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魔紋章のある世界へ  作者: ルケア


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163話 会談、ジェンディア神国はトンダミテタ帝国を神敵認定し戦争中

OFUSE始めました。

https://ofuse.me/rukea


ついでにブログも始めました。好きなことをつらつらと書いていく予定。

https://rukeanote.hatenablog.com/


さらについでにTwitterも始めました。変なこともつぶやく可能性があります。関係ないことも沢山つぶやきます。

https://twitter.com/rukeanote

 さて、なんだかんだと待って申請が通ったのが5日目の事。その後に3日後に指定の場所に行けという文章を貰った訳なんだけど。ああ、やっぱりたらいまわしにされるんだなって感想が出てきた。家に入ったと思ったら地下通路をあるかされて、出たと思ったら別の人に代わり、また地下通路をって感じで6回。そして、地下に城門があった。場所は解ったので次回からは直通で来れるとは思うんだけど、普通に門番から門前払いを食らうだろうからな。ここの門番はしっかりとベルベリアリを装備していた。最強の兵士って感じなんだろうな。


 それで地下から地上へを上がって、なんだかんだと行きついた先の部屋で待たされていた。待たされること30分程度、漸く重要人物との会談に立てたという所だろうな。凄く偉そうな人が2人も来てしまった。多分だけど、実質的なトップ2人だと思う。威圧感が全然違うからな。モリエラルト大公爵様でもここまでの威圧感はないって感じだ。流石は竜鱗人。身長も高いし、がっしりとした体格をしている。もう1人はダークドワーフなんだけど、こっちも凄味がある。


「さて、遠くの異国の地からやってきたとあったが、何処まで正しいのやらだ。こちらも情報を精査したが、異大陸の国との接触は初めてだ。確認のしようがない。国民であればある程度は調べがつくんだがな。まあ、話してみないと解らないって事で俺が出てきたわけだ。俺はエヴァーデン=グランドール。この国の元帥をしている」


「私はドロイデル=レブレカンド、この国の宰相だ。異国よりよくぞ来られた。歓迎が出来るのかは、今の段階では判断できかねる」


「まあ、そうだろうな。でも、かなりの大物が出て来たって感じだ。俺はエルンストだ。一応だけど、俺たちの大陸の代表扱いをしてもらっても良い立場って事になっている」


「ほう。家名無しか。そっちの大陸ではどういう扱いなのかを聞いておいてもいいか?」


「俺は冒険者だ。冒険者はこっちにも職業としてあるのを確認している。そこで同盟の盟主をやっている。まあ、大陸の統一に少しは貢献したからな。今は大陸の代表って形を取らせてもらっている。実力は、そこそこにはあるつもりだ。まあ、魔紋章の関係で直接の戦闘能力はそこまででもないんだけどな。主に索敵担当だ」


「成る程。同盟の盟主か。メルトリスラ王国所属だったか。王国ならば家名を与えられる立場にも成れたはずだろう? それだけの貢献があればな」


「断ったからな。こっちにはあるかは知らないが、家名を持つという事は貴族であるという事になる。それの打診は断った。俺は自由の身で居たいんだ。こうやって冒険をするのが冒険者の役割だと思っているからな」


「貴族か。南部の王国と同様か。ジェンディア神国では、家名を持つことは銘家の証。貴族とは違うが、内政に関わるのであれば、殆どの者が家名を持っておる」


「軍部でも同じだな。将校になる奴は銘家の者が多い。多いってだけで、たたき上げの奴らも居るけどな。強ければ良いって訳でもないから難しい所だが……、やはり指揮能力が最優先だ」


 元帥と宰相。かなりの大物というか、実質国のトップ2人だよな。これ以上は国王しか居ないはずだ。もしかしたらまだあるのかもしれないが、俺は知らない。国の体制までは調べられなかったからな。貴族っていう言葉も出てこなかったから貴族は居ないんだろうとは思っていたが、銘家か。よくある話ではあるが、腐る事もよくある。それは貴族でも同じだが。


