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魔紋章のある世界へ  作者: ルケア


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160/191

160話 戦争に協力してもらえないので他国に行く、新聞社に戦力を話す

OFUSE始めました。

https://ofuse.me/rukea


ついでにブログも始めました。好きなことをつらつらと書いていく予定。

https://rukeanote.hatenablog.com/


さらについでにTwitterも始めました。変なこともつぶやく可能性があります。関係ないことも沢山つぶやきます。

https://twitter.com/rukeanote

 さて、議会である。昨日の今日で何が決まったのかだけど、方針は決まったんだろうな。そうしないと自分たちの立場が弱くなる可能性があるんだから、きっちりかっきり決めてくるだろうと思っている。さあ、回答は如何に?


「再びの呼び出しに答えてくれてありがとう。議会を代表してこちらで決まったことを説明していこう。まずは、魔王についてだ。魔王に対して共同戦線を張るという事はこちらで可決した。何時何処で出てくるのか解らない存在だが、そんな存在とも戦わないといけないという事は解っている。その為、共に戦う事を約束しよう」


 まあ、そこは当然だよな。魔王をこっちで対処しますって言われても信用できないので、こっちが勝手に介入する話になるんだよな。


 ただまあ、協力体制を敷けるというのは良い事だ。でも、話の本題はそこじゃないんだよなあ。問題はトンダミテタ帝国を滅ぼすための拠点を作らせてくれって所なんだよ。そっちが解決しないとどうしようもないんだよな。後は色んな場所の使用許可とかも必要になって来るし、色々とやらないといけないことが多いんだよなあ。一番は転移陣を置く場所についてなんだけど、これについてはこっちで色々とやるので問題ない。場所だけ提供してくれればこっちで勝手にやらせてもらうからな。


「続いて、トンダミテタ帝国についてだが、我々にはトンダミテタ帝国を滅ぼす気はない。攻めてくれば対処はするが、それだけだ。よって土地の借用などは考えていない。やるのであれば勝手にやってくれと言う事になる。我々はそこに干渉することは無い。共同戦線も張るつもりはない。他の国と同様に、対トンダミテタ帝国に対抗する同盟には入ってもいいが、それ以上の干渉は出来ない」


 ほーん。そう来たか。となると、拠点を作ることは不可能だな。港については言質が取れたからいい感じだな。勝手にやってくれという事になるのであれば、港は作ってもいいという事になる。ならばあそこは拠点としては使えないが、整備はしておいてもいいだろう。そして、トンダミテタ帝国を滅ぼすことは出来ないと見たんだろうな。こっちの戦力を侮り過ぎたな。これで協力国が1つ減ったことになるんだけど、これは面白い事になるかもしれない。統一をするのであれば、むしろ断ってくれた方が良かったまであるんだよな。共和国ってかなり取り扱いが難しいんだよ。合議制になっているから、中々に結論を出してくれないし。


「以上が我々の回答だ。協力は出来ない。こちらの民を危険に晒すことは出来ない」


「回答をありがとう。ならばこちらもそれ相応の対処をするだけの話だ。他国に協力を要請する。それだけの話。マカラタチア共和国の立ち位置ははっきりとした。それで十分だ」


 これで交渉は決裂だな。……変化よりも停滞を選んだという事なんだろう。こちらの戦力を見誤ったという事にもなるんだろうな。まあ、それならそれでいい。今度は共和国が無くなるのを見るだけだ。戦争はしない。ただし、脅威となる国が変わっただけなのだ。より凶悪な国が仮想敵国になると言うだけの話だ。それを選択したという事なんだが、解っている議員はどれだけいるんだろうな。解っていないからこそこんな選択をしたという事なんだろうが、大丈夫なのかね? まあ、大丈夫じゃないようにする工作をこれからしていくんだけどな。今からその工作の時間だ。


「またまたすみませんね。マゼッタです。今日もお話をいいですか? 色々とネタが多そうで楽しいんですけど、大暴露大会といきませんか?」


「ガルベスという。この決定にはいささか疑問が残る。これはいい記事になるだろう」


「ゾルベーラだ。色々と聞きたいことがある。それこそ山のようにある。それを何処まで開示できるのかは知らないが、我々には話してくれるのですか?」


「おお! 昨日の記者さんだな。いいぞいいぞ。何処まででも話をしてもいいと思っている。……実はだが、断られることも想定はしていたんだ。だが、今日じゃないと思っていた。もっと情報を喋らせたうえで断るとばかり思っていたんだ。だからこっちには引き出しがまだまだある。それくらいには情報が詰まっているという事だ。議員の人たちはそれを知らないで拒否してしまったんだ。話くらいは幾らでもしようじゃないか」


