19話 同盟130人でも大丈夫
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冒険者ギルドで良い話を聞いた。無限回廊が放置されている。エンドコンテンツが遊ばれていない。これはいけない。最低でも100層までは使わないと。何もかもが手に入っていないという事じゃないか。それはいけない。俺が使ってやらないといけないな。
場所は聞いた。今後は馬車も用意しないといけないかもしれない。無限回廊は資源の宝庫なんだよ。それと同時に宝箱の宝庫なんだ。無限回廊では通路に宝箱が存在する。
1層からも出現するが、宝箱の本命は100層付近なんだよな。それ以降も素晴らしい宝物が入っているんだけど、回収しているのが1層だけだとは涙が出てくるな。1層なんて3日もあれば走破できるだろうに。運が悪くてもそれくらいの移動で1層は攻略できる。問題は2層以降なんだよな。
単純に通路の長さが変わるし、部屋が部屋をしていないので、まあ、対策なしに潜るとまず迷う。広さがおかしいんだよ。空間がおかしくなっているんだよな。場所によっては、部屋が草原や山になっているんだよ。見えない壁があるんだよな。見えないだけで続いているように見えるんだが。絶対に迷うからな?
マッピングは必須。こういう時のための第5紋章だ。魔法で何とかするんだよ。かといって、第5紋章を2つ持ちが良いのかと言われると、解らないんだよな。同時使用できる魔法は9だ。必要な魔法は20近く。その為、第4紋章と第5紋章を併用するのが良いんじゃないかという議論もあったんだよな。第10紋章2つ? 無駄な事をする必要は無い。
まあ、無限回廊に行くのもまだあとの話だ。1年はまだだな。だって、同盟員を育てないといけないし。無限回廊は推奨50レベルから。100層まで行くのであれば200は欲しい。道中でもレベル上げは可能だから、最低でも100レベルだな。魔力覚醒はしておきたい。
そんな訳で、手続やらなんやらを終わらせて、冒険者ギルドから帰ってきたら、人の林が目の前にあった。全員が非人間なんだけどな。色んな種族が居るなあ。ざっと100人を超えているように見えるんだが、気のせいか? 1人15人までって言ったはずなんだけど。
「エルンスト、帰って来たわね。今は名前を書かせて部屋を割り当てている所なのよ。もう少しで終わるからちょっと待っててちょうだい」
「なあ、気のせいか? 俺が言ったのは15人くらいで、多くても20人だという話だったと思うんだよな。どうやっても100人にしかならないはずなんだよな。何で100人を超えているんだ? 超えていない訳がないよな、この数。何が起こったんだ?」
「……まあ、色々とあったのよ。原因は解っているから問題ないと思うわ。お金が足りないって事も無いし、受け入れは可能よ。事後承諾になるけど」
「いや、それは良いんだけど、何か理由があるんだよな?」
「それらしき理由はあるわよ。でも私から言うのもなんだから、アルレーヌに聞いた方が良いと思うわ。アルレーヌが沢山連れてきたんだし」
そうか。まあ別に良いんだけどさ。手間が増えるのは増えるが、拠点に入りきらない訳じゃないし、お金が足りない訳でもない。問題があるとすれば、育成に時間がかかりそうだなってくらいなので、まあ良いだろう。
今はアルレーヌとドゥニエルが頑張って名前を書かせている所だ。ガストビとジスレア、アルレニスは案内人か。……ここでアルレーヌに事情を聴くわけにもいかないか。とりあえず案内はしないといけないだろう。
そんな訳で、手分けして案内を済ませて大広間に集まってもらった。人数は124人。俺たちを含めて130人になる。いきなりの大所帯になってしまったが、まあ仕方が無いだろう。レベル上げの順番と効率よく上げる方法を考えないといけないだろうな。
「で? 言い分があるそうなんだが、何人連れてきたのかはこの際置いておくとして、理由は何だったんだ?」
「……まずは家族を連れてくることにしたのだ。枠があるから、優先的に連れて来たかったのだ。それからは同じ魔紋章を2つ持っている非人間を集めていたのだ。集めた先から、その家族も連れてきたら駄目なのだ? と聞かれたのだ。わちしが連れてきている以上は駄目だと言えなかったのだ。だからこの数になったのだ」
「あー、そういう事か。それで思ったよりも数が増えてこうなったと。枠があるからと言って減らすことも出来ずにとりあえず連れてきてみたという事なのか?」
「凡そその通りなのだ。見捨てる訳にもいかなかったのだ」
「始めからその辺りを織り込んでの15人だと思っていたのはアルレーヌ以外で、アルレーヌはそういう事を考えずに集めてから気が付いた、そういう事なのよ」
「なるほどな。多い分には別に構わないけど、レベリングが遅れるだけの話だからな。班を分けるにしても1回じゃ無理だな。何班かに分けるけど、1回目と2回目にも分けるべきだろうな。難しいことは考えなくても大丈夫だぞ。とりあえずはレベルが100を超えるまではちゃんと育てるから」
名前と種族、それと魔紋章を書いて提出してもらっているからな。これを元に冒険者ギルドでギルド証を貰う訳なんだけど、ギルドは大変だな。これだけを一度に処理しないといけないんだからな。面倒だと思うが、冒険者が増える事には利点があるんだから、登録をしてもらうとするか。
「なんにしても、とりあえずは説明が必要だな。今は全員集まっているんだよな?」
「ええ、全員が集まっているわよ。全員が座れている訳じゃないけど、それは始めから解っていたことだしね」
「一応だが、魔紋章を持っていない年齢の子供は居なかったんだよな?」
「いなかったわ。厳密には、そういう子供が居る家庭に当たらなかったというだけね。スラムも広いから、運がよかったと思うわよ?」
「いや、子供でもレベリングは出来るから、関係なくレベルは上げるんだけどさ。面倒だなって思うのは第10紋章が出てきたらどうしようかって話だし」
「……子供にも魔物を倒させる気で居たの?」
「いやそれは流石に。魔法でレベリングさせるだけだぞ。俺もやってたから、ある程度まではすんなりと上がってくれる。問題はレベル100を超えてからだな。中級魔法を使えないから、レベリングがもの凄く遅くなるし」
「……まあいいわ。とりあえず、言う事があるんでしょう? さっさとした方が良いわよ。皆待っているんだから」
「そうするか」
ここにいるのは、種族も何も違う面子が集まっている。集団行動が出来ないなんて言わないだろうが、言っておくべきことはあるからな。出来る事はするべきだから。
「皆、今日は集まってもらってありがとう。同盟、光る原石の盟主、エルンストだ。種族は人間だけど、気にするな。俺は気にしない。ここに集まってもらったのは皆に冒険者になってもらいたいからだ。同盟員として、冒険者になってもらいたいからここに集まってもらった。だが、戦闘が苦手だという人も居るだろう。それは構わない。別の事で支えてもらえばいいだけだからな。種族は関係ない。俺たちは今日から仲間だ。冒険者だ。そのことは忘れないで欲しい。色々と規則はあるが、差別は無しだ。自分がされて嫌な事をやる時は、やられる覚悟を持ってやることだ。ここに集まった以上は、同盟員として何かしらの仕事をしてもらう事になる。ただ、手抜きは無しだ。サボるのも無しだ。休憩はもちろん必要だが、必要な時にはちゃんと働いてもらう。それが嫌なら同盟を脱退しろ。無理に同盟に居てくれとは言わない。その辺りは自由にしてくれ。最後に1つ。明日冒険者ギルドに行って、ギルド証を貰ったら順次、小鬼の森にレベルを上げに行く。目標は皆のレベルが100になる事だ。それ以下のレベルであれば言う事。優先的にレベルを上げに行くぞ。以上だ」
「「「「「「……」」」」」」
まあ、いきなり言われても解らないだろうからな。少しずつ解ってくれればいい。とにかくまずは、必要な魔法を覚えてもらう事から始めないといけないだろう。魔法のリストは作ってある。20部しかないけどな。こんなに必要になるとは思ってもみなかったから。自分の紋章にあった魔法を覚えてもらう。使うのは厳禁だ。まずは下級魔法から。そこからでいいんだよ。




