190話 魔王が来る黒星発生の連絡、5日の戦闘準備後、スケルトンが降下
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「緊急連絡! 緊急連絡! 黒星が現れました! 場所は第1大陸のロストライルです!」
「解った! 連絡網をどんどんと回してくれ! こっちも連絡網通りに連絡をする!」
端末通信で緊急の連絡が入った。第1大陸で黒星が出来た。苦節14年くらい。大体あってたな。てことは定期的に送り込んできていると言う事なんだよなあ。同じ輩が送り込んできているのか、それとも別の所からなのかは知らないけど、送り込めるようになったら送り込んでくるって形なんだろう。送り込むには10年程度で良いらしいが、送り込まれる方は1000年程度時間が必要らしいし。
なんか色々と情報を聞き出していたんだけど、一番物知りなのが第4紋章の神様であるコールロール様なんだよね。第9紋章のゴラ様も物知りなんだけど、あまり話してくれないというか。端的にいうから、周辺知識が落ちないんだよなあ。ケセリリ様はおしゃべりなんだけど、あまり詳しい事までは知らないっぽいんだよなあ。何でこんなに個性的なのかは知らないけど。
だから、10年間で送り込まる場所は100か所あるって考えれば良いんだよ。実際は時間の流れが違うから、微妙に違ったりもするんだけど、その点はあまり関係ないらしいので。送り込まれたら、次の魔王が来るまでに1000年はかかると言う事。という事は? 必然的に1000年以内に世界を征服すれば良いわけで。魔王同士が協力することもあり得るんだとは思うんだけど、そもそも派閥が違うとどうだろうって所だし、1000年も時代が違うと種族的に進化している可能性もあるので、協力するかどうかは微妙なんだと。ならば、単独で支配してしまえば良かろうなのだ。召喚枠も沢山ある事だし、積極的に滅ぼしていこうぜ? 海は船を作れば解決する。船くらいなら第6紋章持ちを何人も召喚すれば良いだけの話だ。簡単である。
なお、その他の情報を得たいときはケセリリ様が一番だという。おしゃべりだから色んな情報を落っことすんだよなあ。本当に話しても良いのかって情報もポロポロ落とすから、本気で心配しているんだけど、まあ、良いんじゃない? 情報なんて得られても有効に使えるのかどうかが問題だからさ。死蔵することもあると思うんだよなあ。実際問題として、ペンテリト様が最近凹んでいるっていう情報は、活かせそうに無いし。
何で凹んでいるのかは知らない。けど、なんか思う所があるらしい。魔紋章的には微妙なんだよなあ。第10紋章だし。フォロー? 俺じゃあ止めを差しそうだから無理。だって、第10紋章って良い所が無いんだもの。仕方がないだろう? ペンテリト様が貧乏くじを引いただけなのかもしれないけど、実際問題使えないんだから仕方がないんだよなあ。まあ、初めは強いんだけどの典型だからなあ。他が大器晩成型なのがいけない。そういうシステムになっているし、仕方がないとは思うんだけどさ。
そんな訳で、連絡網を回して、ロストライルに来てみた。ちょっと色々とあったので、第3大陸に居たんだけど、5日ほどで到着。転移陣も色んな場所に作ったからな。移動の自由は絶対に確保しないといけなかったんだよ。10日で魔王が出てくるってなると、色々と準備をしないといけないし、そうなってくると移動時間がネックになるって事で、こうなった。今では大陸間も簡単に移動が出来るようになってしまっている。デメリットとしては、魔王サイドもこの転移陣を使えるという事なんだよな。使わせるつもりは毛頭ないが、未来にはどうなるのかが解らない。今は絶対に使わせないけどな。
そして、黒星なんだけど、何だろうなあ。不安に思えるくらいの黒さなんだよ。漆黒と言っても良いと思うんだよな。光が逃げられなくなったからあんな色をしていると言われたら、信じてしまうと思う。その位には真っ黒なんだ。あれが落ちてくるのか。この辺一帯が平らになる可能性があるんだよなあ。あれが何なのかが解らないから。
「とりあえず、見張りご苦労様。様子はどうだ? それと、準備はどうだ?」
「おう、こっちは何も問題ないぜ。これも徐々に大きくなっているだけで何も変わらないしな。その辺は言われていた通りって感じだ。後はこの一帯の避難は終わっている。戦闘要員はこれだけ集まってきているし、問題は無いと思うんだがな」
「神降ろしの宝玉は?」
「既に本部に持ち込まれている。あれが落ちてきたらすぐにでも使えるようになっているはずだ。その為の人員も既に配置に付いている。後はいつ落ちてくるのかだよな。神降ろしの宝玉を使う奴らは出来るだけぐうたらして、いつでも起きられるように待機している」
「解った。俺もとりあえず本部に行ってから作戦や何からを聞いてくる。ありがとな」
見張りとも情報交換をしつつ、本部にやってきた。仮設だけど、流石に立派なものを作ってあるな。勝負はあれが落ちて来てからになる。今で戦闘要員が1億人くらい集まってきているけど、どうだろうな。犠牲無く終わらせたいんだけど。
「ご苦労さん。どんな感じだ?」
「情報では5日前に見つかったとの事なんですが、5日前にはある程度の大きさになっていたらしいんですよ。なので、もう何時落ちてきてもおかしくは無いのかなと。星の大きさもあの大きさですので、ゲートには十分だと思われます」
「そうか。話を聞いたのは5日前だが、確かに5日前に出来たとは考えない方が良いか。いつ落ちてきてもおかしくない、そう考えていた方が良いか」
「そう思われます。現に何か黒い稲光の様な物が走り始めたのが5時間程度前です。その時くらいから時々走っているので、もしかしたらもうそろそろなのでは無いかという意見が出てきています」
「異常な事も見て獲れているようだし、本当にもう落ちてくるかもしれないか。落ちてきたら一気に勝負をかける。1億人程度は集まってきているが、戦力としてはどの程度なんだ?」
「デーヴァルド装備をしている人が500万人程度は集まってきている感じです。その他、合金を装備している人が殆どですね。それ以外の人は殆どが避難をしているでしょうし」
「それは良い事だな。思い切って色々とやれると良いんだけど、何処までいけるのか。神様無しで終わらせることが出来るのかも注目だな。全力でどのくらいやれるのか、見てみたいと思うし」
「そうですね。こっちの強さがどうなのかというのは確認しないと解らないですからね。何が来ても大丈夫なようにしているつもりではありますが」
「そうか。それなら問題ない――――――」
「速報! 落ちてきます! 黒星が落ちてきます!」
「配置には付いているな?」
「はい! 万全の準備が出来ています」
「結構。落ちてくる前から全力で攻撃をします。無駄打ちも構いません。太鼓を鳴らしなさい」
「それじゃあ俺も出てくるか。本部は任せたぞ」
「おまかせください」
黒星が落ちてくるか。さあ、何が出てくるのか。集中砲火の嵐の中で耐えきれるのか。それも確認してやらないといけないな。俺もこうやって行くことになるんだろうし、色々と確認しないといけないだろうな。
「落ちてくるぞ!」
「撃ち込め撃ち込め!」
「侵略なんかさせねえぞ!」
魔法が雨のように降り注いでいく。かなりの威力の魔法が叩き込まれている。既に魔物が出てくる前にクレーターになっているんだが、まあ、それは仕方がない。溢れてくるよりはマシだ。とにかく撃ちまくっている。まだ出て来てないんだけどなあ。
そしてぬるりと出てきたのは、スケルトンだった。アンデッド系統か。聖属性魔法で何処までやれるのかの勝負になりそうだ。




