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187話 エルンストの開拓の仕事は木材伐採、後2年後に次の魔王に行く

OFUSE始めました。

https://ofuse.me/rukea


ついでにブログも始めました。好きなことをつらつらと書いていく予定。

https://rukeanote.hatenablog.com/


さらについでにTwitterも始めました。変なこともつぶやく可能性があります。関係ないことも沢山つぶやきます。

https://twitter.com/rukeanote

「おーい、そこまででいいぞ。それ以上は無理だ。都市が大きくなりすぎる。そこまでで良い。そこからこっち側だけを何とかしてくれ」


「はいよー! じゃあ木は伐っていくぞ。乾燥なんかは任せるけど、大丈夫なんだよな?」


「任せておけ。外壁を作るように円形で木を伐っていってくれ」


 あれから3年くらいの月日が流れた。俺もしっかりと開拓民の仲間入りだ。開拓は結構楽しいぞ。木を伐り倒すだけが開拓ではないんだけどな。俺の場合は木を伐り倒す方が得意だったのでそっちに回っただけなんだよ。まあ、木を伐る以外が苦手だったと言っても良いんだけどな。


 南の端の方まで開拓が終わった関係で、今は北の方を重点的に開発をしている。南の方が結構木材があったので、そっちから開拓することで木材を融通させる作戦だ。まあ、それ以上に東側に森が少なかったので、そっちの方に木材は供給されて行っているんだけどな。東側にはそこまでいった事が無いから、どういう所なのかが解っていなかったんだけど、そういう感じらしい。西側に森が沢山あるのは、何でなんだろうな。特に気にしている感じではないんだけど、ちょっと気になったくらいか。


 開拓って、かなり地味だぞ。3年もやっているが、やることは殆ど変わらない。木を伐って、抜根して、整地をする。それでとりあえずは終わりなんだよ。俺たちの仕事はそこまで。次の班が何処までの区画にするのかなどを決めていき、一通り区画を作って地図を作ったところで次の班がやってくる。そうしたら建物を作っていってそれで都市が出来上がる。それの繰り返しだ。まあ、それでも俺たちの班は早すぎるらしいが。それが一番楽な仕事だからな。一番班が少ないのは開拓班だ。一番多いのは都市を作る班だ。そこが一番時間がかかる。それでも魔法があるおかげで、1日に数十軒の家が建つんだけどな。魔法って凄いよな。それだけ魔法の建築にも慣れてきたって事なんだよ。


 第2大陸で嫌という程やったからな。あの時は本当に突貫でも良いからって事でやったよな。それが懐かしい。もう第5大陸まで来てしまった。残すは後1つの大陸のみだ。そうしたら、後は遊んで暮らして、次の魔王が来るのを待つだけになる。待ったら討伐して、その後に人修羅になって世界を渡る。その後は、好き勝手にやらせてもらうつもりなんだ。世界征服は任せておいてもらおう。思いっきりやってやろうと思う。時間が結構かかるだろうけどな。


「おーい、もうちょっとこの辺も伐っておいてくれ。ここは色々と使いたいからさ」


「はいよ! でも、抜根は任せるぞ。本当に伐るだけだからな」


「解っているって。それだけでも十分に役に立ってくれているからさ。それが終わったら少しだけ休憩にするからよ。その間に昼飯も食べておいてくれ」


 木を伐るのにも慣れてきてしまっている。魔法で簡単に伐れるのだ。抜根の魔法は、下級魔法だと面倒なので、中級魔法を使える奴に任せるんだけど。それでも、装備が良いから木を伐るのも簡単だな。これでスコップもしっかりと作っていたら、下級魔法で抜根も出来たんだろうが。


 流石にスコップまでベルベリアリや他の合金を使っていないからな。バリルまでくらいでしかスコップなんかの開拓用品は作っていない。それでも破格なんだけどな? 合金にすると、結構いい装備になるので、それは装備に回してしまっているからな。付与も適当なスコップしか回ってこないんだよ。俺は伐採なので、愛用の剣を使っているんだけどな。これはデーヴァルドなので、もの凄く伐れる。なので、伐採作業では即戦力になった理由だな。剣で抜根は流石に難しいんだよ。折れることは無いだろうが、それでもなんだかなあという感じである。まあ、剣で戦う事なんて殆どないんだけどな。魔法の触媒としての役割しか期待していないし。物理魔法を使う時だけ剣を振り下ろすんだけど、結局は下級魔法しか使えないしな。


