191話 魔王退治し魔王世界に逆侵攻、帰還し再転生、神へ至る無限回廊へ
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勝負は一瞬でついてしまった。アンデッド系と解ると、皆が聖属性を連打し始めた。そうして次々に討ち取られて行く魔物。溢れ出るよりも殲滅速度の方が早いせいで、何が起きているのかが解らないほどだった。ただそれでも神様を降ろして何とかしてもらう作戦で居たので、神降ろしの宝玉を使うところまでは良かった。10分耐えるだけだと思っていたんだよ。そうしたら、10分の間に魔王も出てきてしまい、聖属性の魔法の前に沈んでしまった。
いや、良かったんだよ? 勝てたんだから。被害無く勝てたんだから喜ばしい事ではあるんだけど、ぶっちゃけ拍子抜けというか。え? これで終わっても良いのか? ってなってしまった。うん。なってしまったんだよなあ。どうしよう。どうしたら良いんだろうね? 出てきた神様が唖然としていたのが見えてしまったからなあ。ケセリリ様は笑っていたけど。仕方がないじゃん? 終わってしまったんだし。強くなったなあ。しみじみと感じるよ。
でも、神様に折角出てきてもらったのに、何もしないで帰って貰うのも勿体なかったから、ここで俺が名乗りを上げた。このまま旅立とうかなってさ。折角10柱も呼んだんだから、これを機会に別の派閥の世界を侵略してこようかと思って。うん。セレモニー的には良い感じじゃないかな? エーミール王には既に言ってあるし、元モリエラルト大公爵様にも既に伝えてあるからさ。俺が居なくても回るようになっているし。同盟についても、他の面々に任せたっきりで、第3大陸に居たからさ。いや、色々とあそこら辺の国のフォローをしないといけなかったから。併合するにしても時間がかかるし、マカラタチア共和国の事もあったんだよなあ。色々と交渉に行っていたんだよ。
「そんな訳で、お願いします。このまま送っていただけたらと思います」
「別に構わんのではないか? 早いか遅いかの違いであろう」
「そうだね。結局は今日中に呼び出されることになるのだろうし」
「では、他の人の子は離れてくださいませ。準備に入ります。こちらも黒星を送り込みますよ」
「では、―――――!!! ―――――!!! ―――――!!!」
「「「「「―――――!!! ―――――!!! ―――――!!!」」」」」
黒い黒い闇が体を包み込む。不思議と不快ではない。ただ、全く何も見えなくなっただけだ。そして暫くすると、体が熱くなってきた。これも嫌な感じはしない。なんとなく、色々と作り変えられている感じを受けるだけだ。多分だが、人修羅に変えられているんだろうと思う。なんとなくだけど、万能感が体を包み込んでいく。変化していっているっていうのがなんとなくだけど解る気がする。手を見たいが、全く何も見えないしな。どうしたものかと思っていると、小さな光が見え始めた。何の光だろうか。優しい光では無いな。なんとなくだけど、禍々しい光だと思う。
「見えているだろうか。恐らくだが見えていると思うのだが、返事をしてくれ。私の声が聞こえているか?」
「はい。聞こえています。禍々しい光が見えてきたなって感じがしますが、これは何ですか?」
「それがエルンストが行く異世界だ。今回は今日侵略してきたアンデッドの異世界に送り込もうと思ってな。意趣返しだ。それが黒星の見える場所になる。それが徐々に大きくなっていく。そうしたら、稲光が走るようになる。そうした時、落ちてゲートになる予定だ。今は体と魔紋章を作り変えている最中になる。もう少ししたら見えるようになるので、それまで待機をしているように」
そうか。アンデッドの異世界か。これは余裕なのでは? アンデッドに魂が宿るはずなんだけど、どうやってアンデッドに魂を宿らせているんだろうか。アンデッドの発生のさせ方は? 繁殖方法が解らないんだけど、どうやったらアンデッドが増えるんだろうか。その辺が全くわからない。ただ、種族全体に聖属性という弱点があるという時点で欠陥なのでは無いかと思えてくるな。それ故の不死性なんだろうが、聖属性の前には関係ない。
「そして、重要な魔法を教えていく。他の魔法に関しては知識があるようだが、特殊な魔紋章になったことと、人修羅になったことによって使える魔法が幾つもある。それを教えていこう」
