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魔紋章のある世界へ  作者: ルケア


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157話 魔法の熟練度で成長は大器晩成も・公開議会はメモされ報道かな

OFUSE始めました。

https://ofuse.me/rukea


ついでにブログも始めました。好きなことをつらつらと書いていく予定。

https://rukeanote.hatenablog.com/


さらについでにTwitterも始めました。変なこともつぶやく可能性があります。関係ないことも沢山つぶやきます。

https://twitter.com/rukeanote

 議員との話はついた。とりあえず、明日の議会の傍聴席に座っていろとのことだったので、座って待つことにした。その間は宿に泊まらないといけないんだけど、通貨が同じである。これは通貨を作る魔法が同じことを意味する。それには安心した。通貨が使えないとなると、上級ポーションやその他の薬を売り払わないといけない所だった。通貨を作る魔法が同じで良かったよな。これで気兼ねなく統一できる。通貨が違うと厄介しか思い浮かばないんだよなあ。その辺は助かった。


「それで、エルンスト。大丈夫なの? 明日はいきなり本番だけれど?」


「大丈夫ではないよな。でもまあ、話をしてみないと解らないし、それ以外には方法が無さそうだったしな。結局はこの大陸はトンダミテタ帝国を滅ぼして、後は特別自治区にするほかないのかなって感じがするんだよ。結構自分たちの国っていう傾向が強そうだし。文明的には先に行かれているしな。こっちが譲歩しないといけないことも多そうだ」


「文明としては、向こうの方が上なんだろうがよぉ。魔法はこっちの方が上ってのは、ちぐはぐじゃぁねぇか?」


「それは確かに思う。無限回廊を200階層で止まっているという時点で疑問でしかなかった」


「そうよの。エルンストが持って来た魔法のリストが法外に強いというのが問題だの。まあ、今更ではあるがの」


 そりゃあ、強さを求めた奴らの魔法開発を知らないからな。無駄に検証を重ねた結果があれなんだ。熟練度0の状態で最強の魔法が、そのまま強くなるのかというのも検証の結果で解ったんだよ。答えは熟練度の上昇率と威力の上昇率は一定ではないと結論が出ていた。初めは低威力であっても、熟練度が高くなると一気に強くなる魔法があるのだ。そんな魔法を積極的に教えてきたのだ。違いがあって当然なのだ。ゴブリンをまともに倒せない魔法が最強クラスに育つなんて誰も思っていなかったんだからな。検証の結果はここに活かされている。


 無論、もっと大器晩成型の魔法はあるかもしれない。それはこっちでも検証しないといけないと思っている。ゲームでは3か月という縛りがあったがために、晩成期の状態になっていない魔法があった可能性もあるんだ。その辺はちゃんと大陸を統一した暁には、検証班を立ち上げるつもりだからな。もっと上を目指すことは可能だろうと思われる。そこまでの魔法が必要になるのかは置いておくとしてだな。


「まあ、お陰で交渉材料が出来たからいいけどな。効率の良い魔法があるって事を解って貰う必要があるし、魔法の威力の増加傾向についても色々と検証しないといけないからな。ここまで育っている文明なら検証班も作れるはずだ。それは農業についても魔法で何とかなるし、他の産業についても魔法で何とかなるって事を解って貰えているって事なんだよ。メルトリスラ王国でも農業に魔法を使っている所はまだまだ少ないからな。今後は増やしていかないといけないとは思っているんだけど」


「全てを魔法でどうにかする文明になるのね。まあ、いいけれど。それで? 交渉の余地はありそうだと踏んでいるんでしょう? どうなりそうなの?」


「それはわしも気になるのである。結局はどうなるのかが問題なのである」


「自治区が一番丸いとは思うけど、もうちょっと欲深く来るかもしれないって感じかな? 欲深い程度であれば問題ないんだけど、面従腹背系の奴が居ると面倒って感じなんだけど」


