表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
魔紋章のある世界へ  作者: ルケア


この作品ページにはなろうチアーズプログラム参加に伴う広告が設置されています。詳細はこちら

182/191

182話 魔王は南吸血鬼、北狼系、索敵に映らず海を渡れる吸血鬼から潰す

OFUSE始めました。

https://ofuse.me/rukea


ついでにブログも始めました。好きなことをつらつらと書いていく予定。

https://rukeanote.hatenablog.com/


さらについでにTwitterも始めました。変なこともつぶやく可能性があります。関係ないことも沢山つぶやきます。

https://twitter.com/rukeanote

「鑑定結果! ジャイアントバット! ブラッドバット!」


「散らしていけ! 生き残りを出すなよ! 逃げられる事も考えろ!」


 バット系統か。……飛行型がいるじゃないか。でも、バット系統はそこまで強い訳では無い。それに夜行性なので昼間には見なかったと言う事なのか。それとも違う理由があるのか。解らないが、これが魔王になるのかって言われると違う気がする。蝙蝠は所詮蝙蝠。最終的にもそこまでは強くならないんだよなあ。


 そして、ここまで来たら解る。結構な数が居るな。まあ、全部は確認できないか。ちょっとばかり数が多すぎる。適度に散らして敵の親玉の系統だけでも解ればいいかなって感じだろう。もうちょっと狩らせてもらうぞ。生き残りは別に構わないが、出来るだけ殲滅させてもらう。全部は無理にしても、それでも少しだけな。


 結果、バット系統、死体系統の魔物を引き連れたレッサーヴァンパイアが居たので、これで殆ど確定。南側の魔王は吸血鬼系統。恐らくは真祖のネームド当たりになるだろう。魔王になった関係で、何処まで強化をされているのかは知らないが、戦って勝てないとは思わないな。……第1紋章2つ持ちであれば、だが。流石に第4紋章と第5紋章では難しい。でもまあ、真祖なら割と簡単である。日光系の魔法を連打してしまえば結構な確率で行けるはず。デイウォーカーになっていた場合はちょっと解らないけど。レッサーヴァンパイアは日陰に居たから、日光系の魔法でも十分効くと思うんだよな。魔王にはどうなのかは解らないけど。


「撤退するぞ! ここで暴れても良いが、向こうが夜行性だからな。昼間よりも夜の襲撃の方が怖い。なるべく早く情報共有に戻るぞ」


 そうなんだよなあ。吸血鬼系統という事は、確定で夜行性である。という事は、昼間戦う事にはならないんだよなあ。あるとすれば夜襲が多くなるはずだ。拠点に戻った方がいいだろう。そして、北側も夜行性なんだろうな。昼間に戦いにならないって事はそういう事だからな。昼間に吸血鬼側がやられて、夜に盛り返すって事なら解らないでもないんだけど、休んでいたりしていたからな。向こうも夜行性なんだろうな。何なのかは解らないが。


 行くよりも、戻る時の方が早い。それは当然の事ではあるんだが。退路を気にして戻る必要も無いのだ。追って来ないって解り切っているからな。追って来てくれても良いんだけどな。がっつりと戦闘がしたい。戦争がしたい。とりあえず、陣地に戻って色々と報告をしないといけないだろうなあ。面倒ではあるが、対策をしっかりと練らないといけないだろう。主に日光系の魔道具を作って貰った方がいいな。それだけでも対策になる。拠点を守るのにはそれで良い。


 問題は真祖だ。比較的楽だと言う事は解るんだけど、索敵魔法にヒットしないからな。それが一番の厄介どころ。真祖を複数体出せるのかどうなのかだよなあ。ネームドになっているのであれば、簡単には補充出来ないだろうけど、ノーマルの真祖くらいなら補充が出来るんじゃないかと思っている。日光系の魔法に耐性が無い事を祈るしかないかな。こればかりはどうしようもない。最悪は神様に頼っての攻略となる。……目視できるのであれば、楽なんだがなあ。


 そして、夕方には拠点に戻ってきていた。ここで情報をしっかりと共有。吸血鬼系統なのは確定だから、対策も簡単だ。それらを施していくだけだ。その為の第6紋章なんだから。拠点防衛をやらせるのであれば、絶対に連れてこないといけない。まあ、拠点を作るんだから絶対に連れてくるんだけどな。港も作らないといけないし。色々とやることがあるんだよ。転移陣で帰っても良いんだけど、ここの防衛をしないといけないからな。暫くは帰るつもりはないんだよ。責めて魔王を討伐するまでは帰らない構えでいる。問題になるのが、どっちの魔王を先に倒した方が良いのかなんだよなあ。どっちの方が残して不味い事になるのかを考えないといけない。倒しやすさよりも、どっちの方が面倒になるのかを考えるべきなんだよ。吸血鬼系の方が面倒ではあるので、こっちを先に処理したい所ではあるんだけども。


