146話 エドレルファス神聖共和国の非人間派派閥と会談、併合同意
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現在、エドレルファス神聖共和国の共同代表の一部とのやり取りをしているところだ。とりあえず、非人間を人間と同じ扱いをするって派閥の人たちと話をしている。纏まらなかった場合は、戦争するけど良いですか？ って脅しているんだけど、この人たちは併合に賛成してくれているんだよな。問題は人間至上主義者か。そっちが問題なんだよな。色々と策を練っているので、今日中にでもその辺の人たちが滅んでくれると思うんだけど。ここへの襲撃も未然に防ぐ気満々なんだよな。当然のように、ここに居る関係者を全員殺すという内部情報が出てきている。盗んだのはこちら側なんだけどな。読心の魔法は無いが、自白させる魔法はあるんだよな。まあ、その辺は使いようというか、知らなくても良い魔法ではあるんだけど、便利に使えるんだよ。便利に使えるのであれば、使わないと勿体ないだろう？ なので、遠慮なく使っている。
まあ、向こうも頭を抱え込んでいるし、こっちも悩ましいって顔をしているんだけどな。解るけど、仕方がないだろう？ 神様的にはこういう話だから、人の子も何とかしてくれって話なんだよ。特に異世界に侵略に行けって言うのが響いているよな。それをする前に、大陸統一以上の世界統一をしないといけないんだし。後大陸は5つも残っているのである。しかも神様が言うには、大陸の大きさはそれ程変わらないらしいんだよな。つまりは、人の国を滅ぼすのと、魔王を2体討伐しないといけない訳で。しかも色々と準備も必要となってくると。どうしようって話だよな。事これに至っては、この2か国だけの話じゃないんだよなあ。空気が重い侵略するのは良いとしても、異世界に侵略ってどうしろと言うんだって話だよな。まあでも、効率のいい魔法は神様から教えて貰ったし、良いんじゃないかな？ 多分だけど。
クレミルトレアリトス。かなり特殊な魔法なんだけど、下級も中級も上級も関係なく、ただ単純に魔力の9割を奉納する魔法である。これは聖域で使わないといけない魔法で、聖域で使った神様にそれだけの魔力が奉納される。つまりは、要らない魔力を神様に返そうねって話である。神様って魔力が自然回復しないみたいだし。余剰分を沢山奉納すれば良いだけである。簡単な事なんだよなあ。
ただ、それだけの聖域も必要になってくるわけで。最低でも後1万か所は欲しいんだよな。そんなに神降ろしの宝玉が余っている訳でもない。一応だけど、1回で何個も作れないのかとは聞いてみたんだけど、雑談を除いて、お願い事は1回だけみたいなんだよな。なんか神様的な制限があるらしい。神降ろしの宝玉の排出率を上げてくれとも言ってみたんだけど、無理って話だったしな。それも制限に引っかかるらしい。でも、転移陣を作ることは出来るって話なんだよ。こっちが魔法で勝手に作ることは出来ないんだけど、転移陣を神様が作ることは出来るらしい。なので、大型船は1つで良くなったんだよな。まだできてないんだけど。上手い事出来ないらしいよ？ 何が問題なのかが解らないので、どうしようも無いんだけどさ。でも、地図は書いてもらった。ケセリリ様にお願いごとではなく、雑談レベルで他の大陸の事を聞いてみたら、あっさりと答えてくれた。それでいいなら聖域も作って欲しいんだけどな。よく解らない制限だ。
「という話である。ここは1つ、大陸を統一すると言う事で良いだろうか？ 勿論だが、教会を悪いものにするつもりはない。今まで通り教会を運営してもらいたいと思っている。だが、今の教会の教えを、ある程度変更してもらわないといけないが。先ほども言ったように、こちらが神様より聞き入れし内容だ。申し分ないと思うのだが」
「我々としても神々の決定に否を言うつもりはありません。大陸を統一し、更には世界を統一するという目標を持っていらっしゃることもよく解った。全ては神々が望まれたこと。こちらとしても受け入れたいと思います。しかし……」
「うむ……。こちら側の問題で申し訳ないのだが、どうしても人間が上に立つべきであるという主張が抑えられなくなってきている。末端の教会の構成員はこちらを支持してくれているのだが、どうにも上に立つと本性が出てくるというか、醜い部分が全面に出てきている者たちが一定数居るのでな」
「誠、申し訳ないのだが、それらの排除をしてもらう必要があると思います。……神々の意思に反した行いをする者たちをこれ以上増やしてはいけないというのと、それを許してしまってはいけないと思う。我々は神々の元に平等なのだという事を説いたとしても、既に遅いだろうと思われる人は、どうしようもないのだ」
「重々承知しているとも。……そして今日、彼らが国を乗っ取るつもりで軍を動かすという事も、こちらは情報を掴んでいる。既に討伐隊は送り込ませてもらった。他国で勝手な真似をと思われるかもしれないが、こちらとしては、既にエドレルファス神聖共和国の併合は成ったものとして考えている。すなわち、既にこちらの国の問題なのだ。今日より、今この時より、私たちは同志となるのだ。同じ神々を信仰するものとして、共に歩んで行こうじゃないか」
「……そうか。既に手を打っていたか。そして、今日に反乱を起こされると知らなかった我々にも罪がある。それについては、申し訳ない事をした」
「いつかやるだろうとは思っていたが、今日だったとは」
まあ、そうよな。こういう時に合わせて行うものだからな。昨日であったとしても、向こうも昨日に時間を合わせてくるだけだから。まあ、そういうものなんだよ。反乱って成功率を上げるためには、切っ掛けが無いと駄目だし。無論、難しい事もしないといけないし、綱渡りもしないといけない。反乱が成功する方が少ないんだよな。
でもまあ、無事に併合できそうで良かったよな。これで駄目でしたって言われても困るんだけど。駄目って言われても、じゃあ侵略するねって言い返すだけなんだけど。面倒な事にはなっているけど、事態は問題なく終わりそうで良かったよ。……結局、俺は何も発言をしなかったけどな。居ただけだし。全部国王様と向こうの共同代表が決めた事なんだ。まあ、統治はしてもらうけどな。非人間の扱いも今までと同じで良いんだし。この国の非人間は別に奴隷扱いもされていなければ、家畜化されている訳でもないからな。ある程度の自由は保証されているんだよ。
今後はもう少し頑張って貰うってだけかな。何とかして危機を乗り切ろうな。魔王がいつ来るのかは、神様も解ってないみたいだし。でもそろそろだってケセリリ様が言っていたんだよな。そろそろって、何年か前もそろそろって言ってたけど、神様の時間の感覚って当てにならないからな。気長に見過ぎなんだよなあ。この大陸に来てくれた方が有難いけど。他の大陸で勝てるのであれば良いんだけど、負けられると困るんだよなあ。侵略する魔王軍が多くなるだけなんだし。
こっちの大陸に出て来てくれたら、見つけ次第殺せるからな。10日あれば十分だと思うんだよ。どうやって魔王がやってくるのかは知らないけど、この大陸に来てくれ。俺も戦ってみたいし。エンドコンテンツ様とは1度も戦ったことが無いからな。ワクワクが止まらないんだ。
惜しむべきは、魔紋章が戦闘向きではないって事なんだよな。第1紋章2つ持ちが良かったな。それであれば、思う存分に戦えたと思うんだけど、今の紋章じゃあ、神様系統に勝つのも難しいんだよな。でも、魔王は見ておきたい。どんなのが来るんだろうか。
