173話 働ける800億人攫い、餓死者多数の大陸に、1000億人送る
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無限回廊を久々に潜って1年くらい。新たな階層にも行きつつ、宝箱を漁っていた。主要な宝物は出尽くしていると言っても過言ではないから本当に必要な物が出たかと言われると微妙なんだけど。でも、楽しかったぞ。娯楽としても必要だと思うんだよな。全部が全部意味のある行動をしなければならないって訳でもないんだし。他の人に任せられる所は任せても良いと思うしな。
そんな訳で、向こうの大陸が終わったかなって感じの所で向こう側を確認しに行ったら、まあ酷いことになっていたんだけどな。何かを求めるように這い出てきた死体がその辺に転がっている。それの処理をしなければならなかった。こうなることは解り切っていたが、仕方がない犠牲なんだ。どうしようもなくなった人を生かしておく必要も無かったからな。
因みに、引き抜けたのは800億人程度。約7分の1を引き抜けていた。結構多かったんだよな。こんなに人が残っているのかって感じだった。もっと人口が減っていると思っていたからな。800億人もいるなら話は変わってくるんだよ。第1大陸よりも多くの人口が居たんだなって感じだけど。まあ、それでも平和に暮らしていたらこんなものなのかって思うけどな。人口が増えていたのが不思議なくらいだ。娯楽がそれしかなかったと言われたらそうかもしれないけども。
とにかく、掃除をしてから移住者を含めて1000億人程度を大陸に送り込んだ。狩場の確認もしないといけないからな。必要な人員を送り込んだと思っている。幾つかはスタンピードを起こしていると思うからな。それの対処をしないといけない。面倒だが、これも必要になってくるんだよな。何とかしてしまいたいのはその通りなんだけど、そもそも狩場を維持するのも難しいんだよな。戦闘に特化した人たちがそこまで居ないし。熟練度も足りているとは思えないんだよな。
がっつりと育成をした訳では無い。何方かというと農業支援や職業支援をメインに行ったんだよ。だからレベルもそこそこで止まっているし、熟練度もまだまだなんだよな。難しいよな。大陸規模で1からやり直さないといけないんだから。出来ることはやったつもりではあるけど、それでもまだまだやらないといけないことも多くある。必要なのかは今後解ってくると思う。あの時やってなかったら生活が出来なかったのかってな。
「しかし、酷いの。ここまで死人が居ると気が滅入るの」
「しかも掃除でしょ。面倒だよね。レラたちがやらなくても良いんじゃないかな?」
「同朋の亡骸くらいはこっちで何とかしてしまいたいがな。……死ぬべきして死んだという感じなんだろうが、こうしてみると、な」
「でも、結局はこうするしか無かったのだと思うわよ? 働かない同朋を救うと言っても、こうなる前に救わなければならなかっただろうし」
「だがなぁ。こうも酷いと、今まで何をしてたんだって言いたくもなるよなぁ」
「気持ちは解るけど、さっさと処理しないといけないからさ。何時までも放置は出来ないし。疫病も蔓延する可能性があるんだから、しっかりと処理していかないと。それに、建物も建て直しの物が多いだろうしな。流石に人が死んだ建物に住みたいとは思わないしな」
「それもそうであるが、役所はどうするのだ? 正直な話、あそこが一番酷いのである。食べ物を求めてやってきた人々が、あそこで力尽きているのであるな」
「あれらも解体するしかないだろう? 判断はてしらがする訳にもいかない。ここを治める事になる誰かがやることになるんだろうさ。てしなら建て直せと言うだろうが」
そうなんだよな。役所が一番の被害が出ている。そりゃあ、食べ物がそこから支給されていた訳なんだから当然なんだけどさ。こうなることは解り切っていたとは思うんだけどな。役所、まあ貴族の屋敷なんだけど。貴族は全員処分をしたから問題ないんだけど、本当にどうするんだろうか。建て直すにも時間がかかると思うんだけど。
とっとと統治をしたいと思うだろうからな。誰がどうやって統治をするのかは知らないけど、酷いことになるのは解っている。というか、まともだったのが第1大陸と第3大陸しかないってどういう事なんだよって言いたくもなるよな。もうちょっとどうにかなったんじゃないかとは思うんだけど、どうにもならなかったから、こんな感じになっているんだろうし。
死体の処理も、普通なら死体漁りをするような奴が居ると思うんだけど、そんなのが一切ない所が凄いよな。漁るものが何もないんだから仕方がないんだけど。本当にもう終わっているとしか言えないんだよなあ。末期になるとこうなるってのがよく解る。
無限資源に頼った結果がこれなんだ。もっとやり方があっただろうに。解らなかったんだろうな。無限資源に頼った結果、どうなるのかが。想像力が欠如していればそうなるか。しかし、酷いよな。何がって、何もかもがだけど。大陸全部がそれなんだから本当にもうどうしようもない。
「願わくば、責めて狩場が良い場所があればって感じかなあ。この大陸に期待しても意味無いし。技術がどうのこうのって話にもならないからなあ。本当は先進文明だから、第3大陸同様に技術の交換が出来ると良かったんだろうけど……」
「それは無理であろうな。既に魔法に関しては終わらせている故に。魔法もある程度既存のものと相違なかったのである。一部知らない魔法があった様ではあるが、何方の方が良いのかは、好みの問題であるな。そこまで難しく考えるものではなかったのである」
「進み過ぎた故の弊害って奴だわなぁ。どぅするんだ? 今後の身の振り方はよ」
「そうだの。これで人類の大陸は制覇したの。今後の方針としては、魔王のいる大陸に行くのかの? それは少しばかり早くないかの?」
「うーん。どうなの? 早い方が良いのかな? 遅くても変わらない気がするけど」
「その辺はモリエラルト大公爵様と相談になる。とりあえず、ここの整備が先決だからここを整備するって感じになるかな。問題は人口だよな。予想以上に第3、第4大陸の人材は多くいたけど、第2大陸がね。ちょっとばかり人数が少なすぎるから、移民を送り込むにしても面倒なことになるんだよなあ。それに、魔王軍が厄介なのは代わりがないし」
「ん? 魔王軍は厄介なのであるか? そこの情報は余りなかったはずである」
「そうね。詳しいことは解ってないはずなのだけれど、神様から言われたことに何かあったかしら?」
「そうだな。魔王が何処からくるのかって事で色々と教えて貰っただろう? 魔王は別の世界からやってくる。そうしてこっちの人種を妨害してくるわけなんだけど、世界が違うって事は、確定で魔物が別の種類になると思うんだよな。考えてもみてくれ。向こうの魔王は魔物を召喚するって言ってただろう? それはこの世界の魔物を召喚するのか? 違うんじゃないかって思うのが普通だと思うんだよ。そうなってくると、魔王の居た世界の魔物を送り込んでくるはずなんだよな。それは、誰も知らない魔物を相手にするって事なんだよ。勿論、俺も知らない」
そうなんだよなあ。魔王の大陸に居る魔物は、こっちの知らない魔物の可能性が高いんだよな。何をしているのかは解らないけど、少なくともこっちに居る魔物とは別種のものだと思うんだよな。多分だけど、生きるために生活物資が必要になって来るんじゃないだろうか。想像でしかないけど。
となると、色々と作戦が変わってくると思う訳だ。何で船を使ってこっち側を攻略しに来ないのかは知らないが、手段としては採れると思うんだけどな。選択肢があると思うんだけど、何で攻めてこないんだろう。攻めた方が神様的には良い様な気がするんだけどな。




