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魔紋章のある世界へ  作者: ルケア


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23話 亜人に殺意を向けてくる下級人間冒険者は殲滅だ

OFUSE始めました。

https://ofuse.me/rukea


ついでにブログも始めました。好きなことをつらつらと書いていく予定。

https://rukeanote.hatenablog.com/


さらについでにTwitterも始めました。変なこともつぶやく可能性があります。関係ないことも沢山つぶやきます。

https://twitter.com/rukeanote

「隠蔽魔法解除! 総攻撃!」


「ドンククリオ!」×9


「「「「「トッポ!」」」」」×数十


「カトトッポ!」×5


 魔法の雨を降らせる。完全に奇襲が決まった形だ。悲鳴を上げる事さえ許されない。無限回廊で対人戦が起きるなんてな。普通は起きないんだけど。この世界は普通ではないという事なんだろうな。


「お、残ったじゃねえか。虫の息だがな。だがやるなら全力だ!」


「バイタウン!」×5


「エルドバンカー!」


 前の人間が障害物になって生存した人間が居たらしい。まあ、普通に貫通するから、生きているけど、死んだようなものなんだけど。しっかりと止めを刺しにいった形だな。


「ドルウォートル! ソルトルシーナ! ……エスメラルダも、戦闘が終わったら索敵な。癖になるまで訓練だな。こればかりはやらないと死ぬから」


「お、おう。了解したの。波状攻撃を防ぐのには必須か。慣れるしかあるまい」


「片付いたぜぇ。まあ、余裕だな。人間様もこんなに弱かったんだな」


「思ったよりも楽だな。これならメトイルやコールスの人間を全て消してしまっても良いくらいだ」


「ウルドーラは過激ね。でも解るわ。不都合な人間は消してしまってもいいかもしれないわね」


「我としては人間の冒険者を全部殺してしまっても良いと思うが。そうすれば、同族が無限回廊に潜ることが出来る。資金的にも楽になるだろう」


「そうだの。まあ、外でやるには不都合が多すぎるの。領主は関与してくるだろうからの」


「利益さえ確保していれば、何も言われませんけれど。かといって、利益を分け与えてくれるのかと言われたら、そうはならないのですけれどね」


「利益? 利益ってどういう事なんだ?」


「ほう、エルンストは知らないんだな。無理もないが。亜人を差別しているのは、下の階級って訳さ。上の階級の奴らは亜人であろうがなかろうが、利益を与えてくれるのであれば、どちらでも良いのさ」


「非人間だからって突っぱねてくるのは、弱い奴らだ。強者は非人間もそこまで気にしていない。簡単に言ってしまえば、儲かればどうでもいい訳だ。冒険者ギルドだって文句を言う奴は居ねえだろう? 皆人間なのによ」


 ああ、そういう事か。冒険者ギルドにとって、利益を運んでくるのは冒険者。それに人間も非人間も無いって事なんだな。


 だから、冒険者ギルドでは邪険にされなかったのか。ちゃんと利益になっているのであれば、冒険者として認めるという事なんだな。……現金な事だ。それが良いのか悪いのかは解らないけど、好きではないよな。こういう人間は、非人間が居なくなっても人間同士で差別し合うんだろう。生物としては殆ど同じなのにな。


「しんみりしている暇は無いぞ。我らは生きねばならん。エルンストが何処まで考えているのかは解らないが、同族たちの受け皿にならなければならない」


「うむ。非人間同士、争う必要は無い。だが、人間とは争わなければならぬ。しかし、わしたちだけでは数が圧倒的に足りない」


「だよね。元々人間の方が多いんだもん。非人間同士、仲良くやらないとね。まずは居場所の確保が最優先だよ。皆が楽しく住めるならいいよね」


 まあ、非人間だからって俺は別にどうでもいいけどな。何が違うって言うんだろうな。ちょっとばかり身体的な特徴が違うだけなんだけど。それを言っても仕方がないよな。そもそも、人間なんて無限回廊からしたら、等しく雑魚扱いなんだけど、その辺は解っていないんだろうな。1層しか知らないんだから、仕方がない。もっと奥深くには色々と良いものがあるんだけどな。それを知らずにいるのはもったいない。


 けど、共有財産にするつもりも無いんだよ。人間がどうのこうのって訳でもない。単純に無限回廊の資源は俺たちの物だ。それは渡すつもりはない。現実問題として、無限回廊の素材を扱えるだけの人材を用意できないだろうからな。少なくともレベル200の人材が必要なんだよ。魔力覚醒は2回ほど終わらせておいて欲しい。