召喚系の魔法や、超強化バフに範囲攻撃系の魔法、命令系の魔法とその他もの凄い量の魔法を教えて貰った。時空間魔法は無しか。転移が出来れば簡単な話だったんだがなあ。流石にそこまで上手くは出来ないか。まあ、仕方がない。ただ、魂に刻み込まれて行く形で教えて貰っているらしく、忘れるって事が難しそうではある。
「よし。これで準備は整った。場所は選べないが、見えるだろう? 幸いにも敵の居た場所ではないようだが、油断はするな。敵はアンデッドであるという事を再度認識しておくように。では、この空間で召喚していくがいい。既に体も作り変え終わっている。後は時間が過ぎるのを待つだけだ」
ほう。じゃあ、とりあえず高威力を使えるカンタレラを呼んでみるか。……呼べたのか? 呼べたみたいだな。なんとなくだけど、居るという事が解る。それで魔力が減ったと。殆ど減った感覚が無いんだけどな。これでどんどんと魔紋章持ちを量産していけって事なんだよな。魂が入ってないから、何処まで強いのかが解らないけど。じゃあ、どんどんと召喚していくかね。
「そうだ。それでいい。時間は多くはない。出来る限り戦力を整えておくべきだ。この空間は何処まででも続いている。召喚できる範囲は魔力がある限りだ。考えて使うように。もっとも、そんな事は言われなくても解っているだろうが」
ええ、解っていますよ。大切に使わせてもらいます。それじゃあどんどんと呼んでいこうかね。
「それと、もうすぐこの空間は閉じなければならない。こちらからとの繋がりが無くなってしまう。何か言い残したことはあるか?」
「えー、それじゃあ、残った人の子に伝えてください。出来る限りの魔法を覚えてから侵略に向かえと。そうしないと知らない魔法を使うのは難しそうですし」
「……解った。伝えておこう。では、健闘を祈る。向こうの世界の魂の数が無くなった時、改めて魂を呼び戻させてもらう。その時にはまた、転生の話などをしようと思う。ではな。地球から来た勇者よ。また会えることを祈っているぞ」
ええ、また。そう遠くない未来であいましょう。……多分ペンテリト様が来てくれたんだよな? 感覚的になんだけど。落ち込んでいるようには思えなかったんだけどな。ケセリリ様が何か変な事を考えただけなのかね?
まあ、それはそれとして、色々と出来るように召喚枠いっぱいまで召喚しておこうか。出来る限りの戦力で、出来る限りの戦果を上げないといけないからな。魂入りのアンデッドは全て殲滅する。それでいいんだよ。さあ、始めよう。これからの征服劇を。
「まさか、こんなに早くに会うとは思っても居なかったな」
「そうですね。こんなに早く終わるとは思ってもみませんでしたよ」
「お帰りエルンスト! 向こうに行ってから何年たったっけ?」
「まだ591年25日21時間18分27秒。次に送り込むまでも無かった」
まあ、ゲームとしてはイージーモードだったからなあ。こんなに簡単にクリア出来てしまった。アンデッド縛りってのが良くないよな。共通弱点があるって時点でマイナスだ。
「さて、転生の話だが、どうする? 色んな世界を見せることが出来ると思うが」
「もう一度、皆さんの世界に行くことは可能ですか?」
「出来るけど、もう1回?」
「ええ、今度は無限回廊をガチで攻略しようかなと思いまして。種族はエラメラでお願いします」
「解った。では準備に入ろうか。魔紋章も選べるが、どうする?」
「そうですね。――――――でお願いします」
次の人生の相方も決まったからな。さて、何処まで潜ることが出来るのか。神になることは出来るのか。本気で挑戦してみようと思う。エンドコンテンツは遊びつくさないとな。
さて、この物語も完結しましたし、どうしようか。何とか調子が戻ってきてよかったとは思いますね。まあ、この話を書いている時に解りましたけど、こういう話は向いてないなって思いました。次回作はある程度決まっているので、これが終わる前には始まっていると思うんですよね。流石に終わりまでは待たないと思うので。
後は、針山様。いつもサブタイトルを考えて貰ってありがとうございました。サブタイトル考えないだけで300文字くらいは追加で書けるんですよね。本当に感謝しております。
それでは、読了お疲れさまでした。次の作品をまたよろしくお願いいたします。




