165話 神ケセリリを召喚、転移陣で建物潰れ、龍脈を感じるのは神の領域
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で、当日。こっちは割と適当な感じで来てたんだけど、向こうはガチの礼服で来てた。うん。そりゃあ神様と会うんだもんな。過去1くらいの恰好で来るよな。でもさ、30人くらいの大所帯で来るのもどうかと思うんだ。神様と会えるのは貴重なのかもしれないけど、今後は多分だけど沢山会うからなあ。全部の神様と挨拶出来るんじゃないかとは思うんだけど。
それで、勢いそのままにコールゴッドをしたんだけど、それだけで緊張感が高まり、しかも光が立ち上がるから、なんだなんだと見物人が増えてきた。休日だしな。何かあったら出てくるよな。そんな訳で、色々とやらかしまくった挙句、よく解らない人数での集まりとなってしまった。
「あ、エルンストじゃん。また呼んでくれたんだね? でも人の子が多いね? 今日は何か別の事でもあるの?」
「ケセリリ様、すみません。まあ、色々とあるんですが、とりあえず、また新しい大陸に来まして。そこでの協力者の皆さまです。今回の大陸でも何とか上手くやれそうなので」
「あ! 新しい大陸に出てきたんだ! これで3つ目? かなり早いペースだよ! いやー、有難いよね。なるべく急いでほしいのが心情だからね。無理しない程度に急いでよ」
「それで一言挨拶をと思いまして、この国の人を呼んでもらった訳なんですよ。後は転移陣を設置したいので、場所の選定をお願いします」
そうなんだよなあ。ケセリリ様が俺の名前を覚えてしまったんだよ。クレイダーナーに次いで2人目である。呼び過ぎたのもあるんだけど、覚えられてしまった。後は転生者だったってのもあるんだろうな。色々とあったらしいし。まあ、なんで俺だったのかは知らないけど。他のプレイヤーでも良かった気がしないでもないんだよなあ。理由はよく解らない。その辺は地球の神様の差配だからなあ。
「お初にお目にかかります。儂はジェンディア神国の国王をやっております、ローゲンデン=ドルジェントスと申します。此度はお声を聞けて感激しております」
「おー? 人の子の国を指揮している人だね。この大陸は魔王の討伐実績もあるし、中々いい感じなんだけど、それでもやっぱり戦力がもうちょっと足りないからね。今後は頑張って欲しいな!」
「ははぁ! 国の全てをかけましても!」
「それでなんですけど、転移陣の作成をお願いしたくてですね。俺たちのいた大陸と繋げて欲しいんですよ。候補地を幾つか選んでおいたんですけど、ここだとどうかなって感じですね。なんとなくですが、感覚的にいけそうな気がしたんですけど」
「んー? んー、ここは無理かな。作るならこの辺り? それか、ここかな? ここは駄目。ここも無理。でも、何で解るの? 勘って言っても、無理があるよ?」
「いやー、なんか慣れで? 場所的にはこの辺が良かったんですけど、雰囲気的にはこの辺かなーって感じがあったんですよね。何でなのかは知らないですけど」
「ふーん。魂が、なのかな? その辺はよく解らないけど、地球の方が魂的には格上だからねえ。何かあるのかもしれないけど、とりあえず、その勘はある程度正しいよ。エルンストが何を感じているのかは解らないけど、悪いものでもないし、良いんじゃない?」
「そうなんですかね? なんとなくですけど、狩場や聖域の雰囲気を感じたので、その辺かなって思ってたんですけど……」
「ねえ、完全に理解してない? 同じ人の子の筈なんだけどなあ? 誰でも出来るなら困らないんだよね。龍脈を感知する魔法なんて存在しないし、そもそも人の子には解らないはずなんだけどなあ? 何で解るんだろう?」
「さあ? とりあえず、ここでお願いします。すみません。移動をお願いします」
