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150話 宗教と金属と石造り未見・開戦報告、戦争は貴族が育つのを待て

OFUSE始めました。

https://ofuse.me/rukea


ついでにブログも始めました。好きなことをつらつらと書いていく予定。

https://rukeanote.hatenablog.com/


さらについでにTwitterも始めました。変なこともつぶやく可能性があります。関係ないことも沢山つぶやきます。

https://twitter.com/rukeanote

「何で何の報告も無く別大陸に行っているんだ。そもそも船をどうやって調達したんだ? かなり大規模な船を作らないと別の大陸にいけないと言っていたのはお前の筈なんだが? そして、知らない内に別大陸に渡って、宣戦布告という名の奇襲攻撃をかけて町を3つ程占領した挙句、勝手に大陸を繋ぐ転移陣を設置して、更には200万人の大戦力を送り込んだだと? 一体いつから準備をしていた?」


「いやー、準備をしたのは、第1王子を処刑した後すぐくらいですかね? 確かその辺で暇が出来たので、港を作って、造船所を作って、大型船を作ってねって生産職組みにお願いをしたと思いますが、統一が終わったので、船の試運転も兼ねて別大陸に行きまして。結果は帰ってからでいいかなって思っていたんですが、向こうの大陸が思ったよりもクソだったので、早めに何とかしようと動いたんですが、やっぱり不味かったです?」


「はぁ。当たり前だろうが。不味いに決まっているだろうが。考えなしに動くな。帝国を蹂躙したら、どうするつもりだったんだ?」


「今ある貴族家からある程度の人材を引き抜いて、その土地を治めようと思っていました」


「あのなぁ。人材がそんなに簡単に育つわけがないだろう? まだ新米共が貴族になって1年って所だ。まだそんな人材が育っているわけがないだろう? お前の同盟の人材はどうかは知らねえが、貴族になって1年の奴が、漸く使えるようになってきた人材を引き抜かれてみろ。また色んなところで歪が出るぞ。……やっていることには間違いはないが、もう少し時間を使え。お前の歳を考えろ。今幾つだと思っているんだ?」


「多分ですけど、16歳になったくらいだと思いますが?」


「だろ? お前がすべきことはなんだ?」


「6大陸を統べて、魔王を2体ブチ殺して、次の魔王に備える事だと思いますが?」


「それまでの時間はまだあるだろう? 1つの大陸を制覇するのに何年かけた?」


「えっと、一応は8歳から始まったと思うんで、6年くらいですかね?」


「だろ? じゃあ次の大陸を統べるまで後4年もあるんだ。戦争自体は1年かそこらで終わらせるんだろう? 後3年待っても良かったんじゃないか? ん?」


「いやー、別大陸を見てみたいって興味が勝ってしまったと言いますか。ほら、まだ16歳ですし、好奇心が勝ってしまったと言いますか。だって、まだ世間的には子供ですし、いけるんじゃないかなって思ってしまったと言いますか」


「はぁ。まあ、やってしまったもんは仕方がねえ。こうなったら最後までやるしかねえ。だが、次の大陸に行くときは、必ず、必ず許可を取るんだぞ。必ずだ、必ず」


「解りました。必ずですね。でも、許可が取れなかったらどうするんですか? その分大陸制覇が遅くなりますし」


「お前、魔王の居る大陸をどうしようと思っているんだ?」


「え? えっと、良い感じに魔物を殲滅しようと思っていますが?」


「そこに誰が住むんだ?」


「別の大陸からちょっとずつ人を集めようかと思っていたんですが……」


「6分の2が魔王に占拠されているんだよな? しかも大陸の大きさは大して変わらない、そうだな?」


「えっと、はい。そうですね」


「じゃあ、2つの大陸から1つの大陸に人口を移すのと変わらないな?」


「そうですね。ですから、大陸全体の3分の1程度を……あ」


「どうした? ん? 言ってみろ」


「……大陸全体の3分の1を動かしたら、人手不足になりますね」


「そうだな。人が一端の大人になるには、どうしたら良いと思う?」


「……時間が経つのを待つしかないです」


「大人って認められるのは、何歳だ?」


「……20歳からです」


「そうだな。もし、全員が夫婦になって子供を産めた場合、20年後には1.5倍の人口になるよな? まあ、死ぬやつも居るし、一概には言えないが、最低でも20年は待たないといけない。解るか? 急ぎ過ぎても、人口を移すのに時間がかかる。まあ、貴族家から新しい貴族家を作るのに引き抜くにしても、最低でも3年は欲しい。解るか? 4大陸をまずは治めるにしても、次の大陸に行くには3年の猶予が必要なんだ。解ったか?」


