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魔紋章のある世界へ  作者: ルケア


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180/191

180話 魔王支配大陸に上陸したが、特に何も無し、楽に陣地を作れそう

OFUSE始めました。

https://ofuse.me/rukea


ついでにブログも始めました。好きなことをつらつらと書いていく予定。

https://rukeanote.hatenablog.com/


さらについでにTwitterも始めました。変なこともつぶやく可能性があります。関係ないことも沢山つぶやきます。

https://twitter.com/rukeanote

 苦節3年。待ちに待った。漸くと大航海時代の許可が降りた。向かうは大陸。魔王の根城。色々とあるけど、とりあえず、期間になったんだから、出発するしかない。目標は大陸、魔王行き。いつもの船で大航海中である。


 面子もいつもの面子だ。今回は港の建築に全力を注ぐことになるんだけどな。まずは拠点を作ることから始めないといけない。水中に特化した魔物は居ないという事だし、問題なんてないな。……一応、居ない訳では無いという事は、ケセリリ様から聞いたんだけど、陸地を平らげるのに、水生の魔物が必要なのかと言われて、その通りだなと思った。要らんよな? むしろ狩場の問題があるんだから、魔物は陸上の魔物をメインにすることもよく解る。狩場の魔物と召喚体の魔物は、戦う事になるからな。そもそも相容れない存在らしいので、戦うのだそうだ。という事は、向こうは無限回廊に何かも潜っている可能性はある。可能性は無いとは言えない。


 宝物を十全に使えるのかと言われたら、微妙な所だろうけど、使えない訳では無い。むしろ回収している可能性を考えた方が良いと思う。故にベルベリアリ装備を使っていることが前提になっている。そういう作戦で、今回の戦争は起こすつもりなんだよ。対魔王戦線に、向こうはベルベリアリの装備有りの状態でやってきているはずだという想定だな。


 弱いのであれば、弱いで良いんだよ。それはそれで良いんだけど、強かった時の衝撃をどうするのかって所があるからな。初めから強いと思い込んでおけば良いのであって。強いんだから、こっちも全力で行こうねって話だ。全力を出し切る編成で来ているからな。そんな訳で、第5紋章持ちは何とか大陸を見つけてくれないかな。沿岸部さえ捉えてくれれば後は何とかなるんだよなあ。


「大陸はまだか? 反応は無いか?」


「まだだの。何事もあせらん事よの。捉えたら直ぐに報告するから待つが良いの」


「全く、もう少し落ち着きなさいな。楽しみにしていたのは解るけれど……」


「十分待ったしな。準備も万端にしたんだ。これで見つかりませんでしたでは済まされない。徹底的にやってやろうと思っている。まずは大陸を見つけないと話にもならないんだけど、そこからなんだよなあ。もっと大陸が近ければ良かったのに。そうすれば、楽しい楽しい砲撃祭りが出来たのになあ。残念だな」


「それだけ近いと、こちらにも被害が出るのだがそれは良いのか?」


「普通はそれも考えるんだろぅぜ? でも、今のこいつは普通じゃなぃからな」


「飛行型の100体や1000体くらい居てもいいだろうに。人類にも鳥人が居るんだし、空中に出てくることも考えていたんだけどな。見込み違いか? 普通は偵察に用意すると思うんだけどな……」


 そうなんだよなあ。水生型の魔物は召喚しないのはなんとなく解るんだけど、飛行型の魔物を召喚しない手はないと思うんだよ。まあ、対空砲火も結構な種類があるから、魔物によっては対空砲火で落とされるんだけどな。飛行型特効持ちとかもいるからなあ。そういう相手には飛行型は出しづらいというのは解る。解るが戦略上は使ってくると思うのが普通だろう? 何で使って来ないんだよ。馬鹿なのか? 偵察用に絶対に作るべきだろう。海からの侵略が来ないとは限らないんだから。長年来なかったから慢心したのか? そんな馬鹿な。慢心するような奴を選ぶなと言いたい。楽しく遊ぶためには、色々と必要になってくるだろうに。大陸移動が出来ないのであれば、海を埋め立てるくらいの事はやってもいいと思うんだがなあ。