「それじゃあ、今日もいい感じの食事処にいきましょうか。……実は、ネタ的に結構な販売実績になりましてね。今回の記事は地方にも回せるって言われたんですよ」


「だな。こちらでもいつもの3倍の売れ行きだと言われている。このままの情報でも十分に地方に回しても良いんだが、これ以上のネタが出そうなら面白い。しかも議員の批判記事の作成が可能になるかもしれない。批判の記事はよく売れる。現状の議員に不満を持っている人たちも沢山居るからな」


「情報としては極上だ。それだけの価値があると思っている。是非とも色々と話してもらいたい」


 ふっふっふ。当然だよなあ。現体制の批判となると、割とよく売れる。良い所は良いと褒めないといけないが、悪い所は悪いと大々的に報じないといけないからな。新聞とはそういう商売なんだ。人の不幸を書くだけではなく、自分たちに不利益になりそうな情報も与えてやらないといけない。簡単に言うと、危機感を煽る報道が必要なのだ。それの方が格段に売れるからだな。情報を扱うという事は武器の1つだ。だが、議員という権力者の批判は一般人には難しい。それを代弁する新聞はかなりの武器だし、それを皆に共有できるとなると、議員の批判が一般人でも行えるようになる。支持基盤を攻撃するのは基本中の基本だからな。


「さて、何から話をする? 今回の件について、どれだけでも話しても良いと考えている」


「ありがとうございます! それで、トンダミテタ帝国を滅ぼすという話ですけど、トンダミテタ帝国の総戦力は20億とされています。それをそんなに簡単に倒せるのかという疑問があるのですが、自信があるのですよね?」


「勿論だ。こちらとしては戦力を500億人保有している。それを全てつぎ込むつもりでいるからな。その中でも5億人程度がレベル2000を超えた精鋭中の精鋭だ。それらが一気にトンダミテタ帝国の戦力を叩いて行く。こちらとしては装備も最低でもベルベリアリで揃えている。負けることは無いし、戦いにもならないと思っているんだ。簡単に勝たせてくれないと思っているかもしれないが、そんな事はない。既に準備は整っている。後はトンダミテタ帝国の内部を工作してからとなるから、3年後くらいにはなると思うけどな」


「……戦力の確認は、議員の皆さんはしたのですか? 勝てる見込みしかないじゃないですか」


「戦力の確認はされていない。因みにだが、最低限でもベルベリアリ装備だ。この装備を見て何の装備なのかが解るか?」


「見たことも無い金属ですよね。もしかしなくとも合金ですか?」


「そうだ。それはベルベリアリの合金だ。最低でもベルベリアリといった意味が解るだろう? 装備は圧倒的な差があるんだ。第10紋章ではバリルまでしか扱えない。それは解っていると思う。ただでさえベルベリアリでも差が大きいのに、合金が出てきたらどうなると思うかは、誰が考えても解る事だろうと思う。それを議員たちは確認すらしなかった」


「圧倒的な戦力差であると同時に、装備の質まで勝っているとなると、本当に負ける未来が見えないんですけど?」


「負けるつもりは無いからな。知っているか? 俺たちの初の航海はここじゃない大陸だ。この大陸は3つ目。既に2つの大陸を統一しているんだよ」


 どんどんと爆弾発言をしてやろう。そして、徹底的に新聞が議員批判をやるだろう。そして、トンダミテタ帝国が滅んだあと、そんな議員たちに居場所があるのかという問題が出てくるだろうな。敵国でいるか、それとも併合されるのか。議員の首をかけての話し合いになるだろうな。

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マスコミはあるのにマスコミに責任がないのがヤバい いや、そもそも情報操作の必要が薄いのだろうか? 逆説的に議席に民意は反映されていない、特権階級から慣例的に議員を選んでるのかな? 今まで茶番でも問題な…
タイトル案 戦争に協力してもらえないので他国に行く、新聞社に戦力を話す
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