 ただ、平民だからって差別する感じではないな。使える奴なのかどうなのかをがっつりと見極められているようだ。きっついなあ。こういう感じで接してくるのは中々。モリエラルト大公爵様は腹を割った話を望んでいたからまだ良かったけど、こういう駆け引きになるとよく解らないんだよな。先手必勝スタイルが俺の持ち味だし。こうなったらカードはこっちから出していくしかないんだろうな。受け身に回っても良い事はなさそうだ。正直に行くしかない。


「ぶっちゃけると、こういう場はあまり慣れていない。だから端的に行かせてくれ。この大陸を統一するにはトンダミテタ帝国と手を組み5か国を落とすのか、トンダミテタ帝国と敵対し他の5か国を併合または自治区にするのかの2択しか無いと思った。そして、俺たちのパーティーを見て貰った通り、トンダミテタ帝国とは手を組めない。滅ぼすしかないと思ったんだが、ジェンディア神国は既にトンダミテタ帝国を神敵認定しているんじゃないかと思ってな。それを確かめに来たのが1つ目の話だ。神敵認定しているのであれば、話は早く進みそうだからな」


「ふ、まあ平民がこの手の話に精通している方がおかしいか。良かろう。こちらも端的に言わせてもらう。ジェンディア神国はトンダミテタ帝国を神敵認定している。既に戦争の最中だ。戦況はそこまでいう程じゃない。ただ、問題なのはあいつらの数だ。少なくともこちらの15倍の兵力がある。それを5か国で負担をしても3倍だ。余裕とまでは言いづらいな。装備の質はこっちが勝っているし、兵の質でも勝っているが、数が問題だ」


「成る程、神敵認定しているのであれば、話は簡単でしょう。トンダミテタ帝国の土地をメルトリスラ王国にくれませんか? そうして食った暁には同盟か自治区を用意し、大陸の統一を計りたいのですが、いかがでしょうか?」


「ふむ。メルトリスラ王国の戦力はどのくらいある?」


「最低でも兵力は200億。相手側の10倍は保有している。精鋭だけでも5億。それだけの数は出せる。しかもしっかりと魔紋章については把握している。マカラタチア共和国には既に断られている。向こうは敵対する気はあれど、トンダミテタ帝国を滅ぼす気は無いようだった。まあ、どうしても統治に問題が出てくるからな。簡単に落としてそれで終わりという訳にも行かないのも解る。が、停滞は衰退と同じだ。いつ敵が魔紋章の本当の価値に気が付くか解らない。解らない内に、有利なうちに叩いておくべきだと思うが、どう考える?」


「大きく出たな。最低でもって事は、まだ増える可能性もあるって事だな。それに、精鋭だけで5億か。それだけでも勝てるんじゃないか? それで、大陸を渡る方法はどうする? そこが一番の問題だろう。それだけの船を作るだけでも大変な労力になるだろう?」


「転移陣を用意する。それで一気に兵力を運んでくるつもりだ。大陸と大陸を転移陣で結び、相互移動を自由にさせる。そうすれば兵力の問題は解決できる」


「ちょっと待ってもらおうか。転移陣の開発はこちらでも力を入れていた。だが、あれは無限回廊にしか設置できないのではないかというのが私たちの答えだった。それが設置できるのか? 人の身でそれが可能なのか?」


「不可能です。人の身では絶対に不可能ですね。なので、転移陣を設置するのに神降ろしの宝玉を使います。それで神様に転移陣を設置してもらいます。勿論ですが、死なない人を選定しますよ? 転移陣を設置するだけであるのであれば、レベルが900を超えていれば確定で生き残れます。それのための場所は借りないといけないのですが、設置はこちらで請け負います」


 人の身では絶対に不可能だ。魔力的にはレベルが900もあれば足りるという事になるんだよ。そこまで上げるのに相当な時間がかかるが、無理ではない。やってやれないことはない。一部、頭のおかしい奴がそれを軽く凌駕しているが、それには目を瞑る。さて、答えはどうだろうか。俺としては勝算があるんだが。

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タイトル案 会談、ジェンディア神国はトンダミテタ帝国を神敵認定し戦争中
神国的に一大イベントであると思われる神降ろしが単なる作業工程扱いされとる事実。 不敬とされるかそれとも歓迎されるか。
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