 時間は無限にあるんだから、無限回廊から土を無限に取ってきて、海に陸地を作って渡るという方法が採れると思うんだがな。それすらもやっていないっぽいからなあ。俺ならやるよ? マーマンたちを総動員して色々とやるぞ? 出来るんだもの。やらない手はないよな。出来ることはすべてやる程度の事はして欲しい。魔王なんだから。まあ、無理やり魔王にさせられたのかもしれないが、それでも魔王は魔王なんだ。楽しませてくれよな。


「……陸地だの。陸地が引っかかったの。接敵は無しだの」


「無しだ? 沿岸部に見張りを立てていないのか?」


「敵は見つからんの。沿岸部には敵は居ないの。内陸地にいるのではないかの?」


「……そんな馬鹿な。それじゃあ、楽しめないじゃないか!」


「はあ。だから普通に接岸して、普通に港を作って、普通に陣地を構築したら良いじゃない。苦労をしないのだから、それでいいでしょう?」


 馬鹿な。砲艦外交をしたかったのに。その為に第3紋章も沢山連れてきたのに。陸地からの固定砲台しか駄目なのか。まあ、それでも十分に強いんだけどさ。もうちょっと、こう、ね? あるじゃん? 苦戦したいじゃん? 陸地にも辿り着けない的な感じが欲しいじゃない。折角用意してきたのに。この日のために、色々と準備してきたのになあ。準備の1つが無駄になってしまった。まだ無駄になるとは決まっていないんだけど。陸地からの固定砲台が残っているからな。素早く陣地を構築してしまわないといけない。


 それじゃあって事で、いい感じの接岸点を探して無事に陸地に降り立った。うーん、空気が違うとか思うのかなって考えていたんだけど、そんなに変わらないな。特に危険とも感じない。索敵にも引っかからないし、どうしたものか。……狩場の魔物は引っかかるんだけどな。この辺は何も無いのか?


「エスメラルダ、そっちはどうだ? こっちは狩場以外は捉えられないんだけど」


「こっちも似たようなものだの。狩場以外は引っかからないの。平和で良い事だの」


「いや、よくないんだけど。戦闘が起きないと楽しくないじゃないか。悠々と陣地を構築できてしまっては、楽しくないじゃないか。こういうのは陣地の構築を邪魔されながらも何とか建て切るってシチュエーションがだな。燃えるんじゃないか」


「はいはい。そんな事は良いから、防衛に回るわよ。ここを死守するのは確定なんだから。それと、海からの奇襲も気をつけてよ? その辺は大丈夫なんでしょうね?」


「勿論だ。そっち側も何もないよ。……何も無いんだよなあ。もっと何かあっても良いんだけど。どんどんと襲ってきてくれていいんだけどなあ。何で襲って来ないのか」


 楽しくないじゃないか。接岸すら難しいって想定してきたのに、何故かフリーパスでやって来れて、しかも陣地の構築まで出来ようとしている。何故だ。


 もっとこう、対策を見せてくれても良いじゃないか。大陸なんだから、海からの危機が来ることは想定の範囲内じゃないか。何でそうなる? どうしてなんだろうなあ。魔王の評価を2段階くらい下げないといけないのかね? うーん。もっとこう、ガンガンと戦闘になるって事を想定していたんだけどな。期待外れだよな。もっと攻めれらると思ったのに。


 まあ、陣地をとりあえず構築して、資材も集めてってしていたら、敵の索敵に引っかかるかもしれないからな。こっちの索敵外からの奇襲もあり得るんだよ。地中も海中も見張っているんだけど、その気配がない。うーん。うーん。うーん。解らん。何をしたいんだろう。もっとこう、あるよな? 自分が有利になるポイントを抑えておいてくれないと困るんだよなあ。


 楽勝とか駄目に決まっている。楽勝で終わりましたは詰まらないだろう? 見せ場が欲しい訳だ。見せ場が無いとこっちもやる気が出ないだろう? こっちにも戦闘をさせてくれよな。出来る出来ないじゃない。やるんだよ。さあ、かかって来てくれ。

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