問題だもの。私もその作戦に賛成よ。というか、末端なんて最悪放っておけばいいのよ」
「そうだな。てしもそれに同意だ。小物を始末して大物を逃がすのはどうかと思う。大物から始末して言った方が良いだろう」
時間的な猶予を与える方が問題だ。こういうことは時間を与えると強くなる奴を最初に倒さないといけないんだよ。ウォークエストではプレイヤーを最初に狙えというのと似ていると思う。NPCは所詮NPCだ。AI次第ではあるものの、強さは変わることが無い。プレイヤーは強さが変わるからな。特に戦闘慣れしてない人の強さが変わるし、継続戦闘をしている時間によって集中力が変わったりする。潰しておける時に潰すべし。
そんな訳で、商人の居所を調べた結果、普通に商会に居たな。ここまでくれば俺でも感知できるからな。やることは簡単なんだけど、この分だと8割くらいが関係ない人間だな。そんなことは知ったことではないんだけど。
流石に種族単位で索敵する魔法なんて知らないからな。そんな魔法は使ったことが無い。あるのかすらも知らない。教会で祈れば教えてくれるんだろうけど、非人間が居ないだろうという想定で動くことにする。それで良いと思うんだよ。運が無いと諦めるしかない。
「じゃあ、カンタレラは上級魔法でな。ここら一体を平らにする感じで頼む。他は最大の魔法で攻撃な。質量と貫通力のある土属性魔法で決める。それが終わったら、グロスは好きに暴れてくれ。フォローはするし、撤退の合図も送る」
「解ったぜぇ。人間なら殺しても問題ないんだろう?」
「当然だの。流石に非人間は避ける様にせんといかんの。巻き込まれた場合は仕方がないがの」
「レラは初めて上級魔法を使えるんだよ。中級魔法は何度か使ったけど、上級になるともの凄い威力になるんだよね?」
「熟練度がそこまで高くないからある程度は仕方がない所なんだけど、この辺り一帯を平地に出来ると思うぞ。魔力は、何とかなるはずだ。熟練度も貯まっているし、32倍の魔力程度で何とかなるはず。無理でも数時間気絶するだけだ。死にはしないから安心してぶっ放せ」
「喰らった方は死屍累々になるとは思うがね。亜人を巻き込まなければありがたい」
「この店を使っている非人間が居るのかという事があるが。我も使いたいとは思わん。同族もそう考えるのではないか?」
「気にし始めたら何もできないもの。さっさとやってしまいましょう?」
「そうだな。5秒後な。それに合わせてくれ。じゃあ5秒前」
心の中でカウントして魔法をぶっ放す。無限回廊でも何故か使えるフォールメテオ系の土属性魔法だ。押しつぶすのであればこれが一番の魔法だ。当然、第2紋章がメインで使う魔法だ。問題は当てにくいというのが問題なんだよな。威力は高いんだけど。素早い敵には当てにくい。先読みが必要になるぞ。動かない敵に対して使う事が多いので、アロー系とは違いメテオ系も練習はしている。
まあ、第2紋章を2つ持ちでもないとあんまり使う機会がなんだけどな? カンタレラが居るから、酷いことにはなるだろうが。とりあえず、コンボ魔法を使って観測をしないといけないけど。
結果、局地的に酷いことになった。震度7よりも酷いことになっている。上からの圧力がかかっている分、酷いぞ。木材が完全に砕け散っているからな。
「おおー。凄いね! ボロボロじゃん!」
「これで生き残りが居るのかしら? 大半は死んでない?」
「……ほとんどは死んでおるの。ただ、止めを刺さないといけない奴らは少々残っておるの」
「はっはぁ! オレの出番だな! 行ってくるぜ!」
「適度に間引いてくれ。撤退になる時は言うから」
無関係の人間も居るだろうが、仕方がないよな。死んでもらおう。とりあえず、魔法の影響下にある人間は確実に殺す。これは俺とエスメラルダが担当だ。その他は近づいてきて襲い掛かってきたら殺すように言ってある。当然だけど、冒険者ギルドが介入してくる場合もあるから、引き際はわきまえないといけないけどな。




