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魔紋章のある世界へ  作者: ルケア


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159話 戦争に乗り気の議員いない?結論は持ち越し、新聞社に取材される

OFUSE始めました。

https://ofuse.me/rukea


ついでにブログも始めました。好きなことをつらつらと書いていく予定。

https://rukeanote.hatenablog.com/


さらについでにTwitterも始めました。変なこともつぶやく可能性があります。関係ないことも沢山つぶやきます。

https://twitter.com/rukeanote

 その後も質問が少しずつだけど出てきた。本気か? とか、正気か? とか、マジか? みたいなのまで含めると100近くの質問が出た事になる。まあ、決定事項なので後は何処でやるのかを決めるだけなんだけどな。駄目なら言った通り、ジェンディア神国に行くつもりである。そっちの方が話せそうな気はするんだよな。全種族が平等に過ごせるみたいだし。人間も含めて悪い訳では無さそうなんだよな。そっちの方が交渉はしやすいだろうと思う。


 けど、こっちの国に港を勝手に作ってしまったからな。とりあえずはこっちの国と仲良くしておきたいんだよ。戦争になるのは余りな。絶対に駄目だとは言わないが、出来る限り戦いたくはない。戦争をするのは人間相手が丁度いいというか、非人間相手に戦える連中がどれだけいるのかなんだよな。人間が差別されていないといけない訳なんだけど、人間って一番増える種でもあるからな。早々迫害されるって事が無いんだよな。繁殖力が高い種は生き残る可能性が高いんだよ。それは国家もそうだ。ただ、このシステムを採用している以上、長寿種の方が強いんだよなあ。熟練度的に。それを数で圧倒するのが人間なんだ。まあ、害悪でしかないわな。


「静粛に! 静粛に! とりあえずは我らの立ち位置と向こうの立ち位置が解ったことは良しとするべきだ。よってここで閉会とし、非公開会議にて案を纏めるものとする。一先ずはそうするべきだろうと思う。急な事でまだまだ煮詰まっても居ないからな。方々には迷惑をかけるが、今日は残って欲しいと思っている。そして、異国の方。明日までには結論を出そう。また明日にでも来てくれ。そう時間は取らせん。結論を決めておこう」


「解りました。皆さんの賢明な判断を期待し、今日は帰りましょう。ではまた明日にでもよろしくお願いします」


 さあ、帰るぞ。今日はこうなるだろうとは思っていたからな。茶番にアドリブを入れるんだらか、無茶だよなあ。こうなる事の予想は出来ていた。こうなったら結局は最後までどうするのかが決まらないパターンだと思うんだけど、どうなんだろうか。


「結局、決まらなかったわね。エルンストが予想したとおりになった訳だけど」


「うむ。明確な敵対国家を放置しておく必要は無いと思うのだがな」


「戦争しか道がねぇならそうするしかねぇと思うんだがな。何を考えてんだろぉな?」


「解らん。てしらもこの決定が無ければ動けん。何をどうするのかは明日には解るのだろう?」


「多分な。ちゃんと決まるとは思うぞ。時間が無いから下手をしたら徹夜の可能性があるんだけどな。そういう感じなんだよ。共和国でも代表議会制ならこうなる。もっと権力を持たせて代表が少ないといい感じで決まるんだけど、そういう訳にもいかないんだろうなって思う訳だ。支持されていなければ議員になんて成れないし」


 その結果が、ガス抜きの茶番劇って話なんだよなあ。面白くも何ともない話で持ちきりになっているという訳だ。その結果は勿論、民衆を馬鹿にしているんだけどな。それで騙されると思っているという事なんだよ。若い人は騙せても、歳をとる毎に騙せる人の数が減っていく。長寿種あるあるなんだよな。今回はどう動くんだろうな。


 俺たちにとってはどっちでもいいんだよ。最悪の場合も想定しておかないといけないと思っている。最悪は5か国全てに断られた時だな。その時はトンダミテタ帝国との開戦を早めて、拠点を中に作ってしまう事だ。手っ取り早く王都を落としてから端っこにまで戦力を浸透させる方がいいだろうと思う。どうせ王都は真ん中にあるんだろうからな。こういう場合ってそういう事が多いんだよ。真ん中の方が都合がいいんだよあな。転移陣の関係で。