「めんじゅうふくはいって何なの?」


「表面ズラはいぃ顔して平服しているように見せかけて、裏でこそこそやる奴の事だな。オレはそういう奴はだぃっきらぃだな」


「制御に困るの。裏でこそこそやる奴は信用できんの。やるなら表で堂々とする方がまだ潔いの」


「まあ、監視されても仕方がない奴がいるかもしれない程度に止めておいた方が良いのか? 出来れば同朋ゆえに何とかしてやりたいが」


「そういう奴が出てくるかどうかは解らないからな。でも、将来的には必ず割れる事になるんだけど。ずっと1つの国で居続けることは無理だから。出来れば1つの国で居た方が神様的には良いんだろうけどさ。戦争が無いと進歩しないって可能性もあるし、分裂していた方が都合が良かったりもするんだよな。それについては本当に善し悪しがあるんだよなあ」


 文明を発展させるのは、戦争と欲望とエロだという事もある。欲望とエロは違うらしいんだよ。解らない感覚なんだけど、欲望の中にエロが入っているのではないかとは思ったんだけど、どうやら違うらしいんだよな。欲望の中にあるのは色欲であって、エロではないらしい。解らん。どう違うんだろうか。


「じゃあ、明日にでも色々と解るって事なのね?」


「そうなるな。どんな奴らなのかが今日だけでは解らなかったからな。ただ、議論を積極的にやろうって姿勢は見て取れたんだけど、ガス抜きをしているようにも見えたんだよなあ。傍聴席にも結構人が居ただろう? あの人たちに対して言っているようにも聞こえたから、本音ではどう思っているのかが解らない。発展をしたいのか、停滞を良しとするのかさえも微妙な所なんだよな。本音では語り合えない可能性がある。……まあ、公開議会ではって話だけどな。勿論だけど、非公開の議会にも参加するから。そっちが本番だろうな」


「へぇ。そぅ見てんのか。見世物としてやっているってか?」


「そうだ。多分だけど、端末通信とは違う情報媒体があると思う。多分紙で情報を売っている商売があると思うんだよ。そういう人たちに向けて、我々はこう考えているってのを見せたいだけって感じが若干したかな。そういう人を見つけられたわけではないけど、皆メモを取っていただろう?」


「え? そんな事してたの?」


「うむ。熱心にメモを取っている者は何人も居たのである」


「そうだな。成る程、それを商売としているものが居るのか」


「多分だけどな。今日の内にでも色々と作って、紙に模写するって感じだな。多分だけど、第5紋章当たりが働いていると思うぞ?」


「……思いだしたくも無いの。あの模写の魔法はどうしようもないほどに追い込んでくるの。第6紋章でその手のものは作れんのかの?」


「作れなくはないんだけど、動かすのは結局第5紋章の奴なんだよな。まあ、ちょっとくらいは楽になるとは思うけど、それなら手で模写した方が早いんだよな。楽にはなるけど、時間がかかる様になる。高性能なのは、残念ながらだな。本当は第8紋章の奴で動かせたら良かったんだろうけど、そういうのは作れなかったんだよな。何でなのかは知らないけど」


 コピー機を作ろうとした人は何人も居たんだよな。そういう需要もあったからさ。でも、どれだけ頑張っても第5紋章の模写魔法を超えられなかったらしいんだよ。


 レーザーを使った奴だとか、大規模な奴だと太陽光を使ったシステムとかを組み込んだ人も居たんだけど、成功とはいえなかったんだよ。何とも微妙な結果になったんだ。何でなのかは知らないけど。何かしらブレイクスルーが必要だったのかもしれないんだよな。それが解れば簡単なんだろうけど、解らないから困るんだよな。


 まあ、複製を作るだけなら版画の方が早いとか言った人も居たな。確かに複製を作るだけなら版画の方が早いんだよ。でも、全く同じにしかならないから、結局は模写魔法でってなったんだよな。便利なものは一通り考えられては居たんだよ。


 まあ、そんな事よりも明日の議会に参加をする方が重要なんだよ。明後日は多分だけど、トップニュースになるだろうな。新聞業界はあるんだろうから。

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