 吸血鬼系統は霧化と蝙蝠化が出来るので、非常に面倒なんだよな。なので、居場所が解っている内に潰しておきたい。大陸中を移動されることを考えると、非常に面倒なんだよな。索敵にも確定で映らないので、神様にサクッと倒してもらう方が良い様な気もする。まあ、北側にもっと面倒な魔物が居たら、そっちを討伐しないといけないんだけど、夜行性で吸血鬼系統と相容れない魔王って何がいるだろうか? ゴースト系統やスケルトン系統なんかのアンデッドとは仲良くやれると思うんだけどな。派閥が違っても何とか出来ると思うんだよ。そうなると、吸血鬼系統にはプライドが高いってのがあるから、そっちで引っかかったのかね? 同じ夜行性でプライドが引っかかるっていうと、何がある?


 そんなこんなを考えていたら、知らない内に眠ってしまっていた。強襲班は夜番とかは無かったので、普通に考え事をしていたら眠ってしまっていた。いやー、疲れてたのか? 柄にもなく。まあ、神経が疲れるって事はあり得るから、それで寝てしまった感じかね?


 で、朝起きたらグロスたちも帰ってきてたみたいだった。そして、敵の系統もしっかりと調査をしてくれていたみたいだ。どうにも犬系、狼系ばかりだったと言う事で、魔王は狼系と判断できるな。狼系はプライドが高いんだよ。吸血鬼系統とは仲良くは出来ない。何方が上なのかをはっきりとさせたがる系統だからな。真祖が下に付くことがあり得ないし、狼系の最上位も下に付くなら負けてからって事になるからな。そりゃあ種族的に相性は最悪だろう。高いプライド同士で潰し合っていたんだろうな。ここに俺達が割って入ったら、どうなるんだろうな?


 見過ごすのかだよ。多分だけど、これは完全に三つ巴になる。一時休戦なんてこともあり得ない。何方が下に付くのかがはっきりとしない内に共闘はあり得ないからな。でも、先に倒すべき魔物は吸血鬼系統で良くなった。狼系統なら放置しても大丈夫だ。逃げる可能性があっても、逃げるには限界があるからな。吸血鬼系統は下手をすると海を渡る可能性があるから。それがない狼系統を残す方が良いという判断になる。川は渡れないんだけど、海は渡れる可能性がある。それが吸血鬼なんだよ。


「さて、倒すべき方は解った。これからどう攻めていくのかを考えるんだけど、どうすればいいかだよな。何か案はあるか?」


「ふむ。そうだな。急いで勝つ必要があるのかどうかだ。ここは完全に未開地になってしまっている。ある程度の拠点を作りつつ、ゆっくりと南下していくのはどうなのだ?」


「そうね。居住区を早めに作ってしまいたいから、焦って倒す必要があるのかどうかね。魔王を蹴散らしても、入植するには時間がかかるわ。それこそ3年は欲しいと思うの。魔王を急いで倒さなければならないのであれば、急ぐべきでしょうけれど……」


「そうだな。急いだ方がいいだろうとは思う。真祖は索敵魔法に映らないからな。夜に襲撃されることは確定しているが、夜に真祖と戦うのは基本的に悪手だ。戦うのであれば強化されていない昼間に戦う必要があるだろう。被害を減らす意味でも、真祖だけは早く討伐した方が良い」


「索敵に映らないのは問題であるな。それならばいっその事、大陸の解放を急いだ方が良いのである。面倒な事は初めに処理しておくべきであるな」


「そうね。厄介な特性があるのであれば、先に潰しておくべきね」


「それじゃあ、決まりだな。先に魔王を倒す。それからゆっくりと入植する。まあ、ゆっくりとは出来ないんだけどな。早くしないと狩場がどんどんと広がるし」


 まずは真祖系の魔王から倒すことになる。とりあえず5億人くらいを導入しないといけないだろうな。召喚体は魔王を倒すと消えるが、まずは魔王を見つけないといけないからな。目視が必須になるんだから、まずは見つけるところからだ。まあ、ケセリリ様を先に呼ぶかな。

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
狼に変身する吸血鬼だっているんですよ! なお手塚治虫のバンパイアは狼男。
タイトル案 魔王は南吸血鬼、北狼系、索敵に映らず海を渡れる吸血鬼から潰す どんな種族だろうと、神に貰った魔法があるなら海を渡れそうだけど、部下が渡れないなら単独行動で殺られやすくなるしな
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