「はい。解りました」


「全く。自分の年齢を考えたことがあるか? まだ16だぞ? 時間に余裕があるんだ。どうしてそこまでして急ぐ? まあ、解らんでもないがな。だが、最低限時間が整うまで待て。その間に何をしていても構わんが、別の大陸に行く場合は許可を求めろ。いいな?」


「はい……」


 全く、仰る通りで。言い訳も反論も出来ない。完全な理論でねじ伏せられてしまった。まだ貴族に成れる人材が育ってなかったのか。促成栽培出来ないのかね? 出来ないんだろうなあ。難しいな。好奇心で行ってしまったからな。しかも、行ってしまったからには、落とさなければならない。戦力も送り込んじゃったし、どうしよう。良い感じの所で戦争を止めるって選択肢は無いんだよなあ。殺さない貴族家を作るか? いやいや、帝国の空気を吸った貴族なんて居ても邪魔だから消した方が良い。粛清は絶対。しないとまた未来にやらかす奴らが出てくるからな。まあ、今度は簡単に奴隷化出来ないとは思うけどな。教会の力が強くなっているだろうし。……ん? 教会? 向こうには神聖共和国なんて無かったよな? 教会ってあるのか?


 既に滅んだ? それはありうるよな。でも、滅んだからって、何もしないはずはないよな。そうだよな。教会は平等を謳っているんだ……こっちの大陸だけか? まて、待て待て待って。あれ? 教会がない? 宗教がないのか? いや、普通あるだろう? 信仰心がないとまで言われた日本人ですら仏教、キリスト教、神道辺りはなんとなくって感じでやっているし、宗教が無いとかあり得るのか? 嘘だろう? え? じゃあ、何を信仰しているんだろう? 魔紋章があるんだし、神様の存在は知っているよな? まずはそこからなんだけど、あれ? もしかして、布教もしないといけないのかね? 教会にも役に立ってもらわないといけない?


 そう言えば町を落とした時に、転移陣を作る場所を廻った時に教会って見たか? 見てない気がするんだけど。でも、宗教ってある意味戦争だから、無いはずがないんだよな。誰しも救いを求めるものだし、実際に神様が居るんだから、その宗教になってもおかしくはないんだけど、ん? どういう事なんだろうか。神様の存在を知らない可能性があるのか? でも、そうなると、魔法すら無いのでは無いか? え? じゃあ、金属ってどうしているんだろう? 通貨は? あれ?


 ……確認しないといけないことが山ほどあるんじゃないか? 治める貴族家が云々の前に、教会がないって事は、そもそも魔法が全く使われていない可能性がある? そんな事ある? 普通はマーマンでも金属を使えるように魔法で加工をするんだからさ。海で鍛冶って出来ないじゃん? だから魔法を使っているんだけど……。文明レベルが土人未満? 石器時代かな? 嘘だろ? じゃあ、奴隷って? 隷属の首輪は? もしかしてだけど、力で奴隷化しているだけ? ケリメル王国の力信仰ってもしかして、ただの蛮族なのでは?


 ちょっと確認したいことが出来ました。そういや、町に外壁なんてあったか? 建物に石造りの建物なんてあったか? 金属を見たか? 見てない気がする。ちょっと待とうか。え? もしかしてこの大陸やばいんじゃねえの? こっちの大陸も大概やばかったけど、そんなレベルじゃない。嘘だろう? これよりも下回るとか止めてくれよ? マーマンは金属の存在を知っていた。それは良い。陸に居る人の子は? もしかして、知らないのか?

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― 新着の感想 ―
黒船到来ですね でも逆に科学が発展した大陸もあるかもしれないよね? 電車や船を音速で運用できたんだから飛行機も音速以上で運用できるね なんなら宇宙開発するのがいいのかな 宇宙は他の大陸ではないはず、だ…
タイトル案 宗教と金属と石造り未見・報告したら、戦争は貴族が育つのを待て
金属の道具も魔法も無しに街レベルの居住地って作れるのかね? イメージ的には石器時代だと集落レベルなんだが。 逆に金属の道具無しで街を作れたらそれはそれで凄くないか? 少なくとも帰ってくるまでは違和感に…
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