「さて、どうする? 時間が出来てしまったが、他にやる事があるのか?」


「やる事って無いよね。出来ないよね。勝手に色々とやるのも不味いだろうしさ。とりあえずは待つしかないんじゃない? 結果は明日出るって話なんでしょ?」


「出来ることは何もないの。単純に時間が開いてしまったの。何かするのかの?」


「あの! 少しお話をよろしいでしょうか? 私はマゼッタといいまして。獣剛新聞の者なんですが、取材をしたいと思いまして。良ければ食事でもしながらお話を聞かせて貰えたらと思います。勿論謝礼はお支払いしますので、どうかよろしくお願いします」


「こちらもよろしくお願いしたい。森明新聞のガルエスという」


「拳炎新聞のゾルベーラだ。話を聞かせて貰えると有難い」


「お? 新聞か。こっちにはあるんだな。いいぞいいぞ。何でも聞いてくれ」


「新聞って昨日言っていたあれの事?」


「そうだ。情報を紙で売っている店だな。特大のネタなんだ。こうなる事は予想が付いていた。話はしてもいいぞ。何処でやるんだ?」


 新聞が食いつかない訳がないよな。そして、多分だけど、大手の3社なんだろうな。他にもあるのかもしれないが、解らない。情報を扱う業界が育っているという事は、やはり文明的には負けているよな。紙媒体の情報誌って成熟しないと発展しないし。だって、識字率の問題もそうだけど、情報を必要としている人たちが少ないとどうにもならないからな。貴族を取材してどうのこうのとする連中が居るのかと言われたら居ないだろうからなあ。特に面白い情報源でも無いだろうし。


 必要な情報ってなると、有名人が居ないといけないし、批判できる組織が無いと意味がない。だってそうだろう? 人というものは、なんだかんだ言いつつも批判的な事が好きなんだから。他人の不幸は蜜の味って言葉もあるくらいだからな。貴族のゴシップなんて飛ばしたら売れるだろうけど、貴族から消されるからなあ。それに比べて議員だと権力がそこまでないため、ゴシップもやりたい放題出来る。まあ、新聞を好む人には悪いが、情報なんてそんなもんだと思うんだよ。


 そりゃあ生活に必要な情報も出しているけど、大半は必要ないものだ。娯楽として扱われているといっても良いんだよ。地球ではスポーツ選手の動向とかが人気だったのか? 俺的にはどうでもよかったから、そんなのよりも今の薬の開発状況とかを教えてくれって感じだったんだけど。いい薬があって、治る可能性があったのであれば、俺もまだ生きていたと思うしな。まあ、そんな夢のような薬は開発されなかったんだろうけどな。一生病院に繋がれているよりは、賢明な判断をしたと思っている。


 そんな訳で、個室のある料理店で色々と取材を受けた。かなり熱心に聞いて帰ったけど、どんな記事になるんだろうな? ちょっと楽しみでもある。……まあ、他の皆はそんな情報まで必要なのかって感じで首をかしげていたんだけどな。いやー、ゴシップ記事ってこういうものだから。異大陸の恋愛事情とかを根掘り葉掘り聞いていたけど、そんなに変わらないと思うんだけどな。ここに居る奴らって、恋愛とかどうしているんだって思ったけど、ちゃんと恋愛してたよ。彼氏彼女持ちだった。勿論俺以外な。俺か? 彼女は居ない。そんな時間は無いし。寄ってくる人も居ないぞ? まあ、確かに身だしなみに特段気を使っているのかって言われたら微妙だし、金はあるけど常に何処かに出かけているしな。普通の人の感覚だと無理だと思うぞ。長寿種でもないかぎりそんな付き合い方は出来ない。だって、人間って寿命が1番短いからな。その次が獣人だ。獣人でも400年は生きるけど。人間が60年くらいしか生きられないんだから本当に寿命が短いんだよなあ。それでも繁殖力があるから覇権を握っている場合が多いんだけどな。

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