147話 大型船で航海、別大陸に上陸し、開拓計画中に現地マーマン
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地図的にはこっちなんだけどな。まだまだ見えないというか、流石に広すぎると言うか。まあ、とにかく、行くしかないんだけどな。現在、大航海中。船が出来たので、早速新大陸に向けて出向した次第だ。まあ、なんというか、事故が怖くて大陸統一が出来るかって感じなんだけどさ。でも、大型船にして正解だよな。戦闘要員が約5000人。とりあえず、戦闘になる事を想定しておく。
内政関係については、向こうに行ってから考えたら大丈夫。とりあえず、拠点を確保してから、転移陣の設置をして、相互通行が出来るようにしないといけない。一応神様から聞いている話では、転移陣の設置は、龍脈に関係するからある程度の場所の選定は必要だと言う事が解っている。そして、俺達が居た大陸では、メルトリスラ王国の王都が転移陣の設置に向いているらしいので、じゃあ、真ん中付近にあるし、ちょうどいいよねって事で王都に設置することになった。場所は見繕ってあるので、その辺の土地を整地してある。……なんというか、結構場所を使うらしいんだよ。無限回廊の転移陣は縦に行くらしいんだよ。それなら小さくても良いらしいのだが、横に行くとなるとそれなりの場所が必要になるみたいなんだよな。
そして更に、行先は指定しないといけない。1つの転移陣で複数の場所を行き来することは出来ない。対になる存在らしいのだ。便利に使えるかと思ったんだけど、それは無理らしい。まあ、メルトリスラ王国の王都に全部設置すれば良いだけなので、そこまで困る事は無いと思うんだけどな? 転移陣の設置場所も色々と考えないといけないと思うんだけど、そこまで難しく考える必要は無いと思う。最終的には6大陸全てと転移陣を設置するんだし。真ん中に置ければいいかなって感じだけど、初めは端でも問題ない。後で移転すれば良いだけだしな。
「そろそろだと思うんだけどな。こっち側はまだ魔王に占領されてないはずだし。海が広すぎるのが問題なんだよなあ。ケセリリ様の言うとおりに大陸を書いたつもりなんだけど」
「そうなの? ひたすらに東にきているけどさあ。大きさは一緒くらいなんでしょ? いくらなんでも遠すぎない? こんなに速いのに、まだ着かないんだよ?」
「うむ。結界で囲わなければ音も拾えないくらいであるからな。音を超えた速さをしている証拠である。しかし、海に出てまだ8日である。その内着くのではないか?」
「索敵でも解らんの。マーマンが多すぎるの。魔物も大概だの。結果、先の様子は何も解らんの」
「大陸の大きさ的にそろそろ着かないと……お!? あれか! 陸だぞ陸! 全速前進! もうちょっとで着くからな。陸が見えたって事は、後10分くらいで到着する見込みだから」
「やっとか。こうしてまたこの8人で移動をするとは思わなかったがな。しかし、この速度で8日もかかるのか。余程海は広いと見える」
「だなぁ。マジで遠すぎんだろ」
「だが、やっと陸地だ。もう海上はこりごりだ。楽しむものも何もないしな」
「そうね。……友好的な場所に行けると良いのだけれど」
無理だろうなあ。そんな気がする。結局非人間と人間に分かれているような気がするんだよな。どっちが支配層に居るのかは解らないけどな。必ずしも人間が支配層である訳では無いんだ。エルフが支配層になる可能性もある。……絶対数が多いから、人間が支配層になる可能性が一番高いんだけどな。それは言わない約束だから。まずはどんな国なのかを調査しないといけない。いきなり何かしらの問題にぶち当たる訳では無いんだしな。
友好的に併合できるのであれば、それでいいんだよな。併合に納得≪なっとく≫してくれるのかってのはあるけど。こっちとしても出来るだけ穏便に済ませたいんだよなあ。どうなっているのかが解らない以上は、どうしようもないんだけど。とりあえずは、急深の場所を探さないとな。勿論工作班も居るので、港の建築はおまかせするんだけど。とりあえず接岸したい。良い感じの土地が無いかなあ。
とまあ、陸地を見つけてから暫く。幾つか漁村らしきものは見えたんだけど、遠浅だったので見送り、半分崖になっているところに接岸した。……岩礁があったからカンタレラに上級魔法をぶっ放してもらって無理やりに深くした。仕方がなかったんだ。ここが一番マシに見えたんだから。マーマンも居ないし、狩場でも無さげだったんだよな。良い場所を確保したと思っている。とりあえず、地図の修正からだな。こんなに海が広いってどうなっているんだよ。他の大陸が近いのかもしれないけど、ここの海はちょっと遠すぎたんだよなあ。
さて、良い感じに橋を渡して、無事に上陸した。……狩場でも無さそうなんだよな。狩場でもないのに森が残っているのか。まあ、ここに漁村を作ろうとも思えないし、仕方がないのかもしれないが。向こうの大陸にも沿岸部で未開発の所って結構あったんだよな。人口が増えてきたら開発したんだろうけど、人口って戦争で幾らでも減るからな。でも、非人間が余ってたのに、開発をしないってのも解らない話だ。住みにくいってのと、農作物が育たないってのもあるのかもしれない。ここまで潮風があったら、塩害も大変だろうし。それでも適応した植物はぐんぐんと育つんだけどな。
「とりあえず、ここを拠点とするから土地を広げるぞ。戦闘班は木を伐って木材として使うぞ。とりあえず5000人の寝床を確保する。幸いにも崖の上だから、ある程度の土はある。港の建築資材も持ち込んではいるが、現地調達もした方が良いからな。土地を広げるところから始めるぞ」
「吹き飛ばすのは無しなの?」
「無しよ。後で大変なことになるんだから、開拓するのがいいわ。それにまだ見つかっていないと思うし、多少は慎重に動きましょう」
「見つかっていないことはないんだろうが、何が来ているのかも解っていないだろうからな。まあ、マーマンには見つかっているとは思うが」
「そうだの。見つかっているの。50人ほどがこちらに来ているの。海からだの。魔物にしては多すぎる、十中八九マーマンだの」
「それはこっちでも把握している。近づいてきているし、交渉の余地はあると思う。ガストビは陸地の整備を頼む。メラリアは一緒に交渉に来てくれ。とりあえず、船から声をかけようと思うから、船内に戻る必要があるな」
「了解したのである。まずは港の建築を優先すればよかったか?」
「解ったわ。交渉なんて久しぶりね」
「港の建築を最優先だ。宿泊は船の中でも出来るからな。後は任せる。良い感じにしておいてくれ。メラリアはこっちだ」
マーマンには見つかるとは思っていた。そりゃあこんな大きな船を見たことがないはずだからな。こっちの大陸は実は海軍があって、盛んに海戦をしているってなら話は別なんだけど。それでもここまで大きい船は必要ないだろうし、そもそもベルベリアリで作っているんだから、破壊することの方が難しいんだけど。
「50人ってなると、戦闘にはならないだろうな。警戒しているって所なんだろうけど、どう出てくるのかだよな。こっちの人間が他の種をどう扱っているのかで話が大分ややこしくなりかねない」
「……私は嫌な予感がするわね。悪意は無いの? それで話は大分変わって来るわよ?」
「悪意は無いな。警戒はしていると思うが。多分だけど、これだけ大きな船を見たことがないんだろうな。だから直ぐに敵とは認識していないんだと思う」
だからって、友好的であるとは限らないんだけどな。まあ、問題は色々とあるんだろうけど、とりあえずは話をしてみないと色々と伝わらないからな。こっちの人の子は、一体どんなことをしているんだろうか。