そういう訳で、移動を開始。なんかこう、雰囲気? 空気? そういうのを感じるんだよな。ここならなんとなくいけそうって感じで。それでも不安だったから、立地が良い場所を幾つか抑えてたんだけど、そっちは軒並み全滅。勘がここならって場所で何とかなった感じだ。何故当たったのかはよく解らないけどな。
まあ、選定のし直しとかじゃなくて良かったよ。ここなら何とかなると思うんだよな。多少の建物の買収程度で済むと思うし。色々と作り変えて貰わないといけないものがあるだろうけど、こればかりは仕方がないと諦めるしかない。でも、何だろう。こう、狂信者の様な目線が痛いんだけど。大丈夫じゃない気がするなあ。確実にクレイダーナーの様な感じがしているんだけど。これ以上信者は要らないんだけどな。レベルを上げて祈りを捧げる集団になるのかな? 別に悪い事ではないんだけど、どうなんだろうか。死にはしないとは思うけど。
「ここでお願いします。ここなら多少の改変で済むと思うので。ここでいいですよね? 国王様」
「勿論ですとも。ケセリリ様の思うがままにしてもらえれば」
「だそうですので、この辺に転移陣の作成をお願いします」
「はいはーい。じゃあちょっとこの辺の建物を潰してから転移陣を作るから待ってね? じゃあ、―――――! ―――――! ―――――!」
相変わらずなんて発音をしているのかが解らないな。最上級魔法の上にある存在なんだろうとは思うんだけど、使えないんだろうな。使えて欲しいんだけど。戦略的に使えた方が有難いんだけどなあ。そんな事は無理なので、仕方がないんだけどさ。その魔法、使いたいです。切実に。転移系の魔法って憧れると思うんだ。色々とロマンがあるよな。
で、良い感じに転移陣の設置された建物が建てられた。出口もこんな感じになっているはず。向こうはいきなり何かしらが起きた事になるんだろうけど、それはまあ、仕方がないよね。その為にあの辺を空けておいてあるんだし。向こう側も多少は混乱するかもしれないけど、そこまでの事態にはならないだろう。多分だけど。
「ふー! お仕事終わり! これで良かったんだよね?」
「ありがとうございます。これで大陸がまた繋がりました。……俺たちの居た大陸の、前に作って貰った転移陣の近くに出来たんですよね?」
「そうだよ? 転移陣なんて殆ど設置しないけど、作れって言われたら作れるし。ちゃんと場所を選定してもらわないといけないけどさ。無理って訳でもないしね。でも、本当にエルンストの感覚がどうなっているのかだよねえ。何で龍脈が読み取れるんだろう? 的確に読み取れるってさ、もう神の領域に足を突っ込んでいるのと同じなんだよ? レベルはそんなにでも無いよね? レベルで言うとクレイダーナーの方が高いし。何が関わっているんだろうね?」
「さあ? 感覚的なものですから、何とも言えないんですけど。なんとなく解る、じゃあ駄目なんでしょうね?」
「駄目なんだよ。普通は解らないはずだからさ。……ちょっと調べさせて貰ってもいい?」
「俺が死なないのであれば」
「死なないから安心してなって。じゃあ、―――――! ―――――! ―――――! ―――――!」
なんかよく解らない魔法をかけられた。……お願い事は1つしか駄目だけど、神様から何かをする分には許されるんだな。それは初めて知ったことだ。何をされたのかはよく解らないけど。何をされたんだろうか? でも、鑑定系の魔法って第8紋章の管轄じゃないのかね? そうなると、アンドリクセン様の管轄の様な気がしないでもないんだけど。
「あー。あー。あー。あー、これは、なんというか、地球の神様には頭が上がらないというか、いや、普通に上がらないんだけど、上位神であることは確定しているんだけど、こんなの聞いてないって。えー? これが普通なのかな? これで普通ってどういうことなのさ?」
何か解ったっぽいけど、何が解ったんだろうか。これは聞いても良い奴なのか? 答えて貰っても良いものなんだろうか。ちょっとよく解らないんだけど、どうなんだろう? 怖いけど、聞いてみたいって感じがするんだよな。