 使い捨てで使うとか、ふざけているからな。レベルを上げて、高効率で魔法を使う。そうすればレベルが上がるし、魔力も増える。これで身体能力も変わればよかったんだろうけど、このゲームはそういうゲームでは無いからな。ある程度は仕方がないよな。


「それにしても、石虫とは弱いの。魔物の中でも最弱では無いのか?」


「だよなぁ。戦ってるって気がしねえ」


「石虫ってなんでいるんだろうね? 石と砥石しか落とさないんでしょ? 要らなくない?」


「これでも10トマスだ。ありがたく換金させてもらおう」


 無限回廊の敵は何が出てくるのかは、無限回廊によって違うし、階層によっても違う。ただ、基本的には1種類しか出て来ない。例外は、200層を超えてからなので、放置で良いんだよ。200層を超えると、階層を移動してくる魔物が居るんだよ。そいつらがまあ強いんだ。プレイヤーだけでも全滅があり得るくらいには強い。


 そこまで行くかと言われたら、行くぞ。3か月縛りがあるせいで、強いだけなのであって、しっかりと準備したら倒せるとは思うんだよ。装備も碌に揃えていない状態で戦うから強いのだ。装備さえあれば何とかなると思っている。


 もちろん、最強金属で全身を固めるけどな。そこまで行くにもまずは100層付近で装備を整えないといけないんだよな。鉱山が待たれる。鉱山に行かないといけないんだよ。もちろんだけど、生産品も色々とあるから、必要分だけを採取、発掘すれば良いって訳にもいかないんだけど。まあ、それは装備を作る段階になってからでも良いだろう。


「エルンスト、今度はやれにも解ったの。12人だの。避ける事も出来るだろうが、殲滅で良いのだろう? やれもその位には殺る気があるの」


「なあ、今度はオレ1人に殺らせてくれよ。その位は出来るって所を確認したい」


「レラはそれでもいいよ。グロスが殺りたければどうぞどうぞ」


「別に構わないけれど、負けないでちょうだいよ? 色々と面倒が増えるのは嫌なのよ」


「負けるわけがねぇだろ。なあ、エルンストよ、良いだろ?」


「いいぞ。保険はかけるけどな。12人の雑魚位なら余裕だろ。グロスは第1紋章を使ってもなんとも感じないんだろう? それであれば、問題ないよ」


 近接戦闘を行うについて、自己バフの強化度は、第4紋章2持ちには勝てない。だが、第1紋章2つ持ちの方が俺は好きだ。魔法を128も待機状態にさせておけないし。


 そもそもだ、そのレベルの戦闘になると速さについていけない人が多いんだよな。目が追い付かないんだよ。目視したその時には殺されている。そんな感じになるんだよ。自己バフって奴は、対策なしだと詰ませることが可能だ。


 それに白金製の武器なんだろう? 身体強化魔法で強化されたら、打撃武器としてしか使えないからな。第1金属では話にならない。強化の度合いでは、第7金属くらいでないと無意味って事になるからな。


「じゃあ、隠蔽魔法を使うとしてだ。エスメラルダも頼むな。会敵したら、グロスが飛び出すのと同時に結界を。退路は無くしてしまう方が良いだろうからな。それで? 何秒で終わらせる?」


「お? そうだな。1人1秒で良いだろ。12秒で終わらせるぜ」


「13秒になったら魔法を撃ちこむから回避してくれ。そこまで時間はかからないと思うけど」


「効率よくってか? 良いだろう。ワクワクするぜぇ」


 第1紋章が本気になると、会敵3秒で終わるだろうからな。近づいた時点で終了だ。いかに効率よく殺すかが問題だよな。順番は考えないといけない。


「基本的には1番手前から倒すのが良い。それで、一筆書きで最も短い所を選べばいいんだ。最初だけは1番前。タンクを倒すのが基本だ」


「お? って事は、このパーティーだとガストビから倒せって事なのか?」


「そう言う事だな。結界が間に合うと厄介だからな。まあ、タンクは普通盾も持たせるんだけど、俺は魔法でやれることは魔法でやる主義だからな。盾タンクは第1紋章の奴がする方が良いとは思うけど。上手い奴がやるのと、そうでも無い奴との差が激しいからな。要するに、近くの敵からとにかく早く倒せばいい」


「難しく考えすぎるなって事な。まあ、やってみるわ」


 楽しく戦えるのが一番だろう。無双できる事が決まっているから、どんどんと挑戦していこう。死なない程度に無茶をすればいい。

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[一言] タイトル案 亜人に殺意を向けてくる下級人間冒険者は殲滅だ
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