149話 陸は、敵確定の国が2つ、他に非人間の国と、強い非人間厚遇の国
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「それで、西の海を我らがレンドール海国が治めており、北の海をユードロット海国が、東の海をバレアール海国が治めている。この3国も陸の3国と同盟を組み、アドマルドス帝国に対抗しているというのが現状だ。もっとも、アドマルドス帝国の漁師が沖で漁をしないように見張っている事くらいしか出来ないがな」
「ん? 帝国が実質6対1になっているのか。それでも均衡しているのか。国土が大陸の約半分って言っても多分若干は広いんだろうな。よくもまあ戦えているな。俺達にはあまり関係が無い可能性があるんだけど。でも、帝国はマーマンとの関係も悪いんだな?」
「当然だ。あ奴らは我らの同朋を勝手に奴隷にし、戦力として戦わせているのだ。……そちらのエルフも避けた方が良いだろうな。非人間と見ると、奴隷にされて戦場に送り込まれるか、……女なら子供を産ませるだけ産ませるのかだな。人間とエルフでも子供は出来るだろう? それを使って戦争をしているのだ、あ奴らは」
「あ、ふーん。非人間をそういう風に扱っているんだな。因みに北の3国はどうなんだ?」
「ケリメル王国はマーマンを戦力として使っていることからも、非人間ともそれなりに上手くやっている。だが、戦力にならない者については厳しい国だ。それは人間でも同じだな。戦える勇敢な戦士は厚遇されるが、非戦闘員は軽視されがちだ。バレアール海国が何故に支援をしているのかは、よく解らん。帝国が居なければ、同盟には参加していないだろうな。カラマタリカ王国は、そもそもだが、山岳地帯のドワーフの国だ。非人間というよりも、ドワーフが集まって出来た国だな。……正直な所、あそこは同盟には参加をしているが、非協力的だな。そもそもの人口が少ないのもあるんだが、アドマルドス帝国が人攫いに走っているからな。それもあって同盟には参加をしているが、あそこは独自で戦っていると考えた方が良い。メローデイラ王国に関しては、そこも微妙だな。結局はやっていることが帝国とあまり変わらない。非人間を奴隷として扱っている所は同じだ。マーマンは特別視されているが、他は大して変わらんな」
ほう、ドワーフの国があるのか。俺達の大陸だと無かったな。人間が集まって出来た国しか無かった。非人間が使われている立場の国しかなかったんだよ。珍しいな、山岳地帯とはいえ、自分たちの国を持てているのは。
「ドワーフの国があるのか。ドワーフだけか? それとも他の種も居るのか?」
「ドワーフが国王をやっているが、住んでいるのは非人間が殆どだ。エルフやアラクネが多いと言われているな。山岳地帯に強い種で集まっている国だが、国土はそこの山岳地帯だけだ。平地に領土はない。だが逆にその所為で狙われ辛いというのもある。山岳地帯であれば、木々を渡れるエルフ、ダークエルフが得意とする戦場だし、アラクネもそうだ。ドワーフ、ダークドワーフは背が低いからな。人間よりは戦いやすいだろうし、ハーフリングやエラメラなんかも同じだろう。そういう山岳地帯に強い種で集まっているのだ。鳥人は居たとは思うが、獣人は知らん。他についても知らないな。だが、獣人は何方かと言えばケリメル王国に多いだろう。強ければ歓迎してくれるからな」
「となると、俺達の敵になるのは、アドマルドス帝国は確定として、メローデイラ王国も敵だな。カラマタリカ王国は多分交渉で何とかなるだろうし、ケリメル王国はどうだろうか。難しい所だろうとは思うな。強さで区別するのと、種で差別するのは、あまり変わらない気がするんだが、メラリアはどう思う?」
「そうですわね。とりあえずはその方針で良いと思うわ。ケリメル王国については、本当に条件次第でしょうね。対帝国にその様な国体になっているのか、元々の気質がそうなのか。元々であれば、同朋にも手をかけないといけないでしょうね。カラマタリカ王国については交渉の余地はあると思いますが」
「こんな船で来ているが、戦争を始めるのか?」
「そうだな。アドマルドス帝国とメローデイラ王国は確定で戦争だろうな。多分だけど、俺達の国との相性が最悪だ。そうなってくると、滅ぼすしかない。マーマンの国とは敵対をするつもりは無いぞ。陸は陸、海は海って感じだし。というか、俺達の国では、神々の下に種族は皆平等となっているからな。無理やり戦わせるのも違うし、人間だけを差別するのも違うんだよな。まあ、折り合いを付けられるのかが問題なんだけど」
微妙な所だよな。人間絶対許さんマンなのかが問題だ。ドワーフの国王がどう考えているのかだよな。微妙だよな。統一を許してくれるのか。独立国として置いておくのも良いんだけど、出来れば併合させて欲しい所。最悪は同盟で終わらせておきたい。対魔王戦線をどうしていくのかって考えないといけないからな。話の出来る国王なら良いんだけど。
ケリメル王国も絶妙なバランスなんだよな。強さがものを言うのであれば、国王さえ黙らせられたら併合できそうな感じがするんだよな。でも、全体の気質がそうなっているのであれば、簡単に謀反しそうなんだよなあ。かといって殲滅すれば良いのかって言われても微妙な所だし、何とも言えないな。全部の国を落とすって考えた方が早そうなんだけど、非人間を相手に戦うってのが今までに無かったからな。それを良しとするのかどうかだよな。俺は別に戦えるけど、他が問題よな。敵国として見れるのか。色々とあるんだよ。どうするかなあ。
「……戦争をするのは構わんが、海に争いを持ってこないでくれよ? 我々も陸にはなるべく関わりたくないのだ。帝国が居るからこんな感じにはなっているが、そもそもマーマンだけで完結している。それで問題は無いのだ」
「それは任せてくれ。海国には手を出さない。ただ、陸は荒れると思ってくれ。それはどうしようもない。まずは、この地から始めるから、帝国を敵に回すことになるんだろうけどな。とりあえず、ここを拠点にして後はどうするのかだよな。とりあえず、南端から攻めていくんだけど、……国にどうやって報告をするのかだよな。とりあえず動いたけど、モリエラルト大公爵様に怒られそうだ。まあ、やってしまった以上はやるしかないんだけどな。やる方向で動かないと問題が大きくなりすぎるし」
「早まるのはいいけれど、まずは拠点をしっかりと作りましょう。港と帰る場所の整備をしないと。問題は先送りね。そんな話は聞いてなかったのだけれど」
「仕方がないだろう? どうせ怒られるんだから。どっちにしても怒られるのであれば、結果を出してから怒られよう。まあ、貴族家の擁立に何から何までしないといけないから、大変だろうとは思うけど、まあ何とかするだろう。モリエラルト大公爵様が」
「こちらとしては、了解した。国に戻って報告をしてきても良いか? 戻りが遅いと隊を待たせているからな。臨時の報告に行っている可能性がある」
「ああ、ありがとう。とりあえずはマーマンの国とは戦争をしない。それは解っておいてくれ。後はこの大陸を統一したら仲良くやろうというだけだな。対帝国では共同戦線になるのか? まあ、海上封鎖だけでも頑張ってくれると助かる」
とりあえずの方針は決まった。アドマルドス帝国を攻撃して、とりあえずの転移陣を置く場所を決めてしまおう。その後に色々と考えれば良いだろう。拠点をササッと作ってしまって、村と町を少々落としてから決めようか。10日もあれば大丈夫だと思うんだけど、どうだろう。転移陣を置く場所が問題なんだよな。