 後2年くらいで開拓もひと段落を向かえる。そうしたらまた大陸を渡らなければならない。大航海時代が始まる。今度の大陸は本気の魔王と戦う事になるので、期待はしているんだよ。上陸作戦から始まると思っているからな。上陸までが簡単とか許されないからな。苦戦して、苦戦して、それでもなんとか上陸出来たってのが理想形だ。戦いは色々とあるけど、一方的に殴り勝つって状況をやってみたいんだよな。船からならそれが可能だからな。


 何の魔王が出てくるのかは知らないけど、面倒な奴でなければ良いんだが。でも、面倒も楽しみたいと思っているんだよ。面倒だけど、楽しいってのが良いよな。楽しくないのは余りよろしくない。思いっきり楽しみたいと思っているんだ。竜種とか最高に楽しそうなんだけどなあ。そう言った手合いは居ないと思う。居たら、大陸を渡って来てもおかしくないからな。飛行型じゃ無いんだろうなって感じがある。


 それに、竜って強すぎるイメージがあるんだよな。そこまで行くと、魂の格的なものが何段階も上にある気がするんだよな。今回の大陸の魔王は、吸血鬼系の最上位の真祖のネームドと、狼系統の最上位の狼真のネームドだったしな。どっちも神様系統までいっていないんだよ。神様系統まで行くと、魂の格が高すぎるんじゃないかなって思っているんだけど、どうだろう?


 何かしらの縛りはあると思うんだよな。魂の格が上がると、上位神の世界に放り込まれるみたいだし。それが下級神の定めというか、そういう感じらしいからな。魔王って言っても、あくまでもこっちと同格の魂しか持っていないって感じらしいんだよなあ。その辺は神様にも聞いてみないと解らないんだけど、多分間違っては居ないと思う。


 そうなると、俺も人修羅のネームドって感じになるんだろうな。名前はエルンストでいくんだろうか。何か別の名前になるんだろうか。名前なんてどうでもいいかもしれないけど、今更別の名前で呼ばれても困るんだよなあ。でも、そもそもそう呼ばれるのかも解らない。だって、世界が違うという事は、言葉も違うという事だからな。法則から何からも違うんだから仕方がない。別の世界で魔紋章を使うって事になるんだろうから、色々と出鱈目だよな。世界の法則が違うせいで、色々と仕様が変わる可能性もあると思うんだよ。どうなるのかは知らないけど。


「休憩にするぞー。今から1時間の休憩な。その間に昼飯も食べておけよ」


「はいよー! さて、今日の飯は何にしようかな。最近の食事は美味しくなっているからな。結構楽しみなんだよな」


 世界的に余裕が出来ているため、食事が美味しくなってきている。色々とやってきたからな。特に10柱の聖域が全部豊穣神系の使者が出るため、結構農業が充実してきているんだよな。農業が充実してくると、野菜が本当に美味しくなるからな。野菜が美味しくないと、料理って美味しくならないから。肉ってある程度までしか美味しくならないんだよなあ。育成が難しいんだ。大半が魔物肉って状況も、畜産を発展させる土壌がないせいもある。どう頑張っても利益が出るまでに死んでしまうからな。大赤字を垂れ流しても良いだけの財力と、もっと美味い肉を食べたいっていう欲望が無ければ、畜産は発展しないだろうな。中々に難しい問題だと思う。同じ理由で魚の養殖も出来ないだろうし。そっちは海の環境破壊になる可能性があるので、マーマンが受け付けない可能性もあるんだけどな。俺は魚はそんなに好きじゃないからどっちでも構わないが。


 平和な事も良い事だ。もう少ししたら、本格的に訓練を開始しないといけないだろうけどな。目標は後2つなんだ。それまでは頑張るつもりだ。

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― 新着の感想 ―
タイトル案 エルンストの開拓の仕事は木材伐採、後2年後に次の魔王に行く 植林や木の種を運んで、豊穣神の肥料と豊穣神の土などで、木を育てないでもいいのかな?普通に木が育つ場所なら定着するだろう モ